子育てに必要な指示は、たった四つだけ。
社内のセミナーでの講師の雑談。
先週、会社にて二日間がっつり「マネジメント研修」なる研修に参加させていただきました。
その中で、子育てにおける「子供に課せるたった四つの指示」を雑談で話していて、聞いてなるほどな、と思ったので共有させてくだせえ。
なぜマネジメント研修で子育ての話が出てきたのかと言うと、なんとなく想像通りだと思いますが「子育てってマネジメントの手法が少しだけ使えるから」です。
もちろんリソース、リスク管理とかテクニカルな部分じゃなくて、
- どうしたら衝突することなく伝えられるのか
- どうしたらやったらいいことを自発的に良いと思ってやってもらえるのか
といった視点です。
ぜひ、生かすところがあれば取り入れてみてください。僕も早速取り入れました。
職場のマネジメントと子育てを一緒にするのはナンセンスだ、とかいう議論は置いておいてください。
そんなことは当たり前です。ようは、いいところは取り入れればいい、という話です。
子どもにお願いするのは、たったの四つだけ。
それは、前述のとおり子どもにたったの四つ、具体的な行動のルールを決めるだけ、というものです。ご紹介します。
- 挨拶をされたら挨拶をかえす。
- 扉が空いていたら締める。
- 靴は脱いだら揃える。
- 靴のかかとは潰さない。
これらはマネジメントの技がかなり盛り込まれています。
とにかく具体的で、やった、やらないが誰もが判断できるので褒めやすいというのがミソ。
そして、できて褒める時はできるだけ具体的に、すぐ褒められるのもミソ。
他にもたくさんのマーケティングミソがありますが本題から逸れるので割愛。
どれもに生活に必要な視点が入っている
では、なぜこの四つだけでいいのかというと、四つに生活に必要な最低限の基本が入っているからです。
- コミュニケーションの基本。自然と会話ができるようになる。
- 元に戻す習慣づけ。あるべき姿に戻す。
- 急いでいても一つ一つ丁寧に行う。
- ものに感謝する、粗末にしない。
四つを一つ一つ守ることで、自然と片付けとか所作とか全般的な礼儀ができるようになるとのこと。
実際、これを地域全体で取り入れたところ、驚異的に青少年の犯罪率が下がったという結果もあるそうです。
自発的に何をしたらいいのか判断できるようになる。
例えば。
2.扉が空いてたら締めると、3.靴を整えるをできるようになると、遊んだおもちゃを片付けられるようになる。
さらに4.ができると、片付けする時に投げて入れたりしなくなる。
といった具合です。細かくあれしなさい、これしなさいというと自発的に何をしたらいいかいつまで経ってもわかりません。
そして、たくさんやる事が増えたらそもそも何をしたらいいのかすら、忘れてしまいます。
指示が曖昧すぎるのもよくないです。ちゃんとしろ、しっかりしろってやつ。何をどうしたらいいのか、結局何をしたら褒められるのかさっぱりわからない。
四つの指示は、明確で、自発を自然と誘導できるのでしょうね。素晴らしいと思います。
鈴虫寺の和尚さんも言ってました。
かの有名な京都の鈴虫寺の和尚さんが、
「靴も揃えられないような人に、何が出来るのでしょうか、神様が願いを叶えてくれるでしょうか。」
という話をしていました。
- 一つ一つの行動にゆとりがない。
- 片付けができない。
- 物を大事にしない。
靴の脱ぎ方一つ汚いだけでだいたいわかる、と。僕もこの話を聞いて改めて身を引き締めましたが、前述の四つも僕自身ももっと日頃から気をつけようと決めました。
教育は基本妻に任せてますが、子どもには最低限伝えようと思いました。
んちゃ。