“これぞステキ動画マーケティング!”LIONクリニカとANA旅作の秀逸な動画。
ステキな動画マーケティングって何だろう。
最近のデジタルマーケティングでは『動画』が当たり前になり、みなさんの会社でも動画マーケティングが進んでいると思います。
しかし、前もこの記事でまとめましたが、動画マーケティングはマジ難しいです。
動画マーケティングについて、なんとなく見えてきた成功への考え方を書いてみる。 - FKDのWEBマーケティングをツラツラ(マケツラ)
作る目的、作り方、配信方法などバランスよく実施しないと成功しない、という内容です。(詳しくは上の記事読んでみてください)
さてそんな中、今回は色々動画マーケティングを研究している時に『これぞステキ動画マーケティング!!』という動画を2つ見つけたので、ご紹介させてください。
これこそ動画で表現すべき内容であるし、マーケティングを意識しているからこそできるクオリティだと共感いただけると思います。
それでば、どうぞどうぞどうぞどうぞどうぞ。
一つ目:ANA旅作『魔法のチケット』
まずはご覧下さい。
ANAの「旅作」というダイナミックパッケージの認知を取りたいという狙いで作られた動画です。まじ泣いた。よすぎ。
内容としてははっきり言ってANAじゃなくても作れる内容です。
うまいのは単にダイナミックパッケージを宣伝するではなく、ストーリーを持たせることで、割安感や手軽感を売りにする他社製品から『一線を画す』ことに成功しています。
ブランドイメージ向上と認知を同時に実現している点が素晴らしい。
このコンテンツ、もちろん認知拡大の目的で作られてます。しかし最近流行りのよくある失敗例『ただのバズ狙いの面白コンテンツ』ではなく、同時にブランドイメージもアップさせている点が秀逸ですよね。
単純な拡散ではなく、誰に、何を見せ、どう感じてほしいという『メッセージの軸』が明確になっていて、わかりやすいです。
自然とシェアも広がり、ブランドイメージも高まり、売上増強に繋げた素晴らしい動画マーケティングだと思いました。羨ましい。
#ちなみに、この動画、仕込みなしで全部同じ結論になったそうです。素晴らしすぎる。
二つ目:LIONクリニカ『こどもの歯みがき嫌いの理由』
こちらもまずご覧下さい。
気づきを与えられる、鮮やかなコンテンツです。僕も子どもがいて磨いているのでドッキーンしました。小さいお子さんがいる方は、ぜひご覧下さい。
各賞を総ナメにした4,5年前のDOVEの動画にも通づるクオリティで、僕もこういう動画を目指しているのですが本当に消費者のインサイトを理解していないと出来ないです。。
#ちなみにDOVEはこちら。かなり有名なやつですね。
ダヴ: リアルビューティー スケッチ | あなたは自分が思うよりもずっと美しい - YouTube
こっちも改めていい点をまとめてみます。
この動画は『クリニカが目指す世界、プロダクトとしてのメッセージ』がひしひしと伝わってきます。機能性の差がよくわからん歯みがき業界の中で、迷ったらクリニカにしようかなと思わされてしまいました。
Appleの動画もそうなんですが、このクリニカの動画は企業やプロダクトとしての「WHY?(どんな世界を実現したいのか)」という点をうまく表現しています。(このWHY、については別の記事で書きます。)
このWHY、つまり『企業(プロダクト)としての軸』に共感し、ファンとなった消費者が増えれば自然と売上も増えていきます。
もちろん、企業(プロダクト)の軸が明確であり、すばらしいものであることがマストなので難易度は滅茶高いです。
この作品、動画コンテンツマーケティングの最高峰の作品だと思います。羨ましい。
手法も大事だけど、やっぱり『軸』が大事。
冒頭記載した僕の前の動画マーケティング記事ですが、我ながらかなり手法に寄った内容です。
もちろん、手法は絶対に考える必要があります。しかし、この二つの動画を見て、中身の重要さも改めて確認した次第です。
そしてここでいう『中身』というのは、繰り返しになりますが、メッセージの『軸』、企業やプロダクトとして伝えたい『軸』です。
みなさんも動画マーケティングを考える際は、ただやるのではなく軸をしっかり意識して取り組んでみてください。
そして、作るだけでなく、どう届けるのかも忘れず意識するようにしましょう。
それでは、んちゃ。
GinzaMetrics主催セミナーで「コンテンツマーケティング実施の4ステップとSEOの立ち位置」というテーマで講演しました。
7月11日、講演してまいりました。
日ごろお世話になっているステキSEOツールのGinzaMetricsさんが主催の、
「GinzaMetrics SEO Driven Conference Tokyo 2017 Summer」
というセミナーにて登壇させていただきました。(登壇資料作成でブログ更新滞ってました、すいません。)
まだまだ発展途上のメディアではありますが、立ち上げから実施しそこそこ成果も出せていますので、恐れ多くも事例としてお話させていただきました。
一部版権やぶっちゃけすぎた事例もあるのでカットさせてもらっていますが、当日お話したスライドもお配りできますので、必要な方はご遠慮なくご連絡ください。
