『コーヒー豆は果物』って知ってますか。知らないあなたはコーヒーの旨さの2%しか知らないかもしれない。
コーヒー豆は果物!(※)
さて今回は、僕が愛してやまないコーヒーのことを少し熱苦しく書きます。
さて、いきなりぶっ込みますが、
みなさん、『コーヒー豆って果物』だって認識はありますか?
川島なお美さん談『ワインは血液』的な言い方してますが、まじでコーヒー豆って、果物なんですよ。果実。
※ちなみに、本当に正確にいうと果実でも野菜でもなくて「コーヒー豆」という分類らしいです。ただ、木になり、果実があり、とほぼ果実っぽいので、この記事では果物と言い切って話を進めます。
鮮度によって味は圧倒的に変わる。
コーヒー豆は果物だから、鮮度が落ちると味や香りは圧倒的に落ちるんです。でも、全然この認識がないんですよねーーーー。
りんごだってぶどうだって、腐ったら不味いし食べないのに、コーヒー豆は腐っても関係ない。
硬くて乾燥してるから、鮮度は考える必要がない。そんな認識なのでしょうか。
鮮度が高い豆から淹れるコーヒーと古い豆から淹れるコーヒーは、炊きたてのご飯と釜に入れっぱなしのカピカピのご飯、イチローとニッチローくらい違います。
缶コーヒーが、コーヒーだと思われている文化がある。
缶コーヒーってみんなメチャ飲みますよね。
しかし缶コーヒーをなんの違和感も無く、きちんと淹れたコーヒーと比較することなく、『旨い』と飲み続けているというのは、少し勿体ないなぁと思います。
『僕はコーヒーがのめない』というマンガがあります。
作品詳細『僕はコーヒーがのめない』 | ビッグコミックスピリッツ公式サイト -スピネット-
主人公は外でコーヒーを飲まないのですが、理由は『自分やプロが淹れる以外の、街で飲むコーヒーが不味いから』という逆の理由。
そんな極端にコーヒー好きな主人公がコーヒーの世界を紹介するマンガです。
僕もこの主人公まではいかないですが、お金を出してまで美味しくないコーヒーを飲むのは嫌だと、同感する場面があります。
缶コーヒーは、大量生産かつ保存を効かせるのが大命題なので、味が上がってるとはいえ結構な量の香料も保存料も入っているのが現状です。
批判を覚悟で乱暴に言うと、缶詰のみかんを食べて、みかんを語るようなものだと思います。もしくは、イチローを語る際、ニッチローで語ってしまうものです。違うか。
本当は豊潤・フルーティーなのに、苦味や渋みを楽しむものになっている。
本当のコーヒーの味って、果実味が溢れびっくりするくらいフルーティーなんです。もしくは、チョコのように甘味や旨みが豊潤。
しかし、コーヒーは『苦かったり、渋かったりすると旨い』とする謎の文化があります。
例えば、自分でお湯を注ぐタイプのパックドリップコーヒーのパッケージには、こんな注意書きがあります。
【味が薄い場合は、浸しておくと香りや味が濃くなります】
これ、コーヒー的には明らかに間違いなんですが、びっくりするくらい色々なパックドリップコーヒーに書いてあるんですよ。。
浸したとて、香りや味は濃くなりません。しかし確かに、渋みや苦味は出ます。ユーザーニーズには、応えるのでしょう。
お茶は知られてるのに、コーヒーには適応されない。
ちょっとマニアックな話をあえてします。
コーヒーの本来の豆の味を最大限出すためには、様々な要素があります。(下記は一部、豆の種類やクオリティや選別や洗い方などは割愛)
- 鮮度
- 煎り方
- 挽き方
- 抽出スピード
- 温度
- 抽出に適切な量
これらが全てうまくいかないと、味も香りも出ず、薄かったり、ただ苦かったりというコーヒーになってしまいます。
薄いと思って豆を浸しても、最後に出てくるのは大体雑味のみです。はじめから、旨みを好みの濃さで出すように煎れないとダメなんです。
これ、煎茶や紅茶を淹れる時はみんな知っていると思います。茶葉に浸しすぎは苦いし美味しくない、と。
しかし、ことコーヒーとなると、この考え方はびっくりするくらい消え失せるのです。なぜなんでしょうか。
TIPS 豆の保存状態について。
コーヒー豆はかなりデリケートなので、冷蔵・冷凍しないと酸化して鮮度はすぐ落ちます。挽いてあれば表面積が広がりますから、余計鮮度を保つのは困難です。
カルディ等では豆は煎られてからストックされて、店頭もしくはバックヤードに長い時間真空ではない状態で保管されている場合があります。
その場合、どんなにいい豆だとしても、鮮度が低いので苦味、渋みが強くなります。どんなに高級な果物を買っても、保存が悪ければ味は落ちますよね。それと全く同じです。
購入時や保存時は、ちょっと鮮度に気をかけてください。
