【ワカツイ(若者追跡)】今どきのアイドルの違いがわからない人へ。これを読んだらわかるようになります。
どうも、fkdです。
若者の流行追跡、略してワカツイ、早くも第2回です。
今回の内容、少し狂気じみてますが笑、結構まじめに書いてて、アイドルがわからないとお悩みの方には絶対面白いはずなのでお付き合いください。
今回は「最近のアイドルの違い」をとりあげます。
若者についていけなくなる最たる原因の一つだと思いますが、
- 今のアイドルで何が流行っているのかわからない
- そもそもアイドルの違いがさっぱりわからない
という悩みを今回解決してみます。
おじさん、おばさんになってくると、ちゃんとした理由もなくアイドルの批判したくなるんですよね。僕もそうでした。
でも、なんか何も知らないのに批判するのってカッコ悪くないですか?
というわけで、歴史とか、誰推しとかそういう話ではなく、色々なアイドルの「楽曲」や「スタイル」を先入観を捨てて聞いたり調べてみての、アイドルの違いやインサイトを研究してみました。
ここ1週間電車通勤の時、色々なアイドルのプロモをガン見し、記事を読み漁ってたので周りから見たらただの変態だったでしょう。。
しかし、きちんと調べてみると、アイドルって面白いです。その面白さが少しでも伝わると嬉しいです。では前置きはこれくらいで、どうぞ。
#ちなみにアイドル愛好家にいわせると薄っぺらくてところどころ間違っているのでしょうが、アイドル初心者おじさん解釈なのでご容赦ください。
#モモクロ(モノノフ)は特異的なので除外。それをいったら全部特異的かもしれませんが。。
まず女の子アイドルの代表、AKB48、乃木坂46、欅坂46をまとめます。
素晴らしいアイドルは山ほどいますが、まず最低限必要なAKBと坂シリーズの乃木坂、欅坂の違いを理解しましょう。
まだまだ人気はあるであろう「AKB48」はなんとなくわかる方が多いと思いますが、もはやAKB48を上回る人気となった「乃木坂46」と「欅坂46」について簡単にまとめます。
とにかく誤解が多いのが乃木坂、欅坂は「AKBとほぼ同じ」「AKBから派生した」という思い込み。全然違います。カニとエビくらい違います。
批判を恐れずざっくりまとめると、
- 陰のイメージをもつのが乃木坂。
- 陽のイメージをもつのが欅坂。
乃木坂はAKBの影として描かれてきた苦労派で、紆余曲折経てここまでの地位を築くのに5年以上頑張ってきました。
欅坂はサイレントマジョリティー1発で乃木坂の地位を脅かすレベルに成長。平手さんの存在感も際立ってます。
みんな全然違う性質をもっているのでAKB含めつつ、噛み砕いてまとめてみます。
- AKBは、みんなの身近なアイドル。元気を与えてくれる存在。
- 乃木坂は、文化的。おしとやかに、歌の中で特定の誰か一人に語りかけているような、心の底を語ってくれる存在。
- 欅坂は、みんなの代弁者。ただ元気がいいだけじゃなくて、不満と戦い、勇気を与えてくれる存在。
それぞれの世界観を一生懸命表現していて、クオリティも恐ろしく高いです。
また、上記のとおりAKB、乃木坂、欅坂の歌にそれぞれ共感するポイントが違うので、高校生・大学生の中でも派閥が分かれているみたいです。(秋元康のマーケティングなのでしょうが)
このファッション比較記事、かなり的を射ててわかりやすいです。
乃木坂や欅坂系女子がモテる訳 AKBとの違いは - エキサイトニュース(1/3)
乃木坂と欅坂の動画貼り付けておきますので、1度見てください。
(乃木坂は制服のマネキンと迷うところですがこっちのほうが乃木坂っぽい)
ちなみに、欅坂の代表曲サイレントマジョリティーの振り付けはマドンナのPVにも出ている「上野隆博さん」がやっていて、すさまじくかっこいいです。。
他のアイドルも面白い!
