SEOに、一番必要なことは、熱意と粘りでしかない。
SEOは、いつの時代も市民権が得られにくい。
どうも、fkdです。
今回は今更ながら、SEOの大事さについて語らせてください。
SEOとはご存知の方も多いとおもいますが念の為解説すると、『検索した時に狙ったキーワードで上位にくるように工夫するテクニック』です。
僕は前職でSEOのコンサルティングをしていて、今も少しSEOをやってます。かれこれ、2009年からSEOはやってきたので9年くらいは細々と関わってきました。
と時代とともにSEOの変化はありますが、依然重要な技術であることは変わりないです。
しかし、未だに変わらないものがあります。それは、Web制作現場におけるSEOに対する熱意の低さ。
SEO<デザイン。
ユーザー体験を高めるのは、サイトに来たあとだけ最適化すればいいわけないです。
サイトに来る段階で「探しているページにすぐ辿り着けない」とストレスフルな状態で来るわけですから、その後フォローしてもプラス体験にするのは困難です。
しかし、来たあとのことばかり考えてしまうのは、企業のウェブ担の悪しき慣習であると思います。
あとは、そもそもページに来てくれなければ、作った意味が全くないことも忘れがちです。作って満足してしまう、本当に意味が無い。。
今やアクセス解析をもとにした『データドリブン』なデザインや導線の改善はやらなければならないものになっているのに、制作フローの中でSEOを同じくらい重要視している企業は数える程しかいないのか現状です。
カスタマージャーニーで、各タッチポイントにおけるSEOの重要性が入っているアウトプットを、私はあまり見たことがありません(SEOベンダーが作るジャーニーは除くと。)
SEO担当は、幸せの伝道師。
SEOの重要度をいまいち社内に理解してもらえないのは、伝える側にも問題があります。
『テクニックで、順位が上がって、お客さんにたくさん来てもらえる』
という言い方をすると、技術的な(小手先の)改善であり、無意識のうちにあたかも少し『ズル』をしているように感じられてしまいがちです。
しかし、全然違います。
SEO業界では知る人ぞ知る、サイバーエージェントの木村さんはこう仰ってました。
ユーザーが知りたいことは?
それにたどり着くまでに手間をかけさせないためにはどうしたらいい?
情報検索者の満足を徹底的に追求する。
SEO担当は『幸せの伝道師』だ。
『幸せの伝道師』。
何ほざいとるんじゃ、と思われるかもしれませんが、私はかなり気に入っています。
- ユーザーが、知りたい情報にすぐたどり着けるようにする。
- たどり着いた時に、わかりやすく伝える。
- キーワードの周辺情報を捉え、追記しておき、付加情報も与える。
これらのどこがテクニックなのでしょうか。企業やユーザーが一生懸命書いた情報を、ほかの求める人に、わかりやすく届ける。まさに幸せの伝道師なのではないでしょうか。
しかし、伝えるには熱量と粘りがいる。
しかしSEOを追求すると、
- ただでさえ短納期でページやサイトを作ることが多い中で、SEOだけでもそれなりに時間を要してしまう
- たまにデザインが悪くなる時がある。
- SEOのことを知っている人が少ないのでどのタイミングで必要なのかよくわからない
- 技術的な内容なのでつまらないと感じる人が多い。
- SEOの実装は制作部隊とシステム部隊への理解促進と説明が不可欠。
などなど、担当者にしてみれば楽しくもなく面倒な壁にぶち当たることが多いです。というか、大抵ぶち当たります。
そんなとき、上記のような『我々は幸せの伝道師でないといけない』ということを恥ずかしがらずに、粘り強く伝えないといけません。
だって、1回じゃ絶対に伝わりませんし、担当者も忙しいのでしつこく言わないとSEOはやってくれませんから。悲しいけど、まだそんなもん。
#SEOベンダーあるあるとしては、いくら施策を提案しても事業者側がやらずに試作だけ積み上がり、結果も出ないで切られるパターンが大半です。
熱意で仕事を語るな、という人も多いかもしれません。しかし、ロジックも必要ですが、ロジックを押し通す熱意がSEOには必要なのです。これは絶対に必要。
面倒くささの先にあるユーザーに与えるメリットを追求させよ。
せっかく作ったページが見てもらえないというデメリットを払拭させよ。
企業のSEO担当者の方、今こそ声を大にして伝えていきましょう。そして、何回も繰り返し伝えていきましょう。
#ちなみに、僕がSEOをやっているから書いたのではなく、SEOの大事さはどのマーケターでも同じだから、改めて書きました。
それでは、んちゃ。