中途社員は孤独で恐怖だ。染まるな、染まれ。feat.サイボウズ式足立さん&池田さん&小原さん
サイボウズ式『「仕事デキない人を採用しちゃったな」と思われる恐怖、ひとりぼっちの中途社員が自信を取り戻すまで』を読んで。
どうも、fkdです。
サイボウズに転職した足立さんを、池田さん、小原さんが企画編集している記事を読んで、ちょっと一本書こうと思いますのでお付き合いください。
#またサイボウズ式の記事か、と思われるかもしれませんがなんかサイボウズ式の記事、たまらなく好きなんですよね。スカウト待ってます。笑
まず、記事はこちらです。
かなり拡散している記事で、ご覧になった方も多いと思います。
中途が抱く「孤独」という悩みを表面化し、解決策を実践し、社内で一番ありがとうを集めた「サイボウズ・オブザイヤー」のMVP受賞をした足立さん。
その取り組みは間違いなく称賛すべきもので、僕も同じことができるかといえば相当難易度が高いです。しかし本題はそこではない。
今回は、足立さんの記事から僕なりのことを思ったので書いてみます。
中途社員は、たいてい孤独だ。
まず、この記事のとおり、中途社員は想像以上に孤独です。何個か、記事から足立さんの言葉を引用させていただきます。
僕以外の中途メンバーも、会社に慣れたとしても、中途ならではの寂しさや、周りから「中途なのにデキないと思われたくない」みたいなプレッシャーを感じていて、皆自分と同じようなことで悩んでいたんだ、と知れたのは大きかったです。
これ、本当にその通りです。僕も下記の記事にちらっと書きましたが、
該当部分を引用すると、
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- はじめは社内に知り合いがいないので、何を誰に聞いたらいいかまじでさっぱりわからない。
- 試験や研修まみれで業務以外の時間がとられる。(逆に、研修など全くない、のどちらか。)
- 中途なので期待値がかなり高いところからスタート。当然にリーダーシップや新しい提案が求められる。
- 暗黙知のルールが多くひたすら慣れるしかない。
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といった感じで、特に1は、転職当時は冗談抜きにすさまじいストレスでした。そして、二年経った今でもまだ上記は感じます。みなさんたいていそうなのでは。
周りから「使えない人間だな」「仕事デキない中途を採用しちゃったな」と思われるのが恐怖だったんです。
そしてこの恐怖も、僕の周りの中途も同じ思いを抱えている人が多い気がします。
僕の場合は前職の経験をそのまま生かせた、つまり普通にすぐなれたのと、持ち前の雑で人見知りしない性格で比較的すぐにストレスなくなりましたが、それでも、
- いかに自分の良さを理解してもらうか
- いかに実績を出して認められるか、認知してもらえるか
こればっかりを考えて過ごしていました。もちろん、今も考えてます。
今までやっていた仕事やスキルセットと全然違う業務をやる場合は、余計に感じるのではないでしょうか。まあ、天性のものを持つ方は当てはまらないでしょうが。
転職先に、染まるか、染まらないか。どちらかではなく、中庸でいるべき。
僕が大事だと思うのは、転職先に『染まるか』『染まらないか』という点。
自信を取り戻して、「普通」に過ごしたい。なんとなく蚊帳の外にいる感覚があるけど、本当は内側に行きたい。サイボウズの一員になりたい――そんな風に理想と現実の埋まらないギャップに苦しんでました。
ここに関しては、中途って2パターンに分かれる気がします。
- 会社の色にすぐに染まろうとする。
- 染まろうとせず自分の色を大事にする。
どちらに寄り過ぎても中途としての存在価値は発揮できないです。「普通」でありたいけど「内側に行きたい」。このギャップが厄介なのです。
染まりすぎてしまうと、外からの血を入れようとした会社の狙いに合わない。でも染まらないと、コミュニケーションがうまくとれずいつまでも会社の文化に馴染めずに苦痛になったり、結果が出しにくい。
染まる染まらないの絶妙なラインの位置にいないと、短期間で『普通』の状態、つまり前職のような仕事や立ち回りができるようになるのは、まず無理です。
僕は、このラインを乱す恐怖心がずっとあって、毎日、一つ一つの振る舞いにも気を使ってます。足立さんも、実は同じなんじゃないかなあなんて勝手に思ってます。
僕の会社にも、あなたが転職した先にも、足立さんはいない。
「この人、中途なのに使えない」「採用しなければよかった」と思われるのに対し、恐怖を感じている中途社員にとって「居場所」は絶対に必要だということ。
この【居場所】を自発的に、かつ巻き込み型で作った足立さんは、繰り返しになりますが称賛されるべきです。本当に素晴らしいし、足立さんがいるサイボウズは本当に羨ましい。
しかし、これは自分でやるべきだと僕は思うのです。だって、僕の会社にも、あなたの会社にも、足立さんはいないから。
中途社員には期待している。けど必要以上にはケアしない。プロパーの方が仲良いし、外部の血はやっぱり異端だから、当たり前です。
この記事を読んで思ったのは、中途社員は所詮孤独であり、孤独を打ち破るのはやっぱり自分自身なんだなと再認識しました。
そして、自分自身でやれない人は必ずいるので、あなたが『あなたの会社の足立さん』になってもいいのです。それができる方は、本当に素敵です。僕も最近はできてないですが、中途会をやったりしています。(効果はあまり無さそうですが笑)
中途社員よ、立ち上がれ。会社を変えるのは、あなた達だ。
最後に、足立さんにシンパシーを勝手に感じている件。
僕には足立さんにいたく共感できる理由が何個かありまして、
- ほぼ同い年の同じタイミングで同じ理由で転職した
- 中途で当初同じ悩みを抱えていた
- 細身、メガネで見た目そっくり
という3点です。シンパシーすら感じてしまいました。笑
という雑談はさておき、本当に素晴らしい記事でしたので、ぜひみなさんも熟読をお勧めします。中途社員の方も、そうでない方も、これから中途社員になるかもしれない方も。
それでは、んちゃ。