ちなみに、こちらの記事をベースに作りました。この記事と合わせてスライド見ていただけるとより理解していただけると思います。
講演を終えて。
アンケート公表。
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事業者目線での実例なので、共感することも多く参考になった。
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大手企業だからこそのSEO対策の取り方、外注の仕方がなかった。
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勉強会の話はいいですね。パートナーと学び、向上させる意識が重要。
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成功に必要な4ステップ真似させて頂きたいです。
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STEPの話は面白かった。どうしても実績を出す前にプロモーションのような社内リンクをお願いにいってしまうので、今後の参考にさせて頂きます。
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社内理解を着実にとっていけるステップがすばらしい。外部の人材だからこそ、できることなのでしょうか?
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取り組みに対する強い意志を感じました。
講演依頼、お待ちしております笑
【アプリに関わる人必見。まじで参考になる話】りんごのエバンジェリストに、アプリのユーザーインターフェイスデザインを聞いた話。
りんごのインターフェーススペシャリストからのアドバイス。
世界で一番有名なりんごの会社の『テクニカル・インターフェイスのエバンジェリスト』の方からうちのアプリのレビューがてら、インターフェイスのお話をいただくよい機会がありました。
その中で、多くの学びを得られましたので共有させてもらいます。アプリに携わる方、必見の記事ですよ。(もう当たり前にやっていることかもしれませんが。。)
この方は日本で二人しかいないエバンジェリストらしく、以下にまとまっているインターフェイスデザインのことをとてつもなくわかりやすく教えてくれました。
ユーザインターフェイスのデザインのヒント - Apple Developer
結局、ユーザーの求める挙動や結果に、
- 最速で
- ストレスなく
- 何度繰り返しても、初見でもたどり着けるようにする
上記の『基本原則』が全てであり、一番忘れがちな視点であることを痛いほど指摘されました。そしてこれは究極に難しいのですが、りんごが求める姿がわずかな時間ながらもよく理解できました。
本題にうつります。五つに章を分けて話します。
それでは、お好きなところをお読みください。
※ちなみに、すべてインターフェイスデザインのサイトに載っているものです。インターフェイスというとボタンのサイズとか構成とか挙動とかをイメージすると思いますが、今回はもっと大上段の話です。細かい話は上記サイトを見てください。
①【first launch experience】
要は、はじめてアプリにきたときに感じる印象というのがものすごく大事ということ。これをミスるだけで二度と利用されなくなるのです。ざっくりまとめると、
- はじめの操作が面倒くさくない(期待していた要求にすぐたどり着ける)
- パーミッションが無駄に出ない
- 直感的にわかる
が、このfirst launch experienceの重要要素です。たとえばうちのアプリの場合は、
- チュートリアルの画面がそもそも全部要らない(当たり前の内容だから)
- アプリPUSHのパーミッションは起動時ではなく必要なタイミングで出すべき
- 画面に要素が詰め込まれている割に、求めるポイント情報などが無い
- ロゴなんて要らない。うちのアプリをダウンロードしたのだから自明。ロゴのところに現在地を入れるべき。
といった感じ。このセッションでは
- 「ユーザーは思ったよりはるかにスマート」
- 「慣れている操作を説明されることが本当にうざい」
という言葉が印象に残りました。
そして、チュートリアルはかなり大事!なんて言うのは当たり前だと思っていたのですが、『チュートリアルがある時点で使いにくい設計をしていることに恥じるべき』ということはグサリと刺さりました。。
②【Less is more】
これはサービサーにいるとやりがちなのですが、なんでもかんでも情報を入れたがる。しかし、一度に見せる情報は抑えれれば抑えるほどユーザーにとっての利便性は高まります。
たとえば、ハンバーガーメニュー。
メニューボタンを押すとたくさんメニューを表示できるのでよく使われているのですが、実はそのせいで情報が多くなりかえって遷移を妨げてしまっているのです。
とにかくシンプルに。情報は無くすところからはじめよう。
これはりんごのデザインの根本にある概念ですが、とにかくユーザーに直感的にわかりやすくするということにこだわっているということです。
③よいナビゲーションとは?
