Seemに学ぶ、男性不妊の話。あなたは、自分の精子の動きを把握していますか?
男性育児だけでなく、男性不妊についても直視すべき。
どうも、fkdです。
さて、男性の方で、自分の精子の動きを把握している方はどれくらいいますか?
今回は、カンヌライオンズのモバイル部門でグランプリをとった、リクルートライフスタイル「Seem」を元に、記事を書きます。
モバイル部門グランプリ!「THE FAMILY WAY」企画の背景とは — カンヌライオンズ2017レポート #ブレーン | AdverTimes(アドタイ)
多くのカップルが不妊に悩む中、その原因は女性側にあると思われがちだが、もし男性側にあったとしたら・・・。そんな気付きを与えるためのツールとして開発されたのが精子の濃度と運動率が測定できるサービス「Seem(シーム)」
今回のカンヌというか市場で評価をうける傾向として「ジェンダー」とCSVのような「ソーシャルグッド」が挙げられます。このSeemは、ここのポイントを完璧についた製品とプロモーションです。
そんなカンヌ批評は宣伝会議やアドバタイザーの人にまかせるとして、男性不妊について考えていきます。
男にとっては恐怖にすら感じる『精子診断』
不妊治療と言えば、リクルートライフスタイルの方がおっしゃる通り、『女性がまずやる』という間違った認識が根付いています。
事実、半分は男性が原因とも言われています。しかし、診断を受け治療をするという選択肢が男性の場合全くないです。
それは、精子が元気でなかったら、男性としてのプライドが折られるから、という恐怖心がそうさせるのです。
自分の精子の数、直進性、変形率、死亡率、色々な数値が出てきます。それらを掛け合わせ、平均以下か、要治療どうかがハッキリとわかります。それこそ、恐怖なのです。
男としての本能、生物学的にショックを受けるようになっているのかもしれませんが、『精子が否定されることは、自分自身が否定されている』ような感覚すらある人もいるかもしれません。
多分、女性の方が考えるより、ショックはめちゃくちゃ大きいですよ。大袈裟ではなく。
僕の不妊治療経験。
我が家も一年以上子どもができず、子どもが好きで欲しかったので、迷いなく2人の診断と治療を始めました。結果、僕にも妻にも原因がありました。
確かに、初めの診断はとてもストレスを感じました。無機質な部屋で、無機質な自慰行為をし、不安いっぱいな気持ちで診断結果を待ち、決していい結果でなかった時はショックでした。
しかし、原因が明確になり、サプリメントや食生活を改善し、第二子は自然懐妊することができるようになりました。
男性側の治療って、これくらいライトに終わることも多いみたいです。やった方がいいに決まってますね。
プライドを理由に、迷っている時間はない。
子どもが欲しいのならば、そして治療が必要がある可能性が否定できないのならば、男も迷わず診断はすべきです。
時間が経てば経つほど、奥さんの年齢は高まり、出産のリスクは高まります。男性の精子も歳を取ります。
そして、不妊治療は先が見えません。かなり長い待ち時間を繰り返し、体調も変化し、失敗を繰り返し、多額の費用を博打のように費やすことは普通です。
男の変なプライドで、リスクを高めることや、貴重な時間を無くすことは、無駄であるとしか思えません。
男達よ、責任逃れするな。女性よ、少しでも理解してください。
奥さんだけのせいにして、自分は診断すらうけないのは、責任逃れしているだけで無様です。
一年以上作ろうとして子どもが出来ないのは、不妊と認定されます。そうなったら、すぐに診断をうけましょう。嫌なら、Seemを申し込みましょう。
結果良かったなら、奥さんの不妊治療を支えましょう。2人ともだめだったら、2人の生活を楽しみましょう。あなただけに原因があったなら、あなたが頑張るだけです。
あと、女性の方に言わせてください。
前述の通り、男性にとって不妊の診断と治療は、かなり勇気を出さないと踏み出せず、相当のストレスを受けて取り組んでいることを、馬鹿らしいと思わず少しでもいいから理解してください。(もちろん、そんなことない人も沢山いるかもしれませんが。)
リクルートライフスタイルのSeem、経験者としてとても共感できる、素晴らしいサービスであると思います。これを機に、もっと広がりますように。
そして、本当に子どもが欲しい皆様に、子どもが出来ますように、心から祈っています。子どもは、本当にかけがえのない宝物ですから。
それでは、んちゃ。