金魚すくいを制するものは祭りを制す…金魚すくいのコツを伝授!
金魚すくいを制するものは、祭りを制す。
どうも、fkdです。
さて、マーケティングの話はポイして、金魚すくいの話を唐突にします。
祭りの出店の定番中の定番と言えば「金魚すくい」でございます。金魚すくいって、どの祭りにも出店してますよね。
さて、突然ですが、こんなシチュエーションを思い浮かべてください。
- 女「ねぇ、金魚すくいやろー」
- 男「お、いいね」
- 女「わたし金魚すくい苦手なのー」
- 男「ふっ、俺にまかせときんしゃい」
- 女「えっ」
- 男「さささささささっっ」
- 観客「オオオオーすごい!」
- 女「ご、ご、ごいすー・・・」
- 男「ま、こんなもんかな。じゃ、わたアメでも食べる?」
- 女「ポ」
そうです。
祭りの定番とも言える『金魚すくい』を制すること。それすなわち祭りを制することなのです。
ということで、今回は金魚すくいのコツをまとめましたので、男子諸君は気合を入れてみていただきたく!!
一応マーケティングに関わるもの、ロジカルに分析から入りたいと思います。
まずはウンチクから
まず相手を知ること、何事もそれが第一歩です。というわけで、金魚すくいとはなんぞや、ということを学びましょう。
まずは歴史から。
日本昆虫協会理事の木村義志さんによると、江戸時代後期には金魚すくいを楽しんでいる子どもたちの様子が浮世絵などに描かれているそうです。
「ただ、当時は普通のすくい網を使っていました。
今と変わらない紙を張った道具を使うようになったのは、大正時代に入ってから」と木村さん。「金魚すくい」の歴史を調べています。 例えば…江戸の町に多く… - 人力検索はてな
※大元のyomiuri onlineの記事が削除されていました。。
江戸時代後期からすでに金魚すくいの原型があったとのこと。結構な歴史があるんですね!
よくよく考えてみると、金魚をすくうってあそびって意味不明ですよね。まあいいや。
さて、ウンチクばかりでも意味がないので、
さっさと本編にいきます。
まずは、これがなくては始まらない、『ポイ』から。
「ポイ」から既に差が付いている
金魚をすくう網を「ポイ」と呼びます。意外と知らない方が多いと思います。
ポイは紙の厚さによって4号~8号と種類があり、号数が大きくなるほど紙が薄くなるらしいです。
店によっては一律に所定の号数のポイを客に渡すが、その一部では幼児などテクニカルさは期待されない客には難易度を下げるために小さい号数のポイを、
大人や器用そうな客には大きな号数のポイを(客に気づかれないように)渡して調整する場合もある。
おお・・・そんな裏事情があったとは。。
テレビでは号数の小さいポイを使っているので結構簡単に取れたりしてますが、実際は号数の大きいポイがよく使われており簡単に破れてしまうわけですね。
さらに、ポイには表裏があるそうです。(紙が張ってある方が表)
当然表面を使ったほうが強度が強いためチェックが必要です。
これらを知っているのと知らないので、すでに差がついています。既にポイの段階から勝負は決まっていると言っても過言ではないのです。
深い。
店がしかけている「紙破り」
さらに、金魚すくいを学ぶ上で絶対に知っておかなければいけない、店のしかけた罠があります。
たいていの金魚すくいには、数匹のかなり大きめの金魚や小さめのコイなどが入っているもんなの。
こやつらが目玉商品っちゅうわけやね♪んだが、決してこいつらを狙ってはいけない!!
こいつらがなんと呼ばれているかしっていますか?
なんと通称『紙破り』ですよ!名前のまんま、見た目に惹かれた人たちの紙をやぶるために
金魚すくい屋さんが仕込んだワナ!
「君主危うきに近寄らず」ですよ。
おっきい金魚を取りたくなるのはわかります。
しかし、それは紛れもなく罠です。
かなりのテクニックを持つ人でさえ取れないのに、素人が取れるわけがありません。
たしかに、大きくてきれいな金魚さんは美しいです。しかし、金魚すくいにおいては悪魔だと思ってください。
「紙破り」を無視しなければ、勝負にすらなりません。
彼女やこどもに「きれいな大きいのとって!」と言われても、ガン無視です。「きれいな大きいのは、隣にいる君だけで十分だよ」とか言って誤魔化してください。
金魚をやっつけるテクニック
ポイ、紙破りと二つの罠をクリアし、ようやく金魚どもとの対決になります。
ここからがようやくテクニックの話です。テクニックから走るヤツが多いですが、それはゴルフを始める前に道具から入るようなヤツと同じ。あかんでほんまに。
【姿勢】
体勢を安定させるため、膝を付けること。正座してもいい。
【ポイ選び】
糊の付き方の均一でないもの、しわがよっているものは避ける。
※店によって号数が違う。なるべく号数の小さい店で。でも、号数なんてわかんないけど。
【ポイの導入】
・ポイを水に漬けるときは一気に全面をつける。
⇒ポイの紙が破れないように少しずつ水に漬けるのはだめ。濡れている面と濡れていない面との境目が破れやすくなる。意外とゆっくり入れちゃうよね。
・紙に水圧がかからないように斜めに入れる。
⇒20度から30度の角度が理想。
【ポイさばき】
・ポイは水面に平行に移動させること。タテに動かすと水の抵抗が強く、破れやすい。
・金魚を追いかけない。自分のすくう範囲に入ってくるのを待つ。
・狙うは小さめの表面近くを漂う金魚のみ。
⇒表面近くに上がってきている金魚は酸欠状態で弱っている。
・“頭”からさっとすくう。
⇒金魚が暴れるのは尾なので、こうするとポイが破れにくい
なるほど~。単純明快な遊びですが、かなりのテクニック要素が含まれているんですね。
水圧、金魚の生物的な特徴、精神など、様々な要素がかみ合わなければ、金魚さんたちをすくうことは出来ないのです。
うーーーん、
深い。深すぎる。笑
その手に金魚と栄光をつかみとれ
さあ、このエントリーを見た時点で、金魚すくいに関してはそこらへんの奴らよりも遥かにレベルが上がったはずです。さて、まとめると、
- ポイを意識(号数、裏表)
- 紙破りはシカト
- 姿勢を正し、心を落ち着ける
- 20~30度の角度で素早くポイを入水
- 表面近くの小さい金魚を狙う。静かに待ち、頭から入ってきたら水平に動かしすくう
という感じ。
金魚を制し、祭りを制するのは、あなたです。恋するあの子の前で、または子どもの前で、ヒーローになっちゃえばいいんじゃないの?
それでは、んちゃ。