【若ツイ】女子高生、女子大生は日々インスタで『作品』を作っているものづくり集団である。
JK,JDの進化早すぎ。
どうも、fkdです。
久々、若者追跡、略して『若ツイ』です。今までの若ツイはこちらから。
ワカツイ【若追】 カテゴリーの記事一覧 - FKDのWEBマーケティングをツラツラ(マケツラ)
今回は、JK,JDなど若手のリサーチ記事が上がってましたので、もう必死に分析してみました。そりゃもう必死に。
この記事、非常によいです。パネルを見ると、女子大生が75%以上なのでやや女子大生寄りの意見が多いかもしれませんが、まあとにかく参考になります。
で、この記事と、主観・経験・他のデータなどを組み合わせて作った記事です。我ながらいい記事できました。マーケター必見ですよ!!
では、どうぞどうぞ。
JD,JKのソーシャルの正しい使い方。
まずは、Facebook、Twitter、インスタの使い方について、改めてまとめてみます。なお、この記事は市場のデータ視点ではなく感覚的なまとめに終始します。
FacebookとTwitterから。
- Facebookはやはり使っていない子が大半。もはや感度いい若者は全体的に使っていない。やっても、まわりの誰も見てくれないから。
- Twitterは『公開アカ』と『鍵アカ』と『完全鍵アカ』で使い分け。鍵アカがむしろメインで、“情報収集”か限られたコミュニティだけでやりとり。日常使いで、別にタイムラインは雑多に汚れてもいい。完全鍵アカ、つまり非公開のアカも意外と使われているらしい。
Facebookはわりとまじで使っていないらしく、DAU増えているとか言われてますけどそれは年齢層が高いユーザーが増えているだけで、感度の高い若者にリーチするという使い方はできないです。この認識をもう持たないとやばいです。
Twitterはもはや地位を確立し、愚痴ったり近況を報告したりする日常のひとコマとして使われています。いいねとかリツイートは普遍的。
続いて、インスタ。むしろ、ここから本題。
- インスタが主流。友達同士で見せ合いっこする『じぶんアルバム』のような感覚。
- 「いいね」は特に深い意味はなく「見たよ〜」という意思表示。とりあえずつけるくらいの感覚。Facebookとはここが違う。
- リグラム、リポストはじふんアルバムのクオリティをあげるために使う。
- コレクションは他人に見えないのでメモ、TODOにも使うが、面白いエントリーを集めておいて共有用にも使う。
- ストーリーはまだルールがなく、すぐ消えるから比較的簡易に使われている。ストーリーで暇人募集したり、メッセージ的な使い方もしている。(これだけでも奥が深い)
- 『じぶんアルバム』は汚されたくない。サンプルキャンペーンとかで仕方なく投稿しても、投稿即消し。
これ、最後の点に注目です。
インスタのキャンペーンや、インスタグラマーのインフルエンサーマーケティングを考えているマーケターは、改めてその企画はターゲットのアルバムに載っても汚さないかどうかを徹底的に検討し直してください。多分、投稿もリグラムもすぐ消されてますよ。
商品が魅力的なキャンペーンで応募が集まったとしても、彼女彼等のアルバム、『作品』にそぐわなければ、すぐ抹殺されてしまうのです。嗚呼無情。
タイムラインやマイページの美しさ、統一感にこだわりがあり、投稿の一つ一つにクオリティを求めます。すげぇ。
後半で、ウェディングでのインスタ活用を書きますのでそちらを参考にしてください。まじすごいです。
ナチュラルな個性を求める
さて、次は若者のインサイトを少し分析。
- SNOWは、盛れすぎちゃうから最近は使っていない。最近は「Foodie」。LINEが出しているごはん専用のアプリで人を撮ると「ナチュ盛り」になる。
という、LINEの予想をはるかに超えた使い方をしています。うちはようやくSNOWにはまっているくらいの遅さなのですが、確かにSNOWだとお笑い要素がつよく、遊び使いなんですよね。
SNOWでの娘と嫁。誰や。
で、記事に戻ると、
