利益を直接的に目指さないコンテンツマーケティングの話。
カード不正利用啓蒙の、コンテンツマーケティングの目的。
どうも、fkdです。
つい先日、以下のコンテンツをリリースしました。カード不正利用に対する取り組みをわかりやすくお伝えするためのものです。
YouTubeはこちらから。
カード不正使用は年々増えており、
平成29年1月から9月の間に発生したクレジットカード不正使用被害額は176億8,000万円だった。クレジットカード不正使用、「番号盗用」が被害額の7割 不正防止に有効な「IC化」は77.3%(MONEYzine) - Yahoo!ニュース
年間に換算すると多分200億円オーバー、ゴイスーな金額ですよね。。
この不正利用、されると気分的に気持ち悪いのはもちろん、一時的に使えなくなってしまったり、最悪カード番号の再発行(カード取り替え)で物凄い面倒です。
さらに、カード会社としては不正利用されてしまった分は補償してますが、その分は会社のお金から出しているので、結局は
- ユーザーは不便で気持ち悪い
- 会社は赤字
- 悪の組織はウハウハ
という最悪のトライアングルができあがってしまうわけです。
しかし、そもそもユーザーはこういう現状を知らないので、カードが止まってしまうとイラつきしかない。もしくは「カード会社が補填すれば済むでしょ」と思われてしまう。それは、全くもって本質的ではない。
このトライアングルを打破するために、上記のコンテンツを作ったわけです。
今回はこのような、利益を直接的に目指さないコンテンツマーケティング実践について少し書きます。
本来知っていた方が当たり前にいいことを、お金を使ってでも伝える。
実際に、上記の動画やページをFacebookに載せたところ、感謝を述べていただく嬉しいコメントをいただきました。
上記のカード一時保留について、我々はもっと知って頂くようにする義務があります。お客さんの不利益になる瞬間があり、ストレスをかけてしまうからです。
一方、しっかり、きちんとお伝えすれば、ご理解いただけることが大半です。場合によっては上記のように、理解だけではなく、ブランドを好意的にすら受け止めてくれるようにもなります。
もうひとつ、同じコンセプトで作った会員向けコンテンツ『ヒトトキ』をリリースしました。
ヒトトキは、Web明細を見に来ていただいたついでに、生活を豊かにする単純に面白い記事を見ていただきたいというコンセプトで作ったサイトです。
しかしそれだけではなく、付加価値もつけています。例えばですが、
この記事は一見自転車の記事ですが、さりげなく『ポケット保険』というサービスを紹介しています。こういった感じで、会員が知ったらちょっと便利でお得な情報を伝えようとしています。(まだ記事数少ないですが…。)
繰り返しになりますが、お客さんが、本来知っておかなければならないことや、知ってもらったら喜んでもらえそうなことは、企業としてお金を使ってでも、伝える義務があると思うのです。
結果的に儲かるけど、儲けは結果論に過ぎない。
事業会社である以上、施策は儲かってなんぼであり、コンテンツマーケティングだって儲からなければやる意味はありません。
しかしながら、儲かるということを因数分解すると、
- 会員にしかるべき情報をわかりやすく届け、気持ちよくご利用してもらうこと
- 解約を防止すること
- ブランドのファンになってもらい、良さを周りに伝えてもらうこと
ということだって、結果的には儲かることに繋がります。
しかし、『結果的に儲けに効いてそうだよね。』という結論が出るまでは、おそらく結構な辛抱の時間が続くでしょう。目には見えない、ボディーブローのようなものですから。
いきなりここからやるのはハードルが高い。
上記のとおりかなり間接的ではあるので、いきなり利益に直接的にならないコンテンツマーケティングから一足飛びに実施することはできません。
僕も獲得視点のコンテンツマーケティングを2年くらいやって社内で必要性を認めていただき、ようやく本件に取り組めるようになりました。
そして前述の通り、定着までかなり時間がかかります。有効なプッシュの手段がないとはじめはPVも激小です。
そもそも儲けなど考えずに、KPIにいずれ影響すると信じて、地道にやる。そして、それを許容する土壌を作っておく必要があります。
『利益を直接的に目指さないコンテンツマーケティング』は、まだ始まって間もなく、これからが勝負です。また進捗ありましたら、ブログにてご報告させていただきます。
それでは、んちゃ。