さらに、ハンバーガーメニューがナビゲーションとして悪い点を三つの観点から説明して頂きました。
- Where I am? どこにいるか?
- Where else can I go? どこにいけるのか?
- What will I find ,I get there? 何がそこにあるのか?何が得られるのか?
ナビゲーションは上記三つの原則があり、ハンバーガーメニューはどれも満たしていません。
- 押すと閉じられるのでどこにいるかわからない。
- メニューが多すぎて全体像がわからない。
- 必要としていないメニューがあり得たくない情報が多い。
もちろん、ハンバーガーメニューでも使い方によってはいい効果を出しますので完全否定しているわけではないです。しかし、ユーティリティアプリについての情報整理は『タブバー』が理想的。
参考:
タブバーを用いると、
- 常に居場所がわかる
- 全体像がわかる。
- メニューを絞らざるを得ない。
という利点があります。3については「Progressive Disclosure(段階的に情報を表示する)の活用」、つまりツリー構造でどんどんドリルダウンしていけるようにすれば必要な人のみに必要なメニューを見せられるということでした。納得。
④全ての人にいい顔をする必要は無い
『なるべく全員の人にわかりやすく。』
『リテラシーの低い人からクレームが来ないように。』
サービサーとしてはこういう発想になるのは当たり前です。
しかし、レベルが低い人に合わせるが故に、マジョリティの90%からのクレームが増えるのは本末転倒です。
そして10%リテラシーの低い方からのクレームは、得てしてきちんとやり方さえ覚えれば解決する、その人所以の問題に過ぎません。
『10%は切る』という判断、それがカスタマーエクスペリエンスを最大化する手段なのです。八方美人のアプリやサイトに使いやすいものは無いと言っても過言ではありません。
年齢が高い人が多いから…いえ、今は年齢が高くても使いこなしている人は沢山いますよ。
⑤iOSとAndroidのUIは変えるべき?
iOSとAndroidの使い方は全く違うといっても過言ではないです。僕は両方使っているのですが、一般の方はどちらか一方の経験しかしていない割合の方が圧倒的に高いのではないでしょうか。
しかし、『スマホアプリ』と括って制作しているアプリが大半です。本当のユーザーエクスペリエンスを追求するのであれば、分けて制作するべき。実際、Instagramとかは既にiOSとAndroidのUIは全く変えているようです。
さらに、前述のハンバーガーメニューはAndroidではユーザーには親しみがありますが、実はiOSユーザーにとっては全くなじみがなく、使いにくさを感じてしまうとのこと。
しかしながら、費用や運用の面でiOSとAndroidで別のアプリを作ることは現実的に難しいですよね。。常に頭の片隅には置いておきたいと思います。
アプリのUIUXは奥が深い。
僕はあまりアプリの制作に関わってこなかったので目からウロコなことが沢山あったのですが、当たり前なのでしょうか?
