FKDのWEBマーケティングをツラツラ(マケツラ)

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WEBマーケティングについてツラツラと書いていきます。

コンテンツをモバイル向けに作り直したら、PCの数字が劇的に良くなった件。

読み物コンテンツをリニューアルした時の話。

何回かこのブログでもご紹介している、私が1人でフラフラ運用している読み物コンテンツ。

実は2回デザインリニューアルしていて、

  1. 記事が増えたタイミングで一覧性を高めるために、リスト型からタイル型に変更。(2015/12)
  2. ユーザーがスマホメインになったため、モバイルファーストデザインに変更。(2016/11)

今回は1→2のリニューアル結果の共有です。題名のように興味深い結果が出ましたので、書かせてもらいます。

※これは読み物系コンテンツの話ですので、他の性質のサイトには必ずしも当てはまるものではないことにご注意。 

はじめに、2回目のデザインリニューアルをした理由。

タイル型デザインは2013~2014年くらいに爆発的に流行りましたよね。見た目おしゃれで、楽しそう。私も、記事も増えてきたので、1回流れに沿ってタイル型にしてみました。

しかしPCで見ると一覧性は高いんですが、スマホで見ると一覧性が無くていまいち記事が見にくいという弱点がありました。

タイル型はこんなかんじ。

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2015年Web・デザイン界隈で浸透しつつあるデザイントレンド16選|ferret [フェレット]より。

やはりスマホでは元来型のリスト型が馴染んでるし、記事の選択もしやすくタイル型は自然と淘汰されてきました。

上記の流れと、PCよりSPの方がアクセスも増えてきているので今回はとにかく「モバイルファースト」。

スマホで一番見やすいリストデザインを組んだ後、それを単純にPCに展開するという流れで新デザインサイトを作成しました。

 #写り悪いけどこんな感じに変化させていってます。
f:id:FKD:20170223180650j:image

リニューアルの結果。

もう結果を言っちゃってるので繰り返しになりますが、モバイルファーストデザインにしたのに、PCの結果が劇的に改善しました。

平均PVの推移

  • PC:3.0PV→ 5.8PV
  • スマホ:3.8PV→ 4.0PV

と、PCはとにかくとんでもなく回遊性が高まり、スマホは全然変わらないという意外な結果が…。

しかし、よくよく考えてみると当然のような気もします。

情報は必要最低限見せれば良い

PCのタイル型は、普通のデザインだと1度に8,9個の記事情報が入ってきます。これは人間の処理限界を超えていて、「なんか色々あるけどよくわからん」という心理を働かせてしまいます。

リストだと、(まあデザインによりますが)PCでもせめて3,4個しか記事を1度に見せられないのですが、これがかえって選択性が高まり、回遊したみたいです。

マジックナンバーとかワインショップの話とかよく聞くと思いますが、人間やっぱりレコメンドしてほしいんですよね。

  1. はじめは最低限の情報(新着、レコメンド、ランキング)を見せる
  2. 記事の中でカテゴリの別の記事、最新、レコメンド、ランキングを見せて自然と回遊性させる仕組みを用意する

という流れが理想なのだと。

ユーザー視点での正論はNG

いきなりたくさんの情報を見せてユーザーに選択肢を与える、十分な情報があるように見せるというのがいいように思えます。

しかし、結果論ですが、はじめに見せる情報はリスト型のように見せすぎない方がいいでしょう。ユーザーはそんなに選べません。

サービサー視点にならず、ユーザー視点でという前提のもと、読んでほしい記事をレコメンドしても別にユーザーは嫌悪感は抱かないんですよね。

スマホは何故数字改善しなかったのか?

なぜスマホは数字がよくならなかったのかというと、元々タイル型でも見せられる数が限られていたから、というリニューアルした理由に立ち戻ります。

タイル型だとワンフリックで2~3記事、今だと5~6記事と一応倍増してはいるものの、結局フリックなんてストレスなくできちゃうんですよね。

なので、多少回遊性はあがったものの、同じような数字が並んだということになりました。うーむ、よくよく考えると当たり前だよなぁ…。

タイル型もいい、きちんと選択することが必要。

もちろん、タイル型もいいところがたくさんあります。ウィンドーショッピングや、会社情報など項目が少ないサイトではじめから全部見せたい時などですかね。

大学やキャンペーンサイトではあえてタイル型にして、楽しさやオシャレさを出しているところも多いです。

ただ、闇雲にタイル型を選ぶのではなく、(釈迦に説法というか当たり前の話ですが)ユーザビリティなんて正論ではなく、ユーザーの気持ちになって、ユーザーにとって適切な配置をするのが1番という結果になりました。

 

読み物コンテンツをやっている方はご参考にしていただければ。

んちゃ。

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