FKDのWEBマーケティングをツラツラ(マケツラ)

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WEBマーケティングについてツラツラと書いていきます。

はざま世代=繋ぎ世代!〜6/5はざま世代が集まって話してみたら見えてきた色々なこと〜

83・84・85年はざま世代が集まってトーク形式のウェビナーしました

どうも、fkdです。

僕は仕事柄やスタンス的にも色々な方とお話しさせていただくのですが、不思議と同世代に巡り合う率が低い…。一度世代を集めて話をしてみたいと前々から思っていました。

そこで今回、よくご一緒に登壇させていただくReproさんの全面バックアップのもと、セミナーを開催させていただきました!

今回のセミナーは83、84、85年生まれの様々なトップマーケターのみなさんを集め、

  • Part1:団塊ジュニアとゆとりの間の「はざまキャリア論」
  • Part2: リーマンショック・震災経験からのウィズコロナ・アフターコロナ
  • Part3:はざま世代へのメッセージ

という構成のトーク主体のウェビナーをさせていただきました。

このセミナーは『はざま世代は目立たない、不憫な世代なのか?』という問いから始まったのですが、はざま世代は、世代の触媒となれるおいしい世代だという石川さんの最高のまとめで締まったセッションとなりました。

はざま世代の方も、そうでない方も参考になることが多い内容になりましたので、なぜそういうまとめで終わったのか?にも注目しながら記事を読んでいただけると嬉しいです。注目ポイントはこちら。

  • 栗田さんの好かれ力。
  • 石川さんの任され力。
  • 助川さんの責任と貢献。
  • アフターコロナにおけるスタンス。
  • part3の名言。なぜ繋ぎ世代なのか。

ではどうぞどうぞ。

なぜはざま世代を集めたのか

本編に入る前にセミナーを開催した趣旨を少しまとめます。

価値観はそれぞれなので「世代に絞る理由がないのでは?内輪?」という声もいただきました。実際世代でテーマを作ったウェビナーは日本初(だと思われます)。それでも開催した理由は二つあります。

一つはシンプルに、飢えてたから。

我々83,84,85年生まれの「はざま世代」は団塊ジュニア世代、ゆとり世代に挟まれた名もなき世代。この世代は「世代で集まる」「世代として注目が集まる」ということが無かったです。実際に登壇者を募集したら多くの希望者がおり、"飢え"は皆さんあると思いました。

二つ目は、僕ら世代が集まることでしか生み出されない一体感、パワーがあると信じているから。

我々ならではの考えや力を一度集結し、発散したら面白い化学反応が起こると思い、色々なジャンルの方に集まっていただきました。

結果、150名以上に視聴いただき、離脱もほぼなく、アンケートでは満足度5点中平均4.2点というハイアベレージをいただけたということは、濃密なトークができたということに他なりません。(自画自賛。笑)

では本編です。参加者のみなさんはこちら。

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Part1:団塊ジュニアとゆとりの間の「はざまキャリア論」。はざま世代は不憫な世代なのか?

我々の世代は、団塊ジュニアのバイタリティと、ゆとり世代の自由なアイデンティティのはざまにいたからこそ、なんとなく“中間”に常にいるような、独特な世界観を持っていると感じています。

上がつっかえているから立場を作るのが難しい、しかし下も多いから現場で頑張りながら環境構築&マネジメントしてきた方も多いのではないでしょうか。

Part1では、一見挟まれて身動きがとりにくそうな『不憫』とも言えるかもしれない環境の中でどう生き抜いてきたのか、はざま世代のトップマーケターの皆様に聞いてみました。

栗田さんの「驚異的な好かれ力」

栗田さんはクレディセゾンから現在イスラエルのトレンデーモンに出向中。それを可能にしているのが「驚異的な好かれ力」だと思います。セゾンでのポジション、特例でのイスラエル勤務まで会社にさせてしまう、その好かれ力の根源をお聞きしました。

