FKDのWEBマーケティングをツラツラ(マケツラ)

FKDのWEBマーケティングをツラツラ(マケツラ)

WEBマーケティングについてツラツラと書いていきます。

『豊かに伝える』ために、1番便利な単語や表現を使わないようにしよう。

便利な言葉や表現だと『豊か』に伝わらない。

どうも、fkdです。今回は言葉や表現の話をさせてください。

  • 『安心、安全。』
  • 『お得で便利。』
  • 『実績ナンバーワン。選ばない理由がない。』
  • 『楽しい充実した時間をお届け!』

上記は、われわれ事業者がよくやってしまいがちな、広告出稿時における訴求文言の選び方です。別に悪くは無いんですが、当たり障りなくて、それだけ見てもいまいち伝わらないという印象を受けます。

あとは画像についても、

  • 美しい風景→とりあえず富士山
  • ウマソーな料理→とりあえず霜降りの肉かいい感じの魚
  • 安心、安全→とりあえずいい感じのファミリー感
  • お得→ショッピングバッグをもってにこにこする女の子

といったクリエイティブに寄せてしまいがち。たしかに王道は結果もついてくると言われてますが、既視感に溢れていて印象に残りにくいです。

つい最近、Twitterで以下のような言葉が流れていました。

「おいしい」という言葉を禁じると、おいしさを表現するための言葉や感覚が豊かになっていく。「豊かな表現」みたいなものは、一番便利な単語を禁じるとうまくいく byレジデント研修資料https://twitter.com/Copy__writing/status/974517718123626496?s=19

これ、非常に面白いですよね。特に『豊かな表現』という部分。

仕事でも日常生活でも大事なことと再認識したので、このネタでブログを書いてみます。

どうぞどうぞどうぞ。

仕事で便利な言葉やクリエイティブを禁じる。

まずは仕事から。

例えば、うちの会社のクレジットカードは、昔から『安心、信頼』を謳っています。たしかに間違いなくベストなうちのひとつだという自負があります。

しかしながら、どことなく『グッと来ない』というか、心に残らない。それは、安心や信頼が便利すぎる言葉なので、逃げ場として使いすぎてしまったからとも言えます。

 

信頼とは、別の言葉で言うと何なのか。安心とは、別の言葉で言うと何なのか―

 

そこで、うちの会社が謳う『安心』を禁止して表現してみようとすると、本質的な話になります。

  1. クレジットカードはいざというときしっかり助けてくれるところにしなければならない。
  2. いざという時はどんなときで、どんなことが困るのか。困らないと、どんないいことがあるのか。
  3. 具体的に安心を届けるために、どんなこだわりがあるのか。

というストーリーをしっかりコンパクトに伝えることが、『安心』という言葉に頼らない伝え方です。

 

上記の通り、便利で当たり障りのない言葉を禁止した瞬間から、ようやく本質的に何がポイントなのかを探し出すようになります。他にも、

  • たのしい
  • 充実する
  • 良い、優れている
  • 面白い
  • クオリティが高い
  • 嬉しい
  • 綺麗

などなど、便利が故にとりあえず使ってしまう言葉はたくさんあります。

もひとつ日常の例えをひとつしてみましょう。

『ディズニーランドにいって楽しかった。』それは、

  1. スリリングな乗り物に乗れてドキドキしたからなのか
  2. ショーやパレードを見てそのストーリーや音楽に感動したからなのか
  3. 好きなキャラクターに会えて夢見たいな時間が過ごせたからなのか
  4. 想像以上のクオリティの食べ物を素敵な異空間で味わえたからなのか

上記の通りパターンは複数分かれます。同じ楽しいでも全然違いますよね。

 

ベンダーにプロモーションの依頼をする時も同じで、豊かな表現にしてもらうために、我々事業者は『便利な言葉を除いて』オリエンする義務があります。

うまく伝えてくれないのは、きちんと伝えていないからなのです。

プライベートでも便利な言葉を無くすとコミュニケーションの質が高まる。

仕事だけでなくプライベートでも便利な言葉を使いがちです。

例えば『ありがとう』や『すき』という言葉。それだけでも十分なのですが、何がありがとうなのか、どう好きなのか便利な単語を捨てて、具体的にするだけでも印象がベロリンチョと変わります。

『いつもおいしい料理を忙しいのに作ってくれてありがとう。』

試しに奥さんに昨日言ってみたら、とても喜んでくれました。(なぜ急に、と疑われましたが笑)

ありがとうやごめんなさいの中身はいくらでも細分化した方がいいに決まってますよね。

 

あとは、子どもにもなるべく表現を豊かにしてもらってます。感想を聞くとよく『楽しかった』とか『つまらなかった』といいますが、どこが楽しかったのかと聞くと『××に会えたこと』『乗り物はつまらなかった』とか深層心理がわかります。

あとは、『ごめんなさい』という時は『どういうことに対してごめんなさいをしたのか』を聞かないと意味が無いです。

これが習慣になると、お互い理解が深まり、認識の齟齬や、同じことの繰り返しで怒ることがなくなります。

便利な言葉をなるべく使わない習慣をつける。

なんだよ、この内容あたりまえじゃねえかよ、ふざけんなコノヤロウ!

なんて思われるかもしれませんが、きっとみなさんも意外と便利な言葉に頼ってしまっていますよ。仕事やこのブログでも改めて気をつけないとなぁ、と思いました。

もちろん、便利な言葉はシンプルに感情を伝える上で絶対的に必要な言葉。使わないわけにはいきません。

しかし、上記の通り何でもかんでも便利な言葉だけで済ましてしまうと、「豊かな表現」が無くなってしまい真意が伝わらないと思います。

まあ、いちいち細分化しても疲れるので、気がついた時に便利な言葉を使わないよう意識的にする、というくらいがバランスがよくなるかと。

それでは、んちゃ。

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