どんどん新しいアイドルも出てきていて、たしかに調べて見るとどれもクオリティ高いっす。。
「アイドル戦国時代」と言われている昨今、確かにあまりにもアイドルが多すぎて全体像がわからないのですが、気になったいくつかを紹介します。
東京女子流→芸術系アイドル、おしゃれ。
これ、うちの会社提携クレジットカード出していて、何やってんだうちの会社。。と思ってたんですが、面白いアイドルでした。
東京女子流 VISAカード|クレジットカードの三井住友VISAカード
このプロモご覧になるとなんとなくわかると思いますが、ほんと芸能性が高くて、全然違う路線で勝負してますよね。
コマの使い方が特徴的で、動きが面白いです。それでいて細かい背景まで作りこまれているから見ていて心地いい。田所貴司監督っぽい仕上がり。
はじめの方は可愛らしいだけって感じだったのですが、最近出された「Liar」って曲を聴くとガチで歌勝負にいっているようで、アイドルというかガールズポップグループ寄りに変化してきてるんでしょうね。
※すいません「Liar」全然最近じゃなかったですね。
夢みるアドレセンス→憧れ系アイドル。都会のノリ。
少し前、メンバーの一人がやらかして話題になっていた、売れっ子ティーンズモデル出身のアイドルユニット。
さすがモデル出身だけあって、スタイルが抜群にいいです。
このファンタスティックパレードをはじめとして、かわいくてノリもよく、ファッションもかなり可愛いので、いかにも憧れちゃって真似したくなりそうな作品ですよね。
とにかくノリがいいし、都会の高校生・大学生は好きでしょうね。地方ではうけなそうな感じ。。
明らかに絶対にメンバー全員に裏がありそうな、ギスギス感もいいですよね。笑
フィロソフィーのダンス→抜群の音楽性。
これグループ名?とびっくりしますが、楽曲と歌唱力のクオリティが飛びぬけています。
なんかあまりにも楽曲が僕好みだったので調べてみたら、加茂啓太郎さんプロデュースでした。ナンバガ、BBB、フジファブ、相対性理論とか言ったらおわかりいただけますかね。(なんかプロモの中身が違和感あるんですが、楽曲のよさにアイドル性が負けないようしたんでしょうね。)
「アイドル」というカテゴリに入れるのがはばかれる程のクオリティ。かわいい子達がまじめにいい曲を歌うというのがコンセプトみたいで、今後もチェックしようと思ってます。
※twitterやはてブの意見みると、フィロのスはそもそもアイドルってカテゴリじゃないという意見も多いですね。勉強勉強・・・。
ほかにもたくさんいすぎて・・・。
私立恵比寿中学、バンドじゃないもん!、BiSH、生ハムと焼うどんなど、なにやら名前だけでもすごそうなアイドルも紹介したいですが、もう疲れてきたのでこの辺でやめます。笑
とにかく、「いまどきのアイドルなんてバカ野郎この野郎」なんて知りもせず毛嫌いしていた自分、もったいないと思いました。BiSHの「オーケストラ」って曲はまじかっこいいので、下手なバンドの曲聴くよりいいです。
「どのアイドルがすき?」でインサイトがわかる!?
とにかく、十人十色で、魅力がいっぱいです。マーケターとしてはこういった市場があることを知っておくことはマストでしょう。いまや、AKBが音楽の教科書に載っている時代なのですから。
若者はそれぞれ自分の好みのアイドルを見つけたり、みんなで夢アドをカラオケで歌ったり、アイドル使い分けの時代に入っています。
そして、どのアイドルが好き?という質問ひとつで、その子がどんな好みなのかもわかります。
- AKB→ミーハー。大衆主義。みんなで仲良くするのがすき。
- 乃木坂→文化的、内向的。もやもやを抱えがち。
- 欅坂→元気。内なる衝動あり。ちょっと斜に構えている。
- 東京女子流→本格派。こだわりがある。
- 夢アド→都会派。プライド高い。
- フィロのスー→音楽好き。新し物好き。
- エビ中→エンターテイナー。お笑い好き。
などなど・・・。あくまで私的見解で人それぞれでしょうが、そんなに大きくは外れてないと思います。
さて、いかがだったでしょうか。みなさんのアイドル敬遠が少しでもなくなり、若者への恐怖心が少しでも和らいだらうれしいです。
それでは、んちゃ。
【ワカツイ】若者の流行を必死になって追いかける(2017/2月版、他撮り・DOKUMOなど)
流行は、若者が作る。しかし、若者がわからない歳になった。
僕の会社は(というかどの会社も大体そうかもしれませんが)若年層に向けたマーケティングの悩みが昔からつきません。
【若者に魅力を伝えるためには、どこで、どのような表現をし、どう拡散させるのか】
いつも同じテーマです。しかし、いつもいつでも難しすぎる。
なぜなら、我々は歳をとる度に若者が何を考えているのかさっぱりわからなくなってきているから。。
でも、わからないわからない言いながら調べもしない人が多いのでは?