栗田さん:好かれているかはわかりませんが、イスラエルに行くと決まった瞬間、片っ端から関連しそうな方に会っていきました。

私を例えるならいわば「路上シンガー」。

「それでは聞いてください。『イスラエルで働きたいです』」

という感じで、曲を勝手に作って勝手に夕方7時に歌いだすことをし続けました。笑

そうすることによって、上司や先輩が見てくれて「なんでイスラエルなの?」「ギターじゃなくてハーモニカのほうがいいよ」とどんどん言ってくれるようになりました。

福田:自然と好きになっちゃってるんでしょうね。笑

栗田さん:あと、私は負けたくないという思いだけではなく、『負けそうになった時に助けてくれる人がいるかどうか』が大事だと思っています。周りが負けないようにしてくれるのです。

福田:自己発信をめげずにしていくことよって柱となってくれる方も増え、元々柱の方はより応援したくなる。両方の側面で、結果的に深く好かれるようになったということですね。この押し引きのバランスが世代ならではの絶妙なバランスなんだと感じました。

石川さん「負けないこと。勝つスタンスが仕事を任せてもらえる」

石川さんは、ディノスセシールにてEC部門のCEO、他に自分で業務委託、ファウンダー、顧問、社外取締役など複数社のビジネスに関わっています。様々なところで求められ、実際に活躍されるようになった価値観やスタンスについてお聞かせいただきました。

石川さん:とにかく「負けない方、勝ちやすい方」を選んでいっただけです。ガッツがあればなんとかなると思っていますが、負け試合で楽しめるほど大人になっていないというのもあります。笑

ポジションを与えてくれるのは上の方。与えてもらうには勝ちに行っている姿勢を見せるのが必要です。負けたら尻拭いをしてやろうと思わせないと指名してもらえません。

とにかく愚直に勝ちに行くことです。上手いか下手かは別に、「上の人がバッターボックスに立たせる人を選ぶときに、フルスイングをしてくれそうって思わせられるか」。

結果、自分で営業することはなく、声をかけていただくだけでここまでの社数をお手伝いするようになりました。

もちろん、1人でできることはなくて、周りも必死こいているから、勝たせたいという思いがあります。

福田:私自身は逆に自分の成果を発信していくタイプなので、この石川さんの“任せられる”スタンスは大変参考になりました。

助川さん「説明責任を果たす」

助川さんは、2016年にウエディングパークに入られ、いまはマーケティングリードをされています。

中小の代理店、総合代理店、現職と経験してきたキャリアおいて、電通のときや現職と中途がまだほぼいない中で、フロンティアとしての振る舞いや工夫した点をお聞きしました。

助川さん:ずっと意識してきたことは説明責任の果たし方」。説明責任とは、クライアントの期待に応えたり、貢献するということです。まだデジタルマーケティングが出て10年弱でマニュアルもなかった時代。自分が本来担当していない領域以外でも要望がありましたが期待に応えようと様々なスキルも磨いてきました。

福田:事業主にいると、誰に貢献するということになるのでしょうか?

助川さん:BtoBtoCのモデルですが、式場への貢献、そして最終的にはその先にいるカップルへの貢献という意識です。貢献するという思いはどこにいても変わりません。

福田:助川さんの貢献するという愛は、まさに今天職だといえますね。話は変わりますが中途でフロンティアとして色々拓いてきたと思いますが、コツはありますか?