とはいえ、自分で淹れるのはかなり大変。
僕は、好きな豆を、好きな焙煎で、好きな温度で淹れているのですが、そんな手間をかけて淹れる人は稀有なので語りません。語り出すと、引かれます。笑
しかし最近は特定のスタバでも、スペシャリティコーヒーが飲めたり、駅にハンドドリップのコーヒー店が出来たりしていて、コーヒーの鮮度や淹れ方にこだわり本当のコーヒーの味を追求するという文化はかなり進んできていると思います。
気軽に味と香り高いコーヒーが飲めるので、値段は張りますがぜひ1度試してみてください。(店員や豆の状態で差が出てしまうのが難点ですが…。)
あ、あと誤解されると嫌なので補足しますが、缶コーヒーもパックドリップコーヒーも僕はよく飲みます。あくまで本当のコーヒーの味を楽しむ時と手軽に飲む時はTPOなので。あとニッチローも好きです。
みなさんのコーヒーライフがよりリッチになればと思い書いてみました。
それでは、んちゃ。
つまんないの対義語は、詰まる。それを知るだけで、詰まる。
つまらないって言葉に違和感を覚える年頃。
「詰まる」は、考えが行き詰まりまで行く、つまり「納得する」という意味で使われていた言葉。
その後、その対義語として「詰まらない」という言葉ができて、「納得できない→面白くない、価値が低い」と意味も変異していったよう。(まあ、諸説あるのだろうけど。)
しかしながら最近このつまらないという言葉が、まあ安易に使われるようになったなぁと思う次第。
今回は、そんな『つまらない』について書かせてもらうお。
詰まらないは、詰まるところまでやったり考えた後に使う言葉。
詰まらない。あえてこの先は漢字で書かせてもらう。
繰り返しになるが、「詰まらない」とは、納得出来ない、もしくは行き詰まる、もしくは決着しない状態を指す。
果たして僕達は、この詰まらないということばを、詰まるまで行動したり、考えた後に使っているのだろうか。
例えば、「仕事が詰まらない」。
本当に詰まるまで考えてみると、実は詰まらない仕事はそんなにないのではないかと思う。前にも書いたが、今やっている仕事には必ず価値があるし、その価値を上げるためにやることはいくらでもあると思うのだ。
例えば、「夫婦生活が詰まらない」。
奥さんや旦那さんのいいところを再確認したり、楽しもうとしたり、怒らないようにしたり、褒めたり、詰まるようにする工夫はしているのだろうか。
詰まらないと、言わない。
僕は子どもに、詰まらないという言葉をあまり使わないようにしている。
本当に詰まらない時は使うのだが、『自分から詰まらないと積極的に思ってしまう』ことが「勿体ない」と思うからだ。
本当は視点を変えれば、もしくはやり方を変えれば楽しいことなのに、「詰まらない」と決めつけた瞬間に本当に詰まらなくなるのだ。
詰まらないとすぐに言わないようにするだけで、『詰まらないこと』は驚くほど少なくなる。
そもそも、詰まらないことは、そんなに多くない。
ツラツラと書いてきたが、詰まらないことなんてそもそも多くないっつーことがいいてぇんだ。
詰まらなくしているのは、自分自身。
詰まるまで、考えてみよう。
詰まるまで、やってみよう。
あ、うんこは詰めたままにしてはいけないよ。
それでは、んちゃ。
事業主が『オリエンテーションリスト』を用意すると、効率と効果と気合いがグングングッッッ!て上がる件。
事業主は、ベンダーに会いまくらなければならない。
いきなりですが、僕はベンダーに会う事が好きです。
というのも、事業主は会社にずっといると情報が閉ざされているので、マーケターとして昔の市場に取り残されるのが怖いからです。
転職する前、「3年で持っている知識が古くなる」と先輩に聞いていたのでびびっているというのもあります。
逆に、事業主しか沢山のベンダーに会えないので、このチャンスを逃さない手はないとも思います。
しかし、会うのはそこそこ大変。
そうした前提の元、実際、威張る数ではないですが転職して2年弱で100社は会っていて、御縁ありお仕事にもたくさん繋がっています。今週も5社には会いました。
お会いするのは初対面の場合も多いので、当たり前ですが自身の会社のこともしっかり伝えなければいけませんし、短い時間の中で適切にオリエンテーションしないと満足な提案がなかなか出てこないです。
これがなかなか骨が折れる。。
しかし沢山のベンダーに会ううちに、
- 必ずご説明しないといけない項目は共通するが、意外と抜け漏れてしまう
- 悩みはピンポイントより、全般的に伝えておけばよいことが多い
- こっちが話さなくていいと思うことが実は知りたかったりする
と思うことが多々あることに気づきました。
