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WEBマーケティングについてツラツラと書いていきます。

僕が、優先席を譲るようになった日。

優先席で席を譲るのかの議論。 

こんな記事が上がってたので、乗っかってみる。

優先席のあり方 海外でも論争 | 2017/10/8(日) 10:16 - Yahoo!ニュース

優先席のあり方は世界各国でも議論されていて、ジャカルタのように警備員が巡回して優先席の整備をしていたり、そもそも優先席をなくす議論をしていたり、対応はマチマチ。

さて、日本はというと、世界から見て優先席を譲ることが少ない国のよう。

なんか記事には『心』とか『忖度』とかよくわからないことを書いてあるが、はっきり言ってみんな気が回らないだけで、自分が座りたいだけだと思う。

順序も、具合も、計らいも無い。

お年寄りや、子どもを抱いている人や、妊婦や、怪我をしている人や、障がい者の方を横目で確認した後でさえ、優先席でスマホゲームに没頭する人を見ると、どうかしちゃっているのかなぁと思う。

もちろん、優先席に我が物顔で座る輩にも非はある。彼ら彼女等に優先権があるわけではなくて、好意の中で座らせてもらっているのだから横柄になってはいけない。

しかし、目の前にいても寝た振りをしたり、スマホの画面を見続けるのはどういう気持ちでいるのだろう。

はじめに並んでいた人。具合が悪そうな人。計らうべき人達に、進んで計らおうとしている人は、今僕が乗っている電車に多分3割もいない気がする。

子どもができたからようやく譲るべきとわかったこと。

と、偉そうに書いているが、はっきり言って昔の僕も全く同じことをやっていた。

理由は単純で、優先席を譲るということが、理解できなかったのだ。

  • 俺も仕事して疲れているから座ってていい。疲れている方が座るべき。
  • 俺もちょっと具合悪いから座ってていい。もしくは、具合が悪くなりそうっぽい雰囲気がそこはかとなく出ているから座ってていい。
  • 前から並んでいたのだから、あとから乗ってきた人に譲るのはおかしい。譲られたいのなら、空いている電車まで待てばいい。

なんてそれらしい理由を掲げて座らなかった。確かに、まじで具合が悪い時もあるし、既得権の主張も間違ってはいない。けど、なにか理由をつけて座りたかっただけなのだとも思う。我ながら、しょぼいと思う。

 

僕が、優先席を譲るようになった日。それは、嫁に子どもができた日だった。

 

嫁が妊婦だった日。

安定期前はつわりがきついし、安定期を過ぎたら重くて腰やら何やら痛くなっている。そして、倒れて嫁と子どもに何かあったら大変。とにかく譲って欲しかった。こちらから、頼んだりもした。

子どもが産まれてからの日。

10~20キロの子どもを抱っこすることもめちゃくちゃきつい。だがそれより、抱っこしたままだと不安定なので、電車の揺れで倒れちゃって、子どもに怪我をさせるのが怖い。だから、とにかく譲って欲しい。

そして、親として自覚が芽生えてきた日。

親のありがたみが子育てして初めてわかるからなのだろうか、歳をとったからなのか、お年寄りの気持ちを考えるようになった。お年寄りは、想像以上に疲れるのだ。倒れてしまって怪我をしては大変だから、譲るべきだ。

 

結局、僕らは自分や、自分の家族がかわいい。自分事にならなければ他人事だ。

だから、僕は、僕がそういう日を迎えなければ、優先席を譲る人間にはならなかった。

譲ろうとして断られても損は何一つ無い。

確かに、妊婦かどうかわからなかったり、立たないと子どもが泣いちゃうパターンの乳幼児連れもいるので、声をかけて断られるリスクはある。

しかし、正しくいえばリスクでもなんでもなくて、その好意は確かにそこに存在しているし、受け取ってもらえている。

その日その時限りの見ず知らずの人だけど、僕や、車両の近くにいた人や、あなたの中のあなたの糧になっている。

 

なにより、反射的に譲れるようになった僕は、前の僕より少しだけ誇らしい。

もちろん、経験しなくても当たり前に譲れる人は多い。マジですげぇと思う。次生まれ変わったら、初めからできるといいなぁ。

#コメントでもらって気づいたので追記。優先席で譲れる人は普通の席でも普通に譲れる。つまりは、そういうことなんだろうと思った。

それでは、んちゃ。

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