GoogleでうちのAMPの事例を紹介してもらいました。
GoogleさんにAMP事例が掲載!
どうも、fkdです。
今回は、以前ちらっとブログでもご紹介しましたが(【SEO】実際に事業主としてサイトにAMP導入したので、3つの具体的な注意点と効果を書きます。 - FKDのWEBマーケティングをツラツラ(マケツラ))、
そのAMPの具体的な実績が出て、なんと本家本元のGoogleさんに事例として紹介していただいたのでご紹介です。
AMP 採用によりモバイルサイトのコンバージョン率を約 2.1 倍向上させた三井住友カード - Google 広告主コミュニティ
文脈は若干Googleの意図に沿わせてますが、書いてあるとおり
- カード申込率約 2.1 倍に向上
- 約 1.9 倍クリック率が向上
- 表示速度が平均 2.9 秒に短縮(従来の 6.9 倍の高速化に成功)
という、驚異的な改善に成功しました。モバイルサイトではページスピードがいかに重要なのかということを実証した結果となりました。
単純にページ読み込みスピードを早めるだけで離脱が減り、スムーズに読んでもらえる。やらないよりやった方が、いいに決まってますよね。
AMPでの表現は増しているが、相変わらず難易度は低くない。
以前は、AMPでのオーサリングは制約が多く、ページの表現が貧相になることがありました。
しかし、Googleの技術向上により、いまや本家のページと変わらない表現ができるようになっています。実際、うちのサイトのAMPページもなんの違和感もないレベルになってます。
もちろんまだ癖があるので、こないだも原因不明のバグでAMPページが動かなくなる、というエラーも起こったりしました。苦笑
技術力が高く、動きの良いベンダーの協力は必須です。トライアンドエラーの繰り返しですから。
とにかく、チャレンジ!
AMPをはじめた当初は、社内でも運用だけ増えて効果に対しては懐疑的な声が多かったです。
確かに作るのは大変だし、僕自身確信が持てずにとりあえずやってみたところもあるのですが、こうして結果が出てますから、やはりチャレンジしてみてよかったなぁと思います。
今は結構AMP構築の解説しているサイトも多いです。怖がらずにチャレンジしましょう。僕自身も、AMPの知見は溜まってきたので、わからないことあったらお気軽に聞いてください。
しかし、天下のGoogleさんに取り扱ってもらえるなんてありがたいですよほんと。
それでは、んちゃ。
利益を直接的に目指さないコンテンツマーケティングの話。
カード不正利用啓蒙の、コンテンツマーケティングの目的。
どうも、fkdです。
つい先日、以下のコンテンツをリリースしました。カード不正利用に対する取り組みをわかりやすくお伝えするためのものです。
YouTubeはこちらから。
カード不正使用は年々増えており、
平成29年1月から9月の間に発生したクレジットカード不正使用被害額は176億8,000万円だった。クレジットカード不正使用、「番号盗用」が被害額の7割 不正防止に有効な「IC化」は77.3%(MONEYzine) - Yahoo!ニュース
年間に換算すると多分200億円オーバー、ゴイスーな金額ですよね。。
この不正利用、されると気分的に気持ち悪いのはもちろん、一時的に使えなくなってしまったり、最悪カード番号の再発行(カード取り替え)で物凄い面倒です。
さらに、カード会社としては不正利用されてしまった分は補償してますが、その分は会社のお金から出しているので、結局は
- ユーザーは不便で気持ち悪い
- 会社は赤字
- 悪の組織はウハウハ
という最悪のトライアングルができあがってしまうわけです。
しかし、そもそもユーザーはこういう現状を知らないので、カードが止まってしまうとイラつきしかない。もしくは「カード会社が補填すれば済むでしょ」と思われてしまう。それは、全くもって本質的ではない。
このトライアングルを打破するために、上記のコンテンツを作ったわけです。
今回はこのような、利益を直接的に目指さないコンテンツマーケティング実践について少し書きます。
本来知っていた方が当たり前にいいことを、お金を使ってでも伝える。
実際に、上記の動画やページをFacebookに載せたところ、感謝を述べていただく嬉しいコメントをいただきました。
上記のカード一時保留について、我々はもっと知って頂くようにする義務があります。お客さんの不利益になる瞬間があり、ストレスをかけてしまうからです。