それではだめだということで、おじさんが必死になって若者のことを考えてみます。これ、常に追いかけなければならないということで、若者追跡略して【ワカツイ】なるシリーズを勝手に連載をしてみますがそれの第1回です。
ぜひ、おじさんマーケター、おばさんマーケターのみなさんは一緒になって考えてみてください。若者の読者の方は「おいジジイ全然ちげーよ」と痛烈に批判してください。
それでは、書きます。必死に。笑
「自撮り」は死語。
まずはこちらから。
「自撮り」ならぬ「他撮り」が増加中 女子高生がSNSで発信したい恋愛とは? | AdverTimes(アドタイ)
他撮りを通して、2人の「ストーリー」を、フォロワーに見てもらいたい!という欲求が、生まれてきています。「加工バリバリ」の自撮り写真ではなく、自分の背景にある空間や関係性を、あくまでも「これが私の日常です!」と自然体で見せるんです。
これいきなりですが、驚異的じゃないですか?
もう、自撮りのクオリティをあげることからさらに進化。
「オシャレな空間にいる、オシャレな第三者や無機質を撮ること、そこにいる自分を間接的にオシャレに魅せる」という手法。
すごすぎる。。
今は『写ルンです』も流行っているみたいで、綺麗に撮れすぎないレトロ感がいいらしいですね。クリエイティブへのこだわりが昔よりも圧倒的です。
あとはスマホで写真撮ること自体を「インスタ」「スノる」なんて言い方をするくらいですから、もはや普通の写真とスマホの写真は全く別物に考えましょう。ちなみに、インスタとスノるの使い方も全然違うのでご注意。
「インスタ広告はクリエイティブが大事」なんてよく定説で聞きますが、なるほどユーザーがここまでクリエイティブにこだわってたらそりゃそうだな、と。。
迂闊に手は出せませんが、やるなら徹底的にクリエイティブを追求すること。やっぱりそれに尽きます。
検索はインスタとTwitterで。
これは少し知っていたのですが、改めて調べ直して、まとめてみます。
10代のDAUが8割以上のLINE、1割以上が検索活用するインスタグラムに注目! | ティーンマーケティング支援のマイナビティーンズラボ
10代女性の36%がインスタグラムのユーザーであり、さらにインスタグラムで検索まで行うユーザーもその内33%が行うと発表しています。
これらから言えることは、ティーンはインスタグラムを利用しており、写真の掲載だけでなく情報検索の手段としても活用しているということです。
これはGoogle検索は使わないということではなくて、Twitterとインスタでの検索のπがかなり増えてきたということです。Googleで見つからなかった時に別の検索をする、という声もまだまだ多いので。
続いて、インスタの驚異的なコンバージョン寄与の記事。
Instagramユーザーの行動調査:ハッシュタグ検索は「購入」を目的として活用される傾向に - CyberBuzz_SNSInfo
ハッシュタグ検索をするユーザーの41.5%が、検索から購入に至った経験があると回答。20代では60.5%が購入を経験。
これ、まじかよというデータですが、インスタの使い方を見てみるとそれも納得です。
若者はTwitterやInstagramで「検索」している | RBB TODAY
インスタの検索目的(クエリ)は以下の通り。
- ショッピング(ブランドの着こなしとかを参考にする。もはや、雑誌の代わりになった。)
- 食事(おすすめや、きれいな撮り方のリサーチ。どのメニューに決めるかをインスタで判断。)
- 流行り物(ダンスとか参考にしたり、面白動画をコミュニティでシェアしたり、真似したり。)
インスタは、顕在層、限りなく購買に近い層がコンバージョンの決め手にしているケースが多いんですね。そりゃコンバージョン寄与が大きくなるわけです。
続いて、Twitterの検索目的(クエリ)は以下の通り。
- 最新情報。リアルタイム検索。
- タグを使った、過去の履歴も含めた情報検索(渋谷 ひま 遊び方 など。)
これもなんとなく納得。ざっくりしてますけど、たしかに僕も自然と両方の使い方してます。
今まではGoogle(Yahoo)だけでしたが、検索は目的に応じて色々なメディアで行われています。だからといって企業が何をすべきというものはないですが、消費財はインスタで背中を押すような仕組みが必要で、力を入れている理由がいまさらながらよくわかりました。
うちの場合、クレジットカードなのでこの視点だとなかなか合わない。しかし、この検索性をうまく利用して顧客接点を設けようと考えています。
マイクロインフルエンサー、DOKUMO。
これ、一番興味深い記事でした。