そこで、今回は経験に基づき必要だと思う項目を網羅した、事業主としての『オリエンテーションリスト』を作ってみました。
ちなみに、事業主限定なのと、もちろんみなさんの業種業態に合わせて使わないと変なところがあるのは予めご了承ください。
そして事業主が用意する必要はあるの?という方もいると思いますが、それについては後ほど。
オリエンテーションリストはこちら。
まずはご覧下さい。
基本情報 | 広告主名 |
---|---|
ブランド名 | |
商品名 | |
KPI | 部署のミッション/関連するKPI |
自分(自分のチーム)のミッション/関連するKPI | |
関連する部署とその部署との関係性 | |
本プロジェクトにおけるKPI | |
市場環境 | 市場動向(その市場の最近のトレンド・商流) |
消費者動向 | |
競合&競合動向 | |
大枠の プロモーション 内容 |
プロモーション対象の商品/サービス |
プロモーション対象の商品/サービスの特徴 (競合優位点や差別点も含む) |
|
商品/サービスにおける課題 または商品/サービスのプロモーションにおける課題 |
|
商品/サービスのプロモーションの目的・ゴール | |
この施策でリーチしたいオーディエンス (既存ユーザーも含む) |
|
ブランドもしくはキャンペーンメッセージ | |
現在検討中または利用中の媒体と施策の概要(目的など)・予算(Webメディアに限らず、テレビ/雑誌等含む) | |
ブランドのご法度事項、制約、版権、法律の縛りなど | |
過去の成功・失敗 | |
基本情報 | 決裁フロー |
決裁時の注意点 |
見ていただくと、当たり前の内容が多いと思った方が多いかと思います。
かなりシンプルですが、全ての項目が大事で、話しているうちに抜け漏れがちなのです。
作った上で気にした点は以下の通り。
- 基本情報(抱えるブランド、サービス、体制、導入しているツールやコンサルも)
- KPI、評価項目、他部門との関わり
- 市場、競合の情報
- 課題、目標、スケジュール感
- サービスや商品の情報
- 制約事項、過去の事例、決裁に関する情報
予め手元に用意しておくと、抜けもれなく伝えられます。
受託側にいた時はいきなり4から話し出すクライアントが多い印象がありましたが、その場合的を射た、面白い提案を出すのが難しかったです。
事業主として、誠意を持って、必要情報をオリエンテーションすることはマストなことなので、備忘録としてもかなり活用価値があります。
ベンダーに初めに配らないことがポイント
これ、リストをミーティングの冒頭配布することも考えたのですが、それをやると確実に引かれます。
- ロジカル過ぎる印象をあたえる
- ガチすぎる印象をあたえる
- 先方が話す時間が無くなる
などなど、先に配ることで明らかにネガティブな側面が多いからです。
そして、リストの内容を抜けもれなく聞いてくれる営業やコンサルの方は信用できるので、やらしいですが一つの評価基準として置いてます。
事業主もベンダーも、誠実たれ。
ベンダーの方は電車に乗って時間をかけて来てくださいます。事業主だって、時間がかかります。ただ会うための打ち合わせなんて一つも必要なく、必ず会う目的があるはずです。
ですので、会うときは僕も気合いを入れていますし、ベンダーの方が気合いが入ってないのが分かると本当にがっかりします。
オリエンリストは、予めベンダーが用意しているケースは多いと思いますが、事業主で準備していたのは前職でも見たことがないです。
しかし、これって事業主がいつも受け身で、気合い入ってないなと思うのです。
なぜ用意していないのですか?と僕は提起したいです。これが文化になるべき、とすら思います。
お互い、誠意を持って、気合いを入れて面談が出来れば気持ちのいいアウトプットが効率よくでき、きっと案件化されるはずです。
事業主も、ベンダーも、ご参考になれば幸いです。
それでは、んちゃ。
いとこの突然死に思う。僕らに、後悔の先に感謝はあるか。感謝の先に反省はあるか。
※今回は、明るい内容ではないので最初に断っときます。
5/27木曜日、当然の訃報。
42歳のいとこの、突然の死だった。いとこは健康、とまでは言えなかったが、それでもあまりに突然な知らせであった。
悲しさよりも先に、何かタイミングが作れずしばらく会えてなかったので、驚きとともによく聞く「生前に会っておけば良かった」という『ありがちな後悔』をした。
今回は、そんな後悔だけの話ではなくて、この経験を元に感じた、「後悔の先に感謝はあるか、感謝の先に反省はあるか」という話をしたい。
