東京ドーム何個分って、結局どんくらいなのよ。
大きさのたとえに使われる「東京ドーム○○個分」の怪
「広いですねえ、それもそのはず!ここの敷地面積は、なんと東京ドームの18個分なんです!」
と急に言われて、
「あ、あれくらいなんだな!」
とすぐに、かつ正確にわかりますか?
多分そんな人は、夏休みの宿題を夏休み開始初日で終わらせる子供の数と同じくらいしかいないと思います。
しかしTVでは実によく東京ドームの面積が比べる尺として用いられています。今回は、そんな東京ドームについてちょっとお話したいと思います。いったい、東京ドームの大きさってどんなもんなのでしょうか。
まず、数字から東京ドームの大きさを見て見ましょう
【東京ドームの数字あれこれ】
- 建築面積:46,755平方メートル
- 野球場の大きさ:約13000平方メートル
- 容積:1,240,000立方メートル
- 高さ:56.19m
- 収容人数:45,600人
- 建設費:約350億円
ちなみに、一般に「東京ドーム何個分」で用いられるのは、広さの場合は建築面積、容量の場合は容積の値です。
まだこれだけではさっぱりですよね。
そもそも、なぜわかりづらい東京ドームなんぞを尺としてしまったのでしょうか。
そんな根本的な疑問を抱きつつも、話を続けます。
まず広さの場合
先にも述べたように広さの場合は、建築面積46,755平方メートルを一個分としています。
さっぱりよくわからないので、想像しやすい正方形になおしてみます。
すると、東京ドーム一個分の土地とは一辺の長さが約216メートルの正方形となります。これは、普通に歩くと2,3分くらいって感じの距離です。
さらに例えるなら、6畳一間をとすると、何と4,723部屋分になります。身長180cmの人が64,800人寝そべれます。
ちょっとわかりやすくなりましたね。ちょっとだけ。
これから、東京ドーム18個分、といわれたら成人男子100万人を思い浮かべましょう。
相当気持ち悪いですね!
次に、容量について
これは広さほどではないんですが、まれに
「○○ジュースはおかげさまで東京ドーム10個分を販売いたしました!」
なんてどうしようもないくらいわかりにくい例えが用いられます。
25メートルプールを例えにもってきたほうが絶対わかりやすいのに、なぜかかたくなに東京ドームが用いられるのです。
東京ドームの容積は124万立方メートルです。これは、立方体にすると一辺が107メートルの立方体になります。
またこれだけではさっぱりなので、500mlのペットボトルにでも例えてみましょう。
計算してみると、500mlのペットボトル25億本になります。これを日本人全員に分けるとすると、一人あたり20本ももらえるということになります。
つまり、ジュースが東京ドーム10個分売れた、といったら一人当たり200本もそのジュースの500mlペットを消費した、ということです。
いやーわかりやすいですね!(笑)
日本人は、なぜか変な尺を大切に使ったりします。
他にも、
- 容積は「霞が関ビル○杯分」
- 小さいものは「ハイライトの何分の一」
- 長さは「東京ー大阪間」
どれも想像しにくくて、わかりにくいものばかりです。
なんか理由があるんでしょうが、ちょっと伝わってこないのは残念ですよね。
マーケターのみなさん、東京ドーム的なことやっちゃってないですか??
マーケターのみなさんも、自社の尺度で測ってませんか?
『当社比』、なんてわかりませんよ。
『当社史上一番』、なんてお客さんにとってはどうでもいいですよ。
その表現はお客さんにとって一般的ですか?僕も、自問自答してみます。
終わりに
今回のブログで少しでも東京ドームの大きさについてを想像できるようになってもらえたら、僕は東京ドーム50個分の喜びを感じることが出来るでしょう。
はい、わかりにくいですね(笑)
それでは、んちゃ。
※この記事は管理人の前のブログRight Riotの記事を加工して再配信しています。