一方、しっかり、きちんとお伝えすれば、ご理解いただけることが大半です。場合によっては上記のように、理解だけではなく、ブランドを好意的にすら受け止めてくれるようにもなります。
もうひとつ、同じコンセプトで作った会員向けコンテンツ『ヒトトキ』をリリースしました。
ヒトトキは、Web明細を見に来ていただいたついでに、生活を豊かにする単純に面白い記事を見ていただきたいというコンセプトで作ったサイトです。
しかしそれだけではなく、付加価値もつけています。例えばですが、
この記事は一見自転車の記事ですが、さりげなく『ポケット保険』というサービスを紹介しています。こういった感じで、会員が知ったらちょっと便利でお得な情報を伝えようとしています。(まだ記事数少ないですが…。)
繰り返しになりますが、お客さんが、本来知っておかなければならないことや、知ってもらったら喜んでもらえそうなことは、企業としてお金を使ってでも、伝える義務があると思うのです。
結果的に儲かるけど、儲けは結果論に過ぎない。
事業会社である以上、施策は儲かってなんぼであり、コンテンツマーケティングだって儲からなければやる意味はありません。
しかしながら、儲かるということを因数分解すると、
- 会員にしかるべき情報をわかりやすく届け、気持ちよくご利用してもらうこと
- 解約を防止すること
- ブランドのファンになってもらい、良さを周りに伝えてもらうこと
ということだって、結果的には儲かることに繋がります。
しかし、『結果的に儲けに効いてそうだよね。』という結論が出るまでは、おそらく結構な辛抱の時間が続くでしょう。目には見えない、ボディーブローのようなものですから。
いきなりここからやるのはハードルが高い。
上記のとおりかなり間接的ではあるので、いきなり利益に直接的にならないコンテンツマーケティングから一足飛びに実施することはできません。
僕も獲得視点のコンテンツマーケティングを2年くらいやって社内で必要性を認めていただき、ようやく本件に取り組めるようになりました。
そして前述の通り、定着までかなり時間がかかります。有効なプッシュの手段がないとはじめはPVも激小です。
そもそも儲けなど考えずに、KPIにいずれ影響すると信じて、地道にやる。そして、それを許容する土壌を作っておく必要があります。
『利益を直接的に目指さないコンテンツマーケティング』は、まだ始まって間もなく、これからが勝負です。また進捗ありましたら、ブログにてご報告させていただきます。
それでは、んちゃ。
『豊かに伝える』ために、1番便利な単語や表現を使わないようにしよう。
便利な言葉や表現だと『豊か』に伝わらない。
どうも、fkdです。今回は言葉や表現の話をさせてください。
- 『安心、安全。』
- 『お得で便利。』
- 『実績ナンバーワン。選ばない理由がない。』
- 『楽しい充実した時間をお届け!』
上記は、われわれ事業者がよくやってしまいがちな、広告出稿時における訴求文言の選び方です。別に悪くは無いんですが、当たり障りなくて、それだけ見てもいまいち伝わらないという印象を受けます。
あとは画像についても、
- 美しい風景→とりあえず富士山
- ウマソーな料理→とりあえず霜降りの肉かいい感じの魚
- 安心、安全→とりあえずいい感じのファミリー感
- お得→ショッピングバッグをもってにこにこする女の子
といったクリエイティブに寄せてしまいがち。たしかに王道は結果もついてくると言われてますが、既視感に溢れていて印象に残りにくいです。
つい最近、Twitterで以下のような言葉が流れていました。
「おいしい」という言葉を禁じると、おいしさを表現するための言葉や感覚が豊かになっていく。「豊かな表現」みたいなものは、一番便利な単語を禁じるとうまくいく byレジデント研修資料https://twitter.com/Copy__writing/status/974517718123626496?s=19
これ、非常に面白いですよね。特に『豊かな表現』という部分。
仕事でも日常生活でも大事なことと再認識したので、このネタでブログを書いてみます。
どうぞどうぞどうぞ。
仕事で便利な言葉やクリエイティブを禁じる。
まずは仕事から。
例えば、うちの会社のクレジットカードは、昔から『安心、信頼』を謳っています。たしかに間違いなくベストなうちのひとつだという自負があります。
しかしながら、どことなく『グッと来ない』というか、心に残らない。それは、安心や信頼が便利すぎる言葉なので、逃げ場として使いすぎてしまったからとも言えます。
信頼とは、別の言葉で言うと何なのか。安心とは、別の言葉で言うと何なのか―