後悔の先に、感謝はあるか。
後悔は、少なからずみんなするものだと思う。しかし、僕らは、「後悔だけで終わること」「同じ後悔を繰り返すこと」があまりにも多すぎる気がする。
後悔する時は、必ず『ああしておけは良かった』とワンセットだ。
そして、いつも僕達は、その後悔したことに対し、いちいち感謝をしないのだ。
なぜ後悔したことに感謝をしなければならないのか。
後悔なんてしないほうがいいに決まっているが、後悔するということは『もっとこうすればよかった』という具体的な改善案がある時なのだ。
改善案があるなんて、有難いし嬉しい事だ。だから、後悔できたなら感謝すべきだ。
つまり、後悔のあとの感謝は、具体的な改善案を意識することとも言える。
感謝の先に、反省はあるか
そして、後悔したあと感謝したとしても、その先に反省がないといけない。
感謝だけで満足する人は多いだろう。しかし、感謝したあと、自分は果たして『感謝したことが出来ているのか』を振り返ってみることは、しない人が多いのではないだろうか。
振り返る、つまり反省することではじめて、後悔し感謝したことをアクションプランまで落とし込める。
例えば、
- 友達に感謝したら、自分も同じことができるのか反省する。
- 配偶者が家事をやってくれたのなら、それに感謝し、自分もなにかできないか反省する。
- 子どもが例えば絵を書いてくれたのなら、それに感謝し、子どもに愛情を返せるよう反省する。
感謝の先に、反省はあるか。それは、感謝するだけの薄っぺらい人間にならないようにするために必要なことだ。
後悔の先に、感謝があり、反省があるか。
僕は死んでしまったいとこになかなか会いに行けず、会えずに終わった。もちろん、タイミングがなかなか合わなかった事実はあるのだが、何か言い訳を作って行けなかっただけだった。
またこの後悔を抱かないように、後悔に感謝し、反省し、早くなかなか会えなかったおばあちゃんに会いに行かないといけない。
後悔の先。
感謝の先。
そして、反省の先。
先にあるものが、大事なんじゃないかなぁ。
そんなことを思った、いとこの死だった。
それでは、んちゃ。
宣伝会議 インターネット・マーケティングフォーラム参加レポート。
宣伝会議インターネット・マーケティングフォーラムに参加してきました
どうも、fkdです。
こういうマーケティングフォーラムはでるようにしているのですが、例に漏れず今回も6/6に出てきましたので、内容共有します。
トップページ 宣伝会議インターネット・マーケティングフォーラム2017
たくさんセミナーをやっていたので本当に一部にはなりますが、今回は参加したうち以下の三つのセミナーについて、要点だけ掻い摘んでまとめました。
どうぞどうぞどうぞどうぞ。
ざっくりした目次。
『[LIFULL×セールスフォース対談] どうすればB2C企業のマーケターは成功できるのか?ー カスタマージャーニー、マーケティングオートメーション活用、組織の動かし方まで』
セールスフォース加藤氏と、LIFULL(HOMESの運営)の菅野氏が、カスタマージャーニーやMAの活用方法について教えてくれました。
結構重要なポイントが、さらっと散りばめられていた良セッションでした。
何個かの章に分けてまとめます。
《カスタマージャーニー作成の意味》
- カスタマージャーニー作成は『できるだけ離脱しないように(自分サイトジャーニー)』から『個を捉え全ての活動をつなぐ』ために作る。
- 離脱しても良い。むしろ然るべきタイミングで離脱させ、そのあと追跡することが必要。それを理解する意味でカスタマージャーニーは重要。
- 組織横断の共通言語を作れる。
- 新施策実施の時の大義名分を作れる。
《カスタマージャーニー作成のポイント》
- 「ユーザー全体の平均値」でのカスタマージャーニーを作らない。それに紐づく施策のパンチ力が激減するため。
- 全社横断のジャーニーの場合、ジャーニーに紐づく施策の推進担当が主体者が曖昧になりがち。明確にしておくべき。
《やらないことを決めることが重要》
- MA活用のコンセプトを定めておき、やらないことを決めることが大事。MAはなんでもできる魔法の杖な分、やらないことを決めないと何をやってるのかわからなくなる。
- コンセプトの例として、アダストリアは『トキメキモーメント』、HOMESは『コンシェルジュ』、三井住友カードは『ちょっと気が利く』。コンセプトを外れることは一切やらないことにする。