DOKUMOの存在がティーンマーケットを旋風している!? | ティーンマーケティング支援のマイナビティーンズラボ
調べてたらたまたま見つけたんですが、いまはDOKUMOが情報発信の源流となっているらしいです。
読者モデルとは一線を画す「DOKUMO」。まあソーシャルに絶対的なコミュニティをもつ読者モデルなんですが、ほんと今どきの世の中をよく表している事象ですよね。
というのも、ズレているかもしれないと思いながら恐れずまとめると、
- 誰でもスターになれるし、誰かはだれかを偶像に仕立てあげたい。
- 自分、自分のコミュニティならではの憧れをみつけたい。
- みんなでシェアして共感し合いたい。
- DOKUMOは身近だから上記を全部満たす。
といった若者の欲求を見事に満たしている事象だと思うからです。
一方、DOKUMOはあくまで偶像崇拝の対象なだけで、それ以上でもそれ以下でもないというのも面白いですよね。単なるコミュニティの共通言語なのでしょうか。
注意なのは、記事にもあるとおりメチャ使い方が難しい。一過性だし、コンバージョンからも上記の通り遠いです。しかし、マーケターとしては一回使ってみたい…。
笑われても、若追は続けます。
さて、第1回はこんなところにします。
おじさんが、必死になって若者のことを理解しようとすることを恥ずかしいと思う方もいるかもしれません。
しかし恥ずかしいのは、知らずに知った気になってマーケティングしているほうではないでしょうか。とにかく続けてたらなんかいいことあるかもしれないので、お付き合いください。
しらないWebマーケターの方、やばたにえんだよ。
そのままじゃ、結果でなくてつらたんたんめん大盛りだよー。
2017年、流行ってる言葉を適当にぶっ込んで終わり。はぁ。
んちゃ。。
SEOという言葉は無くなるべき。新SEOとして3つ定義してみる。
SEOという手法について、改めて整理してみる。
僕はしばらく受託側でSEOをやってました。かれこれ、5、6年はやってたかな。
売上やコンバージョンにつながるキーワードで順位を上げて、たくさんサイトにきてもらって、結果KPIに貢献することを目的にコンサルしてました。
上手くいって売上があがったり、時には順位があがっても売上があがらなかったり、そもそも順位があがらなかったり。
しかしたくさんやってきて、SEOという手法は確かに正しいと確信してます。そもそもサイトがあっても、サイトに来てもらわないと始まらないのだから。
しかし最近は、今まで語られてきたSEOには死んでもらいたいと思うようになった
いきなりぶっ込んでますが、このSEOというたった三文字に秘められた、潜在的な期待が多すぎるから、SEOという広義な言葉は消え去ってほしいとおもいます。
正確にはこの広義な言葉を、因数分解をすべきだということです。
と、三つに大別してみてはいかがでしょう、という話をしてみます。
ユーザー意図を組むという点は昔から変わらない
Google先生が目指してきるのも、やっぱりこれ。 まあ、この概念に近しいものはずっと昔からあって、
- ナビゲーションサーチ
- インフォメーションサーチ
- トランザクションサーチ
ですね。(SEOやってるって言ってる人で知らなかったら勉強不足。)
ナビゲーションサーチにしてもトランザクションサーチにしても、大きく目的は違えどユーザーの検索意図にあった検索結果が出るし、ユーザーが求めるランディングページでなければならない、ということです。
これらを少し昇華させて考えてみたのが、前述の三つのSEOです。一つずつ話してみます。
エクスペリエンスSEO
ゴールは、あらゆるキーワードで、ユーザー意図に合わせたランディングページになっているか、です。PLPなんて言ったりもします。
- 既に順位が出ているキーワードでのランディングページに違和感はないか。
- 今上位表示されているページは正しいか。PLPという考え方を徹底。
シンプルな話ですが、この視点が極端に削ぎ落とされているSEO会社が多い気がします。
UI、UX寄りの話でもありますが、紛れもなくこれもSEO。
SEOでユーザーのエクスペリエンスを損ねていないか、を追求するのはいつだって忘れられているのです。(UIUXコンサルの方も、ぜひ積極的にこの概念を取り入れてみてください。)
トランザクションSEO
売上やコンバージョン、ユーザーゴールを達成するための、広義なSEOで一番重要視されている手法です。
これはシンプルですから、解説はいらないですね。ただ、シンプルゆえにSEOはここだけしか理解されていないです。