そこで、うちの会社が謳う『安心』を禁止して表現してみようとすると、本質的な話になります。
- クレジットカードはいざというときしっかり助けてくれるところにしなければならない。
- いざという時はどんなときで、どんなことが困るのか。困らないと、どんないいことがあるのか。
- 具体的に安心を届けるために、どんなこだわりがあるのか。
というストーリーをしっかりコンパクトに伝えることが、『安心』という言葉に頼らない伝え方です。
上記の通り、便利で当たり障りのない言葉を禁止した瞬間から、ようやく本質的に何がポイントなのかを探し出すようになります。他にも、
- たのしい
- 充実する
- 良い、優れている
- 面白い
- クオリティが高い
- 嬉しい
- 綺麗
などなど、便利が故にとりあえず使ってしまう言葉はたくさんあります。
もひとつ日常の例えをひとつしてみましょう。
『ディズニーランドにいって楽しかった。』それは、
- スリリングな乗り物に乗れてドキドキしたからなのか
- ショーやパレードを見てそのストーリーや音楽に感動したからなのか
- 好きなキャラクターに会えて夢見たいな時間が過ごせたからなのか
- 想像以上のクオリティの食べ物を素敵な異空間で味わえたからなのか
上記の通りパターンは複数分かれます。同じ楽しいでも全然違いますよね。
ベンダーにプロモーションの依頼をする時も同じで、豊かな表現にしてもらうために、我々事業者は『便利な言葉を除いて』オリエンする義務があります。
うまく伝えてくれないのは、きちんと伝えていないからなのです。
プライベートでも便利な言葉を無くすとコミュニケーションの質が高まる。
仕事だけでなくプライベートでも便利な言葉を使いがちです。
例えば『ありがとう』や『すき』という言葉。それだけでも十分なのですが、何がありがとうなのか、どう好きなのか便利な単語を捨てて、具体的にするだけでも印象がベロリンチョと変わります。
『いつもおいしい料理を忙しいのに作ってくれてありがとう。』
試しに奥さんに昨日言ってみたら、とても喜んでくれました。(なぜ急に、と疑われましたが笑)
ありがとうやごめんなさいの中身はいくらでも細分化した方がいいに決まってますよね。
あとは、子どもにもなるべく表現を豊かにしてもらってます。感想を聞くとよく『楽しかった』とか『つまらなかった』といいますが、どこが楽しかったのかと聞くと『××に会えたこと』『乗り物はつまらなかった』とか深層心理がわかります。
あとは、『ごめんなさい』という時は『どういうことに対してごめんなさいをしたのか』を聞かないと意味が無いです。
これが習慣になると、お互い理解が深まり、認識の齟齬や、同じことの繰り返しで怒ることがなくなります。
便利な言葉をなるべく使わない習慣をつける。
なんだよ、この内容あたりまえじゃねえかよ、ふざけんなコノヤロウ!
なんて思われるかもしれませんが、きっとみなさんも意外と便利な言葉に頼ってしまっていますよ。仕事やこのブログでも改めて気をつけないとなぁ、と思いました。
もちろん、便利な言葉はシンプルに感情を伝える上で絶対的に必要な言葉。使わないわけにはいきません。
しかし、上記の通り何でもかんでも便利な言葉だけで済ましてしまうと、「豊かな表現」が無くなってしまい真意が伝わらないと思います。
まあ、いちいち細分化しても疲れるので、気がついた時に便利な言葉を使わないよう意識的にする、というくらいがバランスがよくなるかと。
それでは、んちゃ。
前職IMJの尊敬する同期達をまとめてみたら、凄かった件。
活躍している元同期たちをまとめてみた。
どうも、fkdです。前回のエントリーに続き新卒ネタです。
僕は2007年度に新卒でIMJという会社に入りました。今や『デジタルマーケティングといえばIMJ』という地位を築きあげており、Web・デジタル業界では知る人ぞ知る企業です。
IMJ / 株式会社アイ・エム・ジェイ|企業のデジタルマーケティングを支援します
しかし入社当時のIMJはまだまだベンチャーで、やってやるという空気が社内に漂っていて、僕の同期69人も野心を持って入社したヤツらばかりでした。
あれから10年経過しました。会社柄、僕も含め離職して我が道を進むメンバーが多いので改めてまとめてみたら凄かったので、ぜひ紹介させてください。
(すいません、同期のよしみで実名使ってるので嫌な人は連絡ください。削除します。)
ちなみに今回は内輪ネタのエントリーにはなりますが、みなさんも同期がたくさんいると思うので、ぜひ自分の同期はどうかなぁと振り返ってみてください。活躍に勇気づけられますし、いい気分になれます。笑