- HOMES『コンシェルジュ』の事例として住まいの切り替えの際の引越しの訴求をしている。「住まい探し段階のユーザーを追跡し、認知獲得を前倒しする」「度々接触し、説得、納得を深化させる」「忘却防止リマインドで強豪に流れさせない、SEOの無力化」
カスタマージャーニーを作成して結局生かせなかった方、満足したジャーニーが描けなかった方は是非参考にしてみてください。
#平均値で作らないとか、ほんと実体験が伴ってて参考になりますよねー。
『今求められているデジタルブランディングとは』
17時半くらいからゆるく始まったトークセッションだったのですが、正直内容が熱くて、面白かったです。
コーセー小林氏、元ライオン・現Supershipの中村氏が、デジタルブランディングについて、売上やブランドセーフティについて率直に話してくれました。
これ、デジタルマーケターは今一度立ち返るべきテーマなのでぜひご一読を。
《ブランディングに大事な点》
- ブランディングとはいえ、売上に貢献しないといけないことは忘れない。売りへの繋がりは意識。
- 目の前の売上だけにとらわれず、配信先の制御(ブランドセーフティ)、コンテンツの透明性を大事にする。
- 効果、効率のみの追求からの脱却。CPCや単発のCPAだけをみないこと。
《テレビとデジタルをシームレスにする必要は無い》
- 顧客とブランドとのシナリオを考え、必要あればシームレスにするくらいでいい。
《広告主とベンダー両方に必要な認識(中村氏より)》
効率だけでなく売上にどう寄与するのか。それでいてブランディングの透明性はどう担保するのか。単発だけのCPAで見ず、LTVやブランドエクイティにどう寄与しているのか。
広告主とベンダーが同じ考えで取り組まないと実現しない。ベンダーはCPCやCPAでしか語らない。広告主はブランドセーフティやLTVへの意識が低い。お互いそれではだめ。お互いのマーケターが会話することが大事。
最後の中村氏の熱い思いにいたく共感してしまいました。そもそも中村氏は、こういう意識がベンダーにもまだまだ薄いため、それを文化にすべく主からベンダー側に最近転職されたとのこと。
本当に頭が下がるというか、素晴らしいですよね。個人的に話したいので、講演のあと来社いただく約束をしてしまいました。苦笑
素晴らしい話でした。
『オウンドメディア戦略~コンテンツマーケティングの実践』
ネスレのオウンドメディア、ネスレアミューズの立ち上げから運用をされている方と、動画企画~制作で電通とも組んで有名なViiber堀野さんのセミナー。
オウンドメディアや動画のそもそもの目的について、体系立ててわかりやすく教えてくれました。
《オウンドメディアの目的》
- 今の時代は、信頼できる公式情報が重要。
- コミュニケーションのハブとなることがオウンドメディアの本来のゴール。
- オウンドメディアの活性化のために動画やバズ施策を使う。オウンドメディアを生活者の接点として使う。
- コンテンツの中にブランドの文脈は自然に入れる。『ブランドPlacement』という考えが正解。
- KPIは次のアクションに繋がるもの。
オウンドメディアの本来の目的や、メッセージングなど僕も大事にしている点を再確認できました。
《動画の目的と作り方(Viiberより)》
動画は以下の五つの目的に合わせて作りを変えることが重要。意外とここが意識されないまま作られているケースが大半であるとのこと。
- HowTo動画(流入を図る)
- social動画(ブランド認知、ロイヤリティ)
- Inform動画(商品認知、関心促進)
- Persuasion動画(購入、リピート促進)
- Pattern動画(定着、再来訪促進)
《動画施策の失敗の四つの仮説》
次に、失敗例をポイントごとにまとめています。
- 【目的】前述の五つの目的の動画と違う動画を作っている
- 【表現】そもそも表現がいまいち(ターゲットや目的に合わせたクリエイティブ)
- 【受皿】動画単体で使っている(LP、キャンペーンページの連動)
- 【評価】KPIの設定を間違えている
上記の作り方とか失敗例は、見る人が見れば当たり前なのかも知れませんが、ありがち過ぎます。僕も恥ずかしながら、もう少し意識しなければと思いました。。
セミナーにくると、ちょっとずつ気づきが得られる。
僕は常に新しい情報を探している方だとは思うのですが、それでもこういうセミナーにくると気づきが得られます。
- やらないことを決めることの大切さ。
- オウンドメディアをハブとして使うことの重要さ。
- 広告主とベンダーのデジタルアドに対する認識の進化と共通化。
僕は上記三つを感じ取れただけでも参加してよかったと思います。
それでは、またセミナー報告します。
んちゃ。