『大企業に入ったら、若いうちはバット振れない』なんてことはない話。
まず、この記事、めちゃくちゃ面白いです。
細かい内容は読んでください、必読。刺激的だし参考になりまくります。(迷ったら、ドラマティックな方を選ぶ、なんていいですよね。)
ただ、下記の部分、ちょいと気に食わない。(前述の記事より引用させていただきます)
私の周りには、大企業に勤めていても悶々(もんもん)としている人がたくさんいます。
自分自身の力で挑戦できる環境じゃないからだと思っています。
お給料はたくさんもらっているのに、ハッピーじゃない
まだ若いうちに、思い切りバットを振れる環境に身をおくことって、とても大事だと思うんです。
言わんとすることは理解出来ますし、そういう意味で仰っていないとも思いますが、
『大企業だから若いうちは思いっきりバットが振れない(やりたいことができない)』
と解釈されるのは少し違うと思ってるので、軽くお話しさせていただきたい、という記事です。
確かに、大企業だとバットを振ることをよくは思われない。
もちろん、大企業だと組織の壁もあり、若いと立場の弱さもあり、僕ももどかしいこともあります。
当たり前ですが、培ってきたことがありますから、セオリーとかデータの壁が厚くて、なかなか新しいことをやるのは認めてもらえない。新しいことは否定から入られるので、説得が恐ろしく大変ということが多いはず。
なので、外部環境的に「バット思いっきり振っていいよ(やりたいことやっていい)」とはそうそう言われません。むしろ、バットを持つ機会すらだいぶ少ないでしょう。
でも、バットを振ることはどこでもできる。
繰り返しになりますが、大きな会社に行ったから大したことできない、と一般的に思われがちなことですが、最近は違いますよ。大きな会社にいるマーケターが本気でバット振り始めていたりします。(ごく少数派ですが。)
このバスクリンの方の記事、めちゃくちゃ賛同します。
商品力、マインド、伝統がある事業主に、元ベンチャーの推進力が合わさると、かくも素晴らしいアウトプットが出るという好事例。
結局は、覚悟をもってバットを振るかどうか。
結局、どこにいるかではなくて、どこにいても覚悟をもってバットを振るか振らないかという話なんじゃないかと思ってます。
『サービスや商品をいかに伝えたい人に伝えるか』しか考える必要はなくて、その方向に向かってバットをデタラメに振りまくればいいんです。
何より大事なのは想い。
「ユーザーにとってあった方がいいに決まってるもの」に対して、想いを持ってバットを振る(決裁とって実際に作って届ける)と、それとなく結果が出てバット振ることを認めてくれるようになってきます。
上司に反論「あなたの年代がターゲットではない!」 計画の2倍も売れたチョコ 開発の経緯を明治に聞く (withnews) - Yahoo!ニュース
これとか、めちゃかっこいいですよね。大企業でも思い切ってバット振ってます。
僕もはじめは懐疑的な目で見られていましたと思います。(今もかもしれませんが笑)
しかし、ユーザーは絶対求めてるだろうという根拠の無い覚悟を持ってバットを振り続け、結果が出てくると「ちょっと面白いな、うちも試してみよう」って思って相談してくれている部署が増えてきて嬉しいなあと思います。
#はっきり言って僕がやっていることって、峰松さんと比べたら遥かに小粒なことなのでしょうが、まあそれでもバット1振りなことには変わりませんから。
ここで、【大企業でバットを振る人への視線の変化】をまとめてみます。
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- 頭のおかしいやついるぞ…。近づくな…。
- ちょっと面白そうなことやってるけど、関係ないから横目で見てよう…。
- なんか、やりたくなってきたお…。声掛けてみようかな…。
- バット振ってるやつ、ええのぅ!!私も振ってみるっ!
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これの、2と3の間くらいに僕はいます。いずれ、4にいくことを目指してます。
結局、会社が大きかろうが小さかろうが、その環境を作るのは自分なのではないでしょうか。
いつ振るの?今でしょがぁ~
あと、大企業だからこそ、三振しても業績への影響は少ないし、ポテンヒットだとしても大きなインパクトを残せる。これは凄まじいリスクヘッジだし、たまらなく快感です。
大企業しかできない、バットの振り方があります。
バットを振りたいなら、今から振るか振らないか。今振れないなら、次の環境行っても振らないでしょ。
バット振りまくりましょう。振ったらいいことありますよ、きっと。三振しても、振り逃げで出塁できるかもしれないんですから。
あ、最後に断っておきますが、冒頭の記事の峰松さん、めっちゃ尊敬するし大好きですよ、こういうスタンス。1回お会いしてみたいです。
それでは、んちゃ。