- 今の子たちって身近な人を尊敬する傾向にある。ツイッターやインスタで見ている一般人や学校の先輩。芸能人は「遠すぎる」。
なるほど…。
とにかくみんな作品作りに勤しんでいるので、到底真似出来なさそうなところは興味はあるものの、憧れどまり。学年でいちばん美人の女の子に手が出せない男子達、のような感じでしょうか。(違うか。)
『個性を求めながらも、生き方はナチュラル重視』という特徴的な感じです。
なので、キラキラし過ぎている投稿はむしろ減ってきているようです。
インスタの本当(っぽい感じ)の使い方。
最後に、最近結婚情報のステキなアプリを作っている会社の方と話す機会があったのですが、『結婚におけるインスタの使い方』がめちゃくちゃ面白くて、具体的にインスタの使われ方がイメージできたのでご紹介します。
かなりイメージが湧くと思います。面白くてミーティング中、黙り込んで色々調べてしまいました。笑
ちょっとまとめてみます。
- 結婚式の情報収集は、もはやゼクシィじゃなくインスタがメイン。インスタで細かい情報も一緒に書いておく。
- #プレ花嫁、#卒花嫁、というハッシュで、結婚前後のストーリーや悩みや解決策をみんなで見せ合うという文化になっている。
- #プレ花嫁、200万件出ますね。。
- #楽天ドレス という言葉が生まれている。インスタ映えする写真を撮るため、海に入ったりスプレーしたり、汚れてもいいような楽天で一万円くらいで買えるドレスを用意。『楽天ドレス』、つまり安く買って、カスタマイズして、ステキなインスタ投稿をするということ。
- こんな感じ。
もう、僕の時代とスキルレベルが違うのですが、自分の作品作りのためにライフイベントを最大限活用していて、本人も存分に楽しんでいる。何気に羨ましいです。
ものづくりの楽しさを知っている世代。
ものづくりって、本当に楽しいですよね。そして、作ったものをほめてもらえるのは嬉しいです。
僕もブログを書いているのは、全く同じ理由だったりします。インスタの本質って、こういう『ものづくり』のところにあるんだって気づきました。
これはウェディングの例ですが、ファッション、ネイルなどほかのジャンルでも同じような使われ方がされています。
若者はすごいと思うのは、僕達の時より明らかに限られた環境で楽しむ工夫をしている点です。もちろん、環境が整っているのもあるでしょうが、センスがある人が多い気がするのは気のせいでしょうか。
いっぽう、センス重視が故、インスタ疲れも顕著なようです。
この記事も興味深いですよね。読んで見ると、上記分析は合っていると思いました。よかった。ちなみに、以下の記事も参考にしました。
まじ奥が深すぎる。。
届けたい生活者の世界に馴染む。
「インスタはクオリティが大事だよ」「今の若者はインスタで検索してるんだよ」なんて表面的なことだけ知って知ったかぶりしてましたが、我ながらレベル低い。。
確かに地名かけあわせ、グルメ、カフェなどは情報収集にも幅広く使われてますが、じぶんアルバム洗練のための作品は作りが前提。
それぞれのテーマや流行を表すハッシュは『#ママコーデ』とか特別なコピーが使われていて、単純な#ファッション とかいうタグは一応つけるものの、曖昧過ぎて面白くない感じがしました。実際検索していないのでは?
(ハッシュタグの使い方はこの記事まとまってますのでご参考あれ。Instagram「ハッシュタグ」のすべて-ハッシュタグを制する者がInstagramを制す!)
マーケターはインスタを通じて何かを伝えたいのなら、やっぱりインスタを使っている若者のことを理解しないとだめです。
『#PR』というハッシュをつければいいというわけではない。彼女彼等のインスタの世界に飛び込む時の礼儀作法を学んで、CPCやCPAにこだわるマーケティングから脱却せねばならない。逆に、うまく馴染めれば爆発的なキャンペーンになるのも頷けます。
生活者の世界に馴染む。これ、ライフネット生命岩田さんの受け売りですが、本当にマーケティングの本質ですね。
それでは、次回若ツイもお楽しみに。 んちゃ。