SEO単体で語らず、ターゲティング、リターゲティングにも相性がいいので、うまく組み合わせるとよいですね。
ブランディングSEO
その名の通り、直接的にトランザクションは産まない一般キーワードで上位表示を目指す手法です。
- ユーザーが会社の接点となるキーワードを予測、もしくは現状の流入状況から分析。
- それらキーワードで上位表示できるコンテンツの制作、もしくはチューニング。
これは忘れがちというか優先度が極端に低くなりがちなのですが、最近はコンテンツマーケティング(ネイティブ型、面白型)と相性がいいので見直されてきました。
僕も力を入れているところで、結局一番CVRが高い社名検索のボリュームが増えるんですよね。間接的で効果が測りにくいけど、怠っていると本当に全体のコンバージョンが減っていきます。
そもそもSEO基盤が整っているか、はこれ以前の問題。
うちのサイトも全然できてないのですが、
- そもそもインデックスされているか。
- 構造は最適化されているか。
- HTMLは最低限整っているか。
- 不正はないか。特に外部リンク。
- MFIや構造化なども考慮されているか。
といった基本的な部分ができて前述の三つのSEOが実践が効果を出してきます。
もちろん、全部完璧にするのは難しいので、基盤は基盤で整えつつ進める、というのがスピード感的にもよいと思います。全部整えるのは性善説で、数年かかります。
コンテンツSEOは、全てに係る。コンテンツマーケティングは、別物。
今流行りのコンテンツマーケティングというの言葉、前のエントリーでも書きましたがSEOの手法ではないです。ここの勘違いも多すぎますよね。
足りないコンテンツを増やしていくことはコンテンツSEO。これは従来のやり方で、SEOとしては当たり前の手法です。(コンテンツマーケティングのとっかかりとしてやるのは推奨です)
前述のエクスペリエンスSEO、トランザクションSEO、ブランディングSEOどれにもコンテンツSEOは使えますが、そもそもコンテンツマーケティングの中にはWEB広告もあれば、PRもあれば、リアルもあります。勘違いしないようにしましょう。
あなたのやっているSEOに偏りはないか?
前述の三つのSEOの型はあくまで僕が勝手に提唱しているものですが、みなさんがやっているSEOで偏りがないかチェックしてみてください。
そして、気づいた方もいらっしゃると思いますが、もはやほとんどSEOの話ではなくなっているんですね。
ランディングページの改善もあれば、ブランディングもあれば、足りないコンテンツの拡充の話もある。
制作チーム、広報チーム、UIUXチーム、その他様々なチームと絡みながら進めなければならないのは非常に難しいです。しかし、キーワードプランナーはユーザーエクスペリエンスプランナーにならなければなりません。目指すべきSEOはそこです。
こんな話を、こんどコンサルに入ってもらってる会社にしてみようと思います。絶対うざがられるわ…。
それでは、んちゃ。
WEBマーケターには「デジタルエフェクチュエーション」が求められている
デジタルエフェクチュエーション。
2017年2月発売号の宣伝会議に非常に興味深い記事が上がっており、自分的にまとめたいので書いてみます。
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宣伝会議 2017年3月号 NO.905 | 宣伝会議オンライン
本記事は、神戸大学大学院 栗木先生の記事を参考に自分の曲解を加えた内容になります。
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テーマは、「デジタルエフェクチュエーション」という言葉というか概念。
まずはじめに、簡単にその概念をまとめてみます。
「もはやデジタルマーケティングのような市場や若者の行動など予測不可能。
その時、最小限かつ高速に施策を実施していき、市場にアジャストしていくことが必要。」
ということ。
(かなりざっくりとした理解なのと、エフェクチュエーション自体がかなり深い考え方なので、真の意味で合っているか間違っているかはおいておいてください。)
コトラーのような計画的な戦略は正しいアプローチなのでしょうが、未来予測はことデジタルにおいては本当に難しいです。
予測できない市場なのに予測しようとすることの無駄さ。まずは小ロットで実施し、やったことに対する評価を高速で行うことが大事という「デジタルエフェクチュエーション」は、僕の思想にとても近い言葉です。
#EffectuationについてはSaras D. Sarasvathyという方が提唱、以下の記事にとてもよくまとまっているので、もっと知りたいという方はご参考あれ。