助川さん:根性です。やれば何とかなるという精神。やはり根性はやり遂げるためには必要です。

福田:わかります。石川さんもおっしゃってましたが、根性論は我々の血に流れてますからね。

福田のまとめ:アイデンティティは4者4様でも根本に流れる血は同じ

このあと、4人でのフリートークを続けているうちに、僕の中でもそれぞれのアイデンティティが整理されてきました。

①栗田さん:むしろ弱みすら見せて周りが負けないように助けてくれるように仕向ける。結果負けない。

②石川さん:勝てる方を選ぶ。こいつとなら勝てると思われて任される。

③助川さん:説明責任を果たす、成果を出し貢献する。

④福田:自己主張をして信念で引っ張る。

と見事なまでに4者4様ですが、根本では根性・信念で自分の想いを突き通し、その結果周りを巻き込んで結果を出していくというスタンスに共通項が見えました。

これが我々はざま世代の共通項と言えると思います。不憫な環境なのかもしれませんが、その中でも成功してきた皆さん、珠玉のコツが満載です。

Part2: リーマンショック・震災経験からのウィズコロナ・アフターコロナ

次に、はざま世代ならではの観点で様々な時代を乗り越えてきた経験から、コロナ時代での個人としての感じ方やスタンスを語っていただきました。

石川さん:「共感力」「ビジネス力」でタイミングを見極める

色々な会社に携わっているなかで共通で大事にしているスタンス、価値観があるかをお聞きしました。

石川さん:普遍的なものは「タイミング」だけだと思います。大前提として必ず「元に戻る」無理やりコロナとかにつなげる必要はないです。仕込むタイミング、我慢しなければならないタイミングを見極めないと負け試合になります。

福田:顧客に都度共感する「共感力」、そしてそれに合わせて適切な打ち手を展開する「ビジネス力」が重要ということですね。

(以下にて共感力とビジネス力に言及した石川さんのインタビューが載っています。)

助川さん:心構えをより責任を持つようにチェンジする。きっかけととらえて時代に合わせていく

色々なキャリアチェンジをしてきた中で、この時代だからこその転職のコツや転職後の振る舞い方についてお聞きしました。

助川さん:特にコロナだからというのはなく、心構えは常に「状況や企業のスタンス」に合わせて変える必要があると思います。

私自身、受託側から事業会社になったことにより、より事業に対する責任がより大きくなったと思いますし、転職の際はそういうに心構えは変えないといけないと思います。

福田:合わせて、結婚業界はコロナ離婚や延期の影響をもろにうけていると思いますが、その辺を個人的にお聞きしたいです。

助川さん:ブライダル業界は古くからの慣習が強く、なかなか変化できなかった業界です。しかし今は式場・カップルに対しオンラインでのアプローチを強化しています。事態に合わせたアプローチをしていかないといけません。今回はきっかけとなったと捉えています。

福田:元の所には戻らない、進みながら少しずつ先に戻っていく。きっかけととらえて進化していく必要があるということですね。

栗田さん:寛容に。やりながらレベルアップしていく

コロナによって変化したこと・変化しなければならないことを、ご自身のイスラエルでの経験やそこから感じた価値観を交えてお話しいただきました。

栗田さん:イスラエルには「フツパー」という国民性があります。誰にでもフラットで、勇気と行動力を持って行動するというスタンスのことです。

だからこそ、みんな失敗にも寛容なスタンスでいます。また、自分で情報を取りに行くので熱量・コミットメントが強いお客様についてはかかえってpushしないほうがおもてなしとなることも学びました。

イスラエルはコロナによる死者0の段階で強制外出禁止令が出ましたが、7割以上が政府のやり方に納得したという世論調査があります。勇気をもった判断については見切り発車でもしっかりと従うという国民性もありますが、完全を求めすぎる日本人には参考にする部分が多いと思います。

石川さん:最初からフルコミットする日本の方が特殊です。7割でローンチして、PDCAで改善していくという柔軟性がいいですよね。一方10割じゃないことに不安を覚える日本は普通ではないです。

福田:イスラエルの国民性を見習い、こういう時代だからこそ、やりながらレベルアップしていくという考え方が必要ですね。

福田:スピーディーな意思決定が必須

私からも一つお話しさせていただきました。

福田:我々は『変わる世界に気持ちが行き過ぎている』のかもしれないと思います。必ず元に戻るという前提の中で、都度共感しスピーディーに行うものと、変わらず行うもの、それぞれのタイミングを見極めることが改めて重要であると感じました。