それではお付き合いください。
ベンチャー投資で活躍する岡 洋氏
2007年度のIMJ新人賞やその後の各種賞を総ナメにし、同期の中で一番活躍が目立っていたのがオカヒロシ氏。いまはIMJのグループ会社から独立した、ベンチャーキャピタルの中心メンバーで活躍しています。
彼は今も昔も変わらぬバイタリティを発揮していて、元同期の中では常に一番最初に名前が出る存在。新規事業の立ち上げでベンチャーキャピタルを求めている場合は彼にまず相談を。
こないだのForbesに出てました、快挙ですよねほんと。左のイケメンです。
会社を設立、もしくは経営参画し軌道に乗せている元尾優氏・松井たかや氏・草地亮介氏・尾野政樹氏
会社を立ち上げたり、ベンチャーの責任者で入社し活躍している4人。 (会社設立している人他にもいると思いますが知らないのでご了承。)
元尾氏は今はベトナムはホーチミンで会社を設立し頑張っています。とんでもない破天荒さとバイタリティを持ち合わせる男。
松井氏も単身会社を立ち上げもう5期経過、草地氏はCTOとして活躍しています。
尾野氏は、Cygamesとの協業会社シテイルの代取、これまたすごい・・。
自らやりたいことをやるためにチャレンジングな環境に身を置き、軌道に乗せているその様はかっこいいと言う言葉に尽きます。なかなかできることではないですよね。
ゲームスタジオ社 京都支社を立ち上げた重命 亨季氏
入社当時からモバイル&ゲームスタジオ(現ゲームスタジオ)というゲーム会社に出向し、そのまま転籍。京都支社の立ち上げを任され、事業を軌道に乗せています。下記のURLの二人目。
株式会社 ゲームスタジオ | PR | IT/Web業界の求人・採用情報に強い転職サイトGreen(グリーン)
会社の支社立ち上げで非常に苦労も多かったと思いますが、チャレンジングな目標を立て邁進している姿を想像し、勝手に勇気づけられていました。
ちなみに彼の嫁も元同期で、神の生まれ変わりかと思うほど優しいです。笑
あと、彼には予知夢を見る能力があって(当人談)、4月4日に「元同期の子がヤクルトスワローズからドラフト9位で指名される夢見た」とのことです。さすがエンタメ業界にいる奴やというリスペクトを込めて追記させていただきます。
野菜とウェブと映画と。戸田隆慶氏、中村雄季氏
IMJから卒業した後、農家をやりつつWebディレクターをやりつつ映画プロデューサーをやるといった、一つの枠に到底収まらない男たち。
彼らはオーガニックな生き方とデジタルと趣味を見事に融合していて、人によっては理想的な生き方を体現していると思う人も多いと思います。彼らの子どもが自然いっぱいのところで育っている写真を見ると、羨ましいと思うこともあります。中村氏の記事は本当に素敵なので必見ですよ。
『気になる移住者』東京のweb業界から山形の農家へ。移住で手にした新たな価値観。 | WORK SWITCH
彼らの野菜やりんごは評判なので、ぜひ購入してください。どちらも今は季節外で、野菜は6月から不定期、りんごは秋からです。さすがにサイトもおしゃれです。
スーパークリエイター北田壮平氏
なぜIMJに入ったのかすら謎なほどの一人。笑
元々色々できたそーへいくんは、それから更に技術を磨いてすぐに会社を起こし、今や様々な名だたる企業のクリエイティブを担当するまでに。
T-D inc.
この実績、まじですごいな、、どうなってるんだ・・・
そういった意味では会社を設立した上記の4人と同じではあるものの、特質したスキルで自ら道を切り開いたところがかっこいいです。
僕には出来ない道を邁進する姿に、ジャンルは違えど影響を勝手に受けています。かっこいいなぁ。
楽天のウェブマスターから、アパレル新規事業リーダーへ。服部雄氏
宇宙を研究したのちにIMJにきた変わり者で、僕の親友でもあります。
IMJ卒業後、楽天でWebの最適化を沢山したあと、いまはストライプデパートメント(ソフトバンクとストライプインターナショナルの合弁のEC)のサイト立ち上げリーダーとして活躍しています。
彼と、いまGoogleで活躍する知花くん(こいつもすごい)とは常に面白いことをやろうとプライベートでもミーティングを重ね、新規事業コンテストでグランプリをとって会社に怒られたり、ベンチャーキャピタルに会ったり無茶苦茶してました。笑
その時のスタンスは今の仕事にも生きています。ストデパの次の展開には期待せざるを得ません。
同期の活躍は、なぜか嬉しい。
書き出してみると、本当に活躍している同期が多くて驚きます。普通、こんなにいるもんなのでしょうか?