エフェクチュエーションで新たなビジネスチャンスを発見せよ!マーケ屋 | マーケ屋Bochan備忘録
※Effectuationってのは「遂行」「達成」なんて意味の言葉。
※声に出して言ってみると絶対に噛む。
デジタルエフェクチュエーションの4ステップ。
さて、実際にデジタルで市場において施策実施の必要性を感じ取ったら、以下の4ステップでデジタルエフェクチュエーション式に施う策を実践します。
- 最小限の計画(過去の事例・経験を元に。)
- 実行(今あるリソースで、最小限の投資で。)
- 省察(高速でデータ把握、顧みて高速にチューニング。)
- 洞察、予測(一通り終わったら振り返る)
という感じで回していきます。特に、1と3のステップがかなり特長的ですよね。
デジタルエフェクチュエーション実施の壁。
デジタルエフェクチュエーションはリーンスタートとしては理想的なのですが、「1.計画」と「3.省察」のスピード性がとにかく必要です。
そして、最も重要な3.省察は、高速で正確なデータがないと全くできません。
2/8に参加したイスラエルテクノロジーカンファレンスでヒントを得たのですが、それには二つの機能を導入をする必要があると感じました。
※僕はあくまでWebマーケターなので、その観点で書いてます。それぞれの役種によってデジタルエフェクチュエーションのやり方は異なると思うのでそこはご了承ください。
(必要機能1)プロモーションで大きな役割を果たすインターネット広告の状況把握が高速に実施できる基盤(datorama、DOMOなどのダッシュボード。)
分析のための数値を出すのは、いまだと以下のような感じです。
「代理店に頼んで、代理店がレップに数字もらって、代理店がそれをエクセルにまとめて、それをもらって確認して、間違ってたらやりなおしさせて、ようやく正しいデータをもらって、考察して、改善案を出す」
大変な苦労。これを高頻度でやるのは不可能なので、1ヶ月同じ運用をし続けコストを無駄に消費することはざらにあると思います。
しかし、ダッシュボードさえうまく構築できれば一瞬で考察までいけるので、1日というショートタームでの改善も可能になり、同じコストで数十%のインプレッション、クリック、コンバージョン改善ができるはずです。
実際、ネスレ日本さんが成功しています。
もちろん、無駄に使っていた時間が無くなる(=コスト削減)という観点もあるでしょうし、担当変更になってもすぐに検証ができることでしょう。
ダッシュボードを入れてビジネスインパクトはあるのか?ROIは?という議論に必ず陥りがちですが、確実に数値改善は見込めます。
(必要機能2)アプリの効果検証をできる基盤
アプリの消費時間はほぼ全デバイス上でも大半を占めています。
なので、アプリ向けの効果検証も高速に出すことを忘れてはいけません。
Appsflyerのようなモバイル計測の基盤を整えないと、そもそもアプリのキャンペーン検証ができないです。
というアプリ関連のLTVは、専用のモバイル計測ツールがないと一部しか計れません。
どんなにインストールが多くても、ほとんどがアンインストールされていたのではキャンペーンとして何の価値も無いですから。
以上二つは、デジタルエフェクチュエーションに必須のアイテムです。
2017年、ひとつのテーマとしてデジタルエフェクチュエーションを取り組みます。
さて、せっかく大きなビジョンが見えてきたところですから、2017年度はこのテーマを推進していきたいと思います。
というか、転職してきてやりたかったことの一つなのでやるしかないっす。
まずは、省察が高速で出来る下地作りを。
まあ、とはいってもまだまだハードルはたくさんあって、実は1番大変なのが2.実行。そもそも社内理解が必要です。これのハードルは本当に高い。。
そして、エフェクチューションには原則があったり細かいところでの調整は必須ですので、それは追ってわかってきたら更新します。
デジタルエフェクチュエーションの推進については随時更新してまいりますので、
お楽しみに。
それでは、んちゃ。
いいベンダー・代理店を探す五つのポイント。そして事業主としてやってはいけない五つのスタンス。
事業主側から見た代理店やベンダー、逆からみた事業主のことを書いてみます。
僕は前の記事にも書いた通り元々ベンダー側に7年くらいいて、一年半くらい前に事業主側に転職したので、一応両方のことがわかる人です。
なので、ベンダー側の苦労も体制の歪みもわかっているつもりですし、もっとこういう営業をしてくれればいいのに、こういうコンサルしてくれればいいのにという事業主側の苦労も現在進行形でわかります。