近畿大学の世耕氏もスピーディーな意思決定がとにかく大事とおっしゃってました。

世界と時代に合わせたスピーディーなコミュニケーションをしていくという考えと、企業の上層との繋ぎ役として、我々世代の役割は大きいと思います。

赤司さん:世代を変えても根本は変わらない

ゆとり世代代表として参加いただいたRepro赤司さんにもコメントをいただきました。

赤司さん:ゆとり世代はより効率性を重視しているのかもしれないが、ベースとなる重要とすべきことは変わらないと思いました。

(福田:アンケートでもいただきましたが、今回の話はどの世代の方にも参考になる部分が多かったと思います。)

締め:はざま世代へのメッセージを各々から

最後に、みなさんからはざま世代のみなさんへのメッセージをいただきました。今までの話が見事にまとまった金言だらけで、正直ここだけ見ていただいても参考になりまくります。笑

助川さん:半歩先を生きる

助川さん:ニューノーマルを考えるうえで、「半歩先を生きる」感覚が必要です。一歩先を読むのは難しいが、半歩先の積み重ねで理論上は一歩になるはずです。

中堅になればなるほど一次情報を取りに行くことを忘れずにこの世代でやれることをやっていきましょう。

栗田さん:Well Being、つないでいく

栗田さん:Well Being、つないでいく、独り占めしないがキーワード。足を引っ張りあうのではなくみんなで上がろうという考えが今後は必須。

少しはみ出したり内輪もめがかっこ悪い時代になってきました。同世代だとよりつないでいく、一緒にやっていくということができると思います。

福田:ゆとりさとり世代以下は自然とそのスタンスに寄せられるでしょうし、我々より上の世代はいきなり変わるのは難しいと思います。そこを繋ぐのが我々世代ということですね。

石川さん:はざま世代はおいしい世代

石川さん:大企業では40年戦士が多い。ベンチャーだと下の世代が活躍。そういう意味では活躍している50代と活躍しているゆとりやさとり世代をつなぐ役割が必要。

しかし、どっちの言っている意味もわかるのは我々だけです。多分直接話しても分かり合えないから、触媒的な役割が必要で、それは我々しかできない。そういう意味で割とおいしい世代だと思います。

★はざま世代は『繋ぎ世代』

以上でセミナー本編は終了です。

はざま世代は不憫な世代ではない。世代を“繋ぐ”役目は我々にしかできない、おいしい世代なのだ。

僕自身が無意識に感じていた突破口が、石川さんの締めの言葉によってようやく言語化された瞬間でした。きっと、はざま世代の方も何か光明がさしたと思います。

はざま世代ならではの根性や想いの強さをベースに、触媒となり世代を繋げていくのが我々なのです。

キーワードをちりばめるだけでもたくさん。味方を増やす。勝って任される。責任と貢献。タイミング。進みながら戻る。寛容にスピーディーに。半歩先。Well Being。触媒。

今回、アンケートのフリーアンサーでも沢山の嬉しいお言葉をいただきましたので、ご紹介させてください。

「4人のお話を聞いていて、共感することがすごく多かったです。時代を半歩先読みする、実は変わっているようで元に戻る力が強いということが気づきになりました。同じ世代の話をまたぜひ聞いてみたいです。今日はありがとうございました。」

 

「上の人がバッターボックスに立たせる人を選ぶときに、フルスイングをしてくれそうって思わせられるか。」みたいなお話がとても刺さりました。今年度、営業からマーケティング部門に異動になったので、そういうスタンスは大事にしていきます。あと、鬼滅の刃全巻購入しようと思います笑」

 

「まさにはざま世代についてずっとやりづらさや価値観の居場所のようなものを模索していたので、最後の金言はすごく前向きになれました。同世代の方がどのように活躍されているのか拝見する良い機会となり、モチベーションになりました!」

 

「はざまの後ろ世代(89,90,91,92,93)もやってください!同世代がキャリアについてどう考えて行動しているのかを是非聞きたいです!」

はざまの会の第二回、はざま以外の世代でもやりたいと思いますので、ぜひTwitterFacebookでご連絡いただければと思います。

大変いい経験となりました。機会を与えていただきました、Reproの皆様、登壇していただいた石川さん、栗田さん、助川さん本当にありがとうございました。

それでは、んちゃ。

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