- 一線からは一時退いて子育てに奮闘する同期の女性達
- バズ分野で部長として活躍する佐藤亮平氏
- 名だたる企業でソーシャルの中の人をする多羅尾氏
- フリーランスで活躍する田辺暁雄氏
- IMJで今も活躍するメンバーたち
などなど、挙げればキリがないのと、僕が書くのを忘れてたり知らないだけで大活躍している同期も絶対います。また機会あったら紹介させてください。
しかし、元々僕自身同期と密に絡むほうでは無かったのですが、こうして同期の活躍を見るのは嬉しいものですね。新卒の同期は一生に一度しか存在しないので特別な存在ですよね。
そして同時に、彼らに負けないように僕も頑張らなければ、とも思います。彼らが同期のことを思い返す時、あいつはなんか活躍してるっぽいな、と名前が上がるような人でありたい。そして、IMJの卒業生はやっぱりすごいと思わせたいですね。
ちなみに僕も最近記事にしてもらったので、負けじとはりつけておきます。笑
元同期のみんな、活躍祈っています。(この記事を見てる同期少ないと思いますが。笑)
それでは、んちゃ。
大企業に新卒で入るデメリットを、大企業狙いで就活している人達に改めて伝えたい。
大企業に新卒で入るデメリットについて、改めて考えてほしい。
どうも、fkdです。
最近の新卒採用は3月からエントリーが始まってますから、今は就活真っ只中ですね。
うちの会社にも、キラキラした若手たちがたくさん来て、毎日のように新卒採用のイベントやら面接やらやってます。
しかし、そんな彼らを見ていつも『本当にうちにきて楽めると思ってるのかなぁ』とふと気になります。
決してうちの会社を批判しているのではなくて、企業規模が大きければ大きいほど骨を埋める覚悟がなければ、結構しんどいんじゃないかなぁと思います。
「1年以内に辞める若者」が続々生まれるワケ(東洋経済オンライン) - Yahoo!ニュース
上記記事によると、入社1年で辞めるのは10%、3年に広げると30%とのこと。この数字はあくまで平均値になってしまうので、多い会社だと1年離職ですら20~30%は超えているのではないでしょうか。これは結構な多さだと思います。
僕は前職が(入社当時は)そこまで大きくない規模でのベンチャー企業で、さらにその中で小さな部署で育ちました。
そして今は決して大企業、とまではいかないですがそこそこの規模の金融会社に勤めているので、両方の視点から就活中の方に“ちょっとネガティブな視点”で書いてみますね。
どうぞどうぞ。
大企業に入ると、やる仕事の『深さ』がしばらく浅くなってしまうリスクを考えているか。
まずは大企業に新卒で入るリスクを整理しましょう。どれもシンプルですが、大きく分けて3つあります。
- ジョブローテーションがある企業は、同じ業務をずっとやることがないため、専門的な深い知識はなかなか身につかない。
- 裁量が無い期間が長く、若くしてものすごく責任のある仕事を任せられることは少ない。
- 人、社風、そもそもの商品・サービスが合わないと、ただの地獄。
どれも結構大きな問題なのですが、特に1,2を全然意識せず入ってきて、すぐ辞める人が非常に多いようです。
- もっとやれるはずなのに、やらせてもらえない。
- いつまで経っても任される内容が浅く、自分が成長できない。
- 慣れてきたくらいで異動になってしまう。
というジレンマに悩まされるのでしょう。
総じて、しばらくの間は『深さのある(専門的な、責任が重い)仕事ができない』ということ。社員が多いということは上のレンジの優秀な社員も多い。よくよく考えてみると当たり前なことなんですけどね。
もちろん、大企業でもいきなり活躍出来る土壌がある会社は増えています。しかし残念ながら大半の大企業の新卒に上記は当てはまるのではないでしょうか。
これってすごく怖いことと気づかず就活している方が多い気がします。
エントリーシートとか面接とかでしゃべったことを、採用されたらやらせてもらえると思っているかもしれませんが、そんなわけはなく運が良くてできたとしても早くて数年後です。なのに、やりたいことができない、と言って辞めるのは考えが甘すぎます。
今一度、大企業ばかり受けている人は考えてみてください。
小規模の会社に新卒で入るリスクもある。
一方、小規模の会社にもリスクはあります。これも同じく大きくわけて3つです。
