2017年度版、ユーザーのFacebookの使い方を整理してみる。
Facebookの使い方が変わってきている。
既にご存知の方も多いと思いますが、ユーザーのFacebookを使う動機が大きく変わってきてきます。
色々分析している記事はあるのですが、自分なりの解釈を追加して書きます。
今まではFacebookといえば『コミュニケーション』がメインで、企業はいわゆる「エンゲージメント」をKPIとして置いて運用してきたはずです。
しかし、色々なデータを調べてみるとエンゲージメントだけでは運用が成立しなくなってきていることがわかります。
大規模アカウントで大きなエンゲージメントの減少が見られる
こちらのブログ、とても素晴らしいデータが揃っているので引用させていただきます。
ご覧になっていただくと明らかですが、
- FacebookのDAUは増えている
- いいね!が軒並み15~30%は減少。
年々工夫を重ね、質が上がっているにも関わらず、いいねは減少一方です。
もちろん、飽きもあるのでしょう。しかし、それだけではないと思います。
これは『いいね!をするために見ている』ユーザーが明らかに減った、と言い換えることができます。
前職、アイエムジェイのブログにも似たような考察がありました。
このようなユーザーの変化、プラットフォームの変化により、エンゲージメントやリーチの獲得が以前より鈍化している傾向が見受けられるFacebook。従来のエンゲージメント重視の考え方にとらわれず、緻密なターゲティングが可能なプラットフォームであることを活かし、「リーチ」・「誘導」・「エンゲージメント」とそれぞれの投稿の目的を今まで以上にきちんと定め、運用していくことが、活用のカギとなるでしょう。
ここの部分、同意です。
情報収集としての活用
もちろん、いまでも近況を報告し合うという性質はありますが、僕のタイムラインでは自分にとって欲しい情報が溢れるようになり、情報収集としての活用がメインになりました。
これは、以下のような流れのためと推察されます。
- コミュニケーションの手段がLINE、インスタ、Twitter、couples、スナチャなどに移ったこと。
- Facebookには、企業やブロガーなど役に立つ情報を多くのユーザーに届けたいアカウントの割合が増えたこと。
- ユーザー投稿は、フォトジェニックにほど遠い、ややビジネスライクな内容を投稿するメディアと認識されていること。
上記は仮説なので正確なことはわかりませんが、遠からず当たっている部分はあるはずです。
いいね!が減った理由
いいね!は、知り合いに対して気軽にやるからこそ価値を出せるアクションです。
企業のCSR活動にいいね!、なんていちいちしません。いいキャンペーンがやってたら、いいね!しないでリンク先に飛びますよね。
前は、いいね!やシェアをすると友人のタイムラインにも載るので、友人に素敵な情報を共有するためのアクションもあったでしょう。
しかし、それも減りました。なぜなら、上記の通り、自分の情報収集のために使っているし、コミュニケーションは他のメディアでやればいいから。
Facebookのいいねは、誰かの為ではなく、自分のためにするアクションへと変化していっているのです。
あなたの企業は、いいね!を稼ぐ幻影をまだ追い続けるのでしょうか?
うちは上記動向に注目し、以下のような方針に切り替えました。
- エンゲージメント率はキープできればOK。(多分難しい)
- いいね!を稼ぐための雑学や挨拶などの「一般的な内容投稿」は必要最小限に抑える。
- ユーザーにとって「有益」な情報を配信する。
- 企業の想いやスタンスを「発見」できるよう、裏話をリアルタイムに伝える。
全般的に、タイムライン上にうちの会社から流れてきたら嬉しい内容に終始することを試してみます。
時代の流れで同じツールの使い方も、こうも変わるものなのですね~。事業者側に来て直にマーケティングに触れると、広く浅くですが変化に敏感になれる点は本当にいいですね。
twitterやその他SNSの使い方についても、別途まとめます。
それでは、んちゃ。