この記事も煽った割に当たり前の内容でしたらすいません。しかし、僕が使っているアプリで上記が守られているのは極小数な気がします。うちのアプリも使いやすくなり、たくさんの人によい評価をしてもらえるといいなぁと思います。
それでは、んちゃ。
スイカの一番の楽しみ方は、志村けんの早食い。餃子の一番の楽しみ方は、キャシー塚本のドーーン!
スイカは、ただ食べるためだけのものではない。
もちろん、食べることが一番メインの活用方法であることは確かだ。
しかし、志村けんのスイカの活用方法は、やっぱり素晴らしすぎる。
これをみて笑った人は、数多のはずだ。
たった一欠片のスイカ。
本来であれば、スイカ好きの1人だけの笑顔を作るだけだったものが、志村けんを通じて何千何万もの笑顔をつくるものに変わる。
スイカも、本望なんじゃないかと思う。
誰が、スイカは食べられると一番幸せと決めたのだ。食べすぎて下したりするほうが、志村けんよりいいスイカの活用方法だと言うのか。
食材の活用方法は一通りではない。
松本人志の、キャシー塚本も、食材の最高の活用をしていた。
キャシー塚本2(松本人志と今田耕司と篠原涼子)『ダウンタウンのごっつええ感じ』
今は性善説でないと批判される。志村けんのスイカも、キャシー塚本のドーーン!も、今やったら大炎上だろう。でも、トマト祭りやハロウィンのカボチャは否定されない。どこに差があるのだろうか。
野菜や果物や食材は、食べることが全てではない。人として、誰かを笑顔にしたり、誰かを喜ばせるために遊びに使うことは、別に頭ごなしに否定するべきものではない。(もちろん、ただ粗末にしたりするのはNGだが。)
なんてな。
スイカと餃子は、おいしいよ。
それでは、んちゃ。
『イクメン』という言葉を消そう。そしてもっと『育ママ』を尊敬しよう。
イクメン?それ、全員が普通そうあるべきなんじゃないの?
周りの方に、「イクメンだね~」と言われることがしばしばある。
しかし、僕は僕自身『イクメン』だとは思っていない。だって、特別なことをしていると思ってないし、やりたくてやってるから。
イクメンってのは、育児を一生懸命手伝ったり、支援している男を指すとする。
しかし、一生懸命育児をするのなんかは当たり前すぎる話。やらないやつを基準に作った『イクメン』なんて言葉に当てはめられるのは不本意だと思う時がある。
共働きなのに『育児を手伝う』という意識自体がおかしい。
もちろん、片方が専業主婦(主夫)で育児を中心的にしているのであれば、手伝うということになる。
しかし、共働きなのであれば、『二人で協力して育児をする』のは当たり前すぎる話。
育児は手伝うのではなく、強弱はあれど2人とも子育てというプロジェクトのオーナーとして、主体的に行うべきことなのだ。
だから、子育て参加を積極的にする『イクメン』なんて概念は矛盾していると思う。
子育てに参加するのは積極的ではなく当たり前なのだから。
男性が専業で、女性が働いている家庭の育児の場合。
これは話題にすら上がっていないのだが、『専業主夫』の場合、働いている女性が『育児に全く関与しないケース』は稀有で、育児も主体的にやっているワーキングマザーの方が絶対多い。
しかしそんなワーキングマザー『育ママ』が褒められることはあまりない。
実際、育ママという言葉は、イクメンに比べまだまだ聞くことは少ない。Googleの検索ボリュームを比較すると、下記の通りだ。
イクメンに比べ、育ママは100分の6に過ぎない。(ちなみにカタカナの『イクママ』はもっと少ない)
もちろん、元々男性が育児をする文化がなかったので仕方ない側面もあるだろう。ただ、育ママが認知されないのは、『女性は子育てするのが当たり前』だという前提があるからだ。
イクメンは、空虚な褒め言葉。育ママは、もっと尊敬されるべき存在。
結局、『育児をすると褒められる』なんていうのは、いま当たり前に出来ていないからに他ならない。
井の中の蛙というか、空虚な褒め言葉だなぁと思う。もちろん、褒めていただけるのは嬉しいことだが。
そして、イクメンを褒めるのであれば、ワーキングマザーで子育てをしている育ママはもっと