- すぐに重要な業務を任せられるので、うまくいけばすごいスピードで成長できるが、しっかり教育されてないので精神的にも肉体的にも大変で病むことも多い。
- 基本的に大きく業務が変わることがないので、その仕事が好きになれれば物凄い知識と経験を身につけることが出来るが、嫌いな仕事の場合は苦痛でしかない。
- 規模が小さい仕事が多いので、社会に影響を及ぼしている感覚が少なくなる。
1,2はポジティブな側面でだけ捉えらがちですが、そこが盲点です。やりたい仕事ならいいのですが、やりたくない事をやらされ、精神的に疲弊するケースが大半なのです。。
ベンチャーに入ってすぐに『やりたかった専門分野の責任ある仕事が任される』と思ったら、『わけのわからない分野の責任ある仕事』が任されてしんどい、ということは本当によくあることです。
実際に僕の一社目も、上記の理由で多くの同期が辞めました。そして、僕自身予期せぬ仕事を任されました。
クライアントへの報告会の前日は緊張で眠れなくなることは多かったり、家でも仕事ばかりしていた時もあって体調をしばらく崩した時もあったり、大変なときもありました。
大企業の方が大器晩成、小規模の方が早熟かもしれない。
次に、『成長』の観点で話をしてみます。
前述のとおり、小規模の方が自分が成長できる、という考えで小規模の会社を選ぶ方も多いかもしれません。それは、多くの場合当たっている気がします。
しかし、大企業にプロパーで入って活躍している社員が、小規模の会社にいた人より劣っているということは一切無いです。
むしろ30代後半くらいになると、各種専門誌のメディアの露出は大企業勤務の方が多くなっている気がします。
やはり成果に基づく経験が圧倒的に多くなるのと、大企業の方が担当レベルでも使える金額規模が大きくなるので、語れる範囲と濃さが圧倒的に違うのでしょう。
小規模の会社だって、その中で偉くなれば大きな金額を動かすことは出来るかもしれません。しかし、偉くなれるかどうかは当然わからないのと、前述の通り社会に与える影響が、知名度が高いため同じ金額を使った時でも大きく変わるのです。(上記小規模な会社のデメリット3の話ですね。)
大企業で20年以上一線で活躍し続けている方はとんでもないスキルと経験と知位を身につけています。一部の方には一生叶わないのかもしれない、と思います。もちろん、何年いても大したことないな、と思う人も結構いますが…。
一方、大企業に新卒で行っていたら今の僕はいなかったです。やはり、短期間で専門的な知識をたくさん身につけられましたし、それがあって今の仕事に生かせていますから。小規模の会社に勤めた方が早熟なことは間違いないはずです。
もちろん、会社の規模より個人の努力と素養だ。
成長曲線は全く違う描き方をします。大きく伸びるタイミングの前に『やりたいことができないから』と辞めてしまうのは非常にもったいないなぁ、と思います。
ここまで書いてきましたが、結論は大企業だろうと小規模だろうと、どちらも前提の理解と覚悟と忍耐が必要なのです。
- 自分のスキルを短期間に磨きたいなら小規模に行ってしばらく我慢する。
- その会社の商材やサービス、ジャンルに魅力を感じるなら、やりたいことはしばらく出来ないかもしれないが会社に骨を埋める覚悟で我慢する。
という我慢の二択しかないです。どちらも途中で我慢せずに辞めたら、悪いところだけ体験するネガティブループに入ってしまうでしょう。爆速で成長が始まるタイミングが大きく変わるだけです。
就活のときに『定時に帰って趣味と仕事を両立したい、それでいて成長したい』なんて言う人も増えているようですが、サイボウズさんやかCalbeeさんのような素晴らしい企業ならできますけど、それ以外では会社に期待するのは酷で、自分でどうにかするしかないです。
【自分はどうなりたいかということを振り返って考える】
これができない就活生は、どこにいこうともすぐ辞めるでしょう。最後に、
- バイトリーダーをやってた人も、
- 留学経験ありの人も、
- サークルの部長の人も、
- いい大学出た人も、
あなた以外に沢山いるのですから、なんの長所にもなりません。だから、そこを長所にしてもあなたのやりたいことは出来ません。
さて、大企業ばかり受けている人に向けて書いてみましたが、いかがでしたでしょうか。ちなみに、僕はこんなに深く考えて就活しませんでした。笑
それでは、んちゃ。