どんなにいいものを作っても、ユーザーに届かなかったら、はじめから無いのと同じ。という話。
とにかく欠けていると思うのが「作ったものをアピールする、届ける」という行為。
世の中全般、商品やサービスを作るだけで満足してしまうのか『そもそもどう届けるのか』の意識がプロダクトオーナー・サービスオーナーに欠如しているような気がしてなりません。
商品、サービスは3Cやら4Pやらのフレームワーク、顧客ヒヤリングなどを一生懸命やってマーケティングありきでの開発をします。しかし、一生懸命作ったペルソナの人たちに『届ける工夫』は全く考えもしないことが多すぎるのです。
ホームページや、ガイドブックや、チラシに載せれば届く?そんなわけないです。全然届きませんよ。
今回は【声を大きくして、色々な場所で、わかりやすく伝えなきゃ、どんなにいいもの作っても作らなかったのと同じだよ】というお話をさせてください。
- 伝えるために呼ぼう。伝えに行こう。
- 伝える内容をシンプルにしよう。
- 伝わったかの見える化を考えよう。
の三つに分けて書いてみます。それでは1からどうぞ。
1.伝えるために呼ぼう。伝えに行こう。待ってるだけじゃ誰も気づいてくれない。
僕はSEOのコンサルをしばらくやっていたのですが、よく『作っても、見てもらえなかったらなんの意味もないですよ、だからせめてSEOからやりましょう。』というのを始めに言っていました。
僕はWeb担なのでホームページを例に話します。
ホームページを作っただけで見てもらえるようになると思う方が多いのですが、うちのサイト規模でも月1桁しかこないページが多いです。
ここで、みなさんに疑問を提起してみます。
『ページを作る段階で、そのページへの集客プランを練ることをしていますか?』
これ、意外とやってないのではないでしょうか?
折角なので、ページを作る際に考慮すべき集客をまとめます。ぜひ、みなさんもチェックしてみてください。
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【ページを作る時に考えるべき五つの集客プラン】
1-①.SEO施策。これはマスト。どういうキーワードで来て欲しいのかを考える。ソースコードは最低限整えること。
1-②.サイト内導線。当たり前につく導線以外にも、関連性が高いコンテンツからの導線追加をすること。
1-③.ペイド活用。初速をつけたいならある程度考えるべき。(ただ、ここは費用がかけられる優先施策のみであるが)
1-④.ソーシャル活用。Twitter、Facebook、インスタ、Lineアカがあれば投稿。ただ投稿するだけでなく、ハッシュタグなど工夫を凝らすこと。
1-⑤.既存顧客向けのメールやアプリPUSHなど。
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これ、本当に1-⑤しか考えてないケースが多すぎます(経験上ですが)。それだと、既存顧客の、たまたま開封して、たまたま読んだ、ほんの少しのユーザーにしか伝わりませんよ。
ページを作るなら、1度は全て検討してみてください。
例えば、ページ作るのに200万かける場合、そのうち1割はペイドに回してください。20万あれば、最低1万人には届きます。ペイドの扱いを疎かにし過ぎです。
ホームページの話をしましたが、チラシにしても同じようにどう手に取ってもらうかが肝心なことには変わりません。
伝えるために、まず呼んだり、伝えに行きましょう。
2.伝える内容をシンプルにしよう。かっこつけても、意味がわからなかったら、かっこ悪い。
次は、中身の話。
キャッチコピーも大事です。特に、ブランディングコンテンツであれば、言いたいことを直球で言うとイマイチなのでちょっと話は別です。
しかし、商品やサービス紹介にも、まずキャッチコピーのようなことを書きたがります。キャッチコピーも必要ですが、何がみんなにとって嬉しいのかを伝えることが大事ではないでしょうか?それが余りにも置き去りにされている気がします。
この記事のキャプチャ
「言葉にできない」ことは、「考えていない」のと同じである。
ってまじで共感の極み。まさにこれ。
とにかく無骨に、かっこわるくてもいいから、いいところをストレートに伝えましょう。伝えたいところがなかったら、その商品は売れないってことですよ?
なんて言い訳にしてはいけないです。伝え方は探せばあるはずです。
では、どうしたら『ファン』に、良さを伝えられるのでしょうか。これも簡単にまとめてみます。
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【良さを伝える四つのポイント】
2-①.シンプルにわかりやすい言葉で伝えよう。
2-②.比較したり、シーンに合わせて提案して必要性を気付いてもらおう。
2-③.その商品やサービスを使ったあとの世界を伝えよう。
2-④.どうでもいい人はどうでもいいので、割り切りも大事。つまり、要素を削ぎ落とそう。
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2-④がけっこう出来てないことが多い気がします。まんべんなく言いたくなる気持ちはわかりますが、結局何が良いのかわからなくなってしまってます。
※ちなみに、実績・ユーザーの声を載せた方がいいとか、色はこうした方がいいなどページ要素の話は別なのでご注意。
とにかく実直に。コレはプロモーション担当として僕が大事にしているところです。
3 『伝わったか』の見える化を考えよう。投資を怖がってはいけない。
最後は、伝わったかの見える化の話。
伝わったかというのはとにかく測りにくい。しかし、しっかりここも意識しましょう。
インターネット広告だったら第三者配信をかませて、ビュー、クリック後のユーザー行動を追跡すべきです。
第三者配信をかませると費用が少しかさむので費用対効果の議論になりますが、
「ユーザーに伝わったのか、伝わったあとどういう行動をしたのか」ということがわからなけば費用対効果すら語れないです。
費用対効果のことを語るくせに、費用対効果が見えないことに対する怖さは感じないのでしょうか。担当者としては効果が測れなかった時が一番怖いです。
見える化に対する投資は、ユーザーに対する投資です。
僕はWebの人なので第三者配信を語りましたが、
- アンケート(様々な手法があるので割愛)
- CMなら想起率やブランドラブ
- リアルなら来店率、送客率
などなど、それぞれの施策ごとの測り方があります。
しかしどれも費用対効果を見えるようにするための投資が必要なため、まず敬遠されてしまうのです。
今一度、僕も見える化はしっかり実行に移そうと考えてます。
もう一度書きます。どんなにいいものを作っても、見てもらえなかったらなんの意味もない。
僕はうちの会社に転職してきて、流れで色々なサービスや商品をWebプロモーションする立場になったのですが、
『なんでこんなに素晴らしいサービスや商品なのに、それを一生懸命伝えないのだろう』
といつも思います。
うちは競合に比べてお得じゃないとか、特徴がないって思われがちですが、全然違います。使い方をきちんと伝えればお世辞抜きにお得ですし、圧倒的に安全で信頼性があります。
しかし、自らが伝えようとする努力が足りないのでしょう。なので、せめて僕だけでもユーザーの皆さんに、実直に伝えることをしていきます。
みなさんはどうでしたか?
このエントリーを見て、みなさんが『伝えること』を今一度考えてみるきっかけになれば幸いです。
良いサービス、商品がもっとユーザーに伝わりますように。
それでは、んちゃ。