なので、今回はそういった思いや感じたことを率直にまとめます。
事業主の方はベンダー選びの参考に、ベンダーの方はまあなんか適当に参考にしてください。
※ベンダーとはいってもコンサルもあればツールもあればと十色なことは知っていますが、共通していえるところを話していきます。
よいベンダー・代理店の五つのポイント。
僕は人に会うのが好きで、転職してから500枚は名刺を配って、SEO、DSP、WEB広告、ダッシュボード、分析、動画マーケティングなどなど様々なベンダーや代理店50社以上と話してきました。(別に大して威張れる数でもないと思いますが。)
スタイルはそれぞれでいいのですが、気持ちのよい営業や運用をしてくれているところは2,3社。そこの会社さんはどこがいいのかを考えてみると共通項がやはり多いです。
いいベンダー、代理店と思うところを五つ列挙していきます。
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- ツールやサービスではなくビジネス課題に対する提案や施策実施してくれる
- 実務担当が想いをもっていて、容赦なくこっちの意見を論破してくる
- でも、担当(僕)の想いを汲んでくれる
- 営業が同席し、コンサルの内容に口出してくる
- 適宜楽しい、笑いがある
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この5つが揃っているところは本当に好きで、漏れなく発注額が右肩上がりになってます。代理店FEEや進行管理費が20%だろうと、なんの不満もなく払ってます。もっと払ってもいいと思うくらいです。実際は絶対払いませんけど。笑
上記の五つ、一つずつ語りたいんですが長くなりすぎるので割愛。全部、同じくらい大事です。
よくないベンダー・代理店の五つのポイント。
さっきの五つの反対のところです。あえて書いてみます。
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- ツールやサービスの提案だけもってくる
- 実務担当が想いをもってなく、スキルセットだけ提供してくる。
- 担当(僕)の想いを汲んでくれないというか、伝わらない。
- 営業が案件が始まると来なくなる
- つまらん
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これ、冗談みたいに書いてますが、はっきり言ってお会いしたかなりの数のベンダー・代理店が当てはまってました。
特に、1.ただのサービスやツールの営業をしてくるだけのやつ。本当にうざい。しかし多いです。
以前の僕を思い返してみると「1.ビジネス課題」「2.実務担当が想いを持っている」というところにすごいこだわりを持ってやってました。
ビジネス課題に合わないなら提案自体を辞退すべきだし、課題に合わないなら先方のやりたいことが間違っていると噛み付いたりしてました。(うざいやつだったかも。。)
このスタンスが嫌いなクライアントもいるはずなので必ずしもいいとは言いませんが、大半で必要だとは確信してます。
事業主側が、ベンダーや代理店にやってはいけない五つのスタンス。
偉そうな事書いてますが、事業主側もしっかりベンダーのことを受け入れるスタンスでいなければなりません。
事業主がやってはいけないことを何個か書いてみます。
- 提案だけもらって何もケアしない。
- やたら金額を叩く。
- 挨拶をしない。お礼を言わない。頭ごなしに批判する。
- 資料や目標を共有しない。期待値を十分伝えない。もしくは、そもそもビジョンが無い。
- つまらなそうにする。盛り上げない。やなことを言う。高圧的な態度をとる。
僕もなるべくやらないようにしてます。まだまだきちんとしなきゃと書きながら思います。
上記をベンダー側がやられると、本当に嫌です。無駄な時間を過ごしてる、やる気が出ない、認めてくれないという気になりますし、アウトプットの質も量も劇的に落とさざるを得ません。
事業主・ベンダー・代理店は短期間かもしれないが同じチームの一員。
付き合いはお金を払ってる、それも短期間かもしれません。だけど、だからこそ、
- 目標も期待も全て隠さず連携し合い、
- 一緒に喜怒哀楽を感じ、
- 切磋琢磨し、
- 結果を出して、
- ベストプラクティスを常に狙って、
社内や世の中に認められるようなプロジェクトをできる、そんな事業主であれ、ベンダーであれ、代理店であれ、と思います。
同じ気概をもって仕事をしてくれる方、ぜひ一度お話させてください。まじで。
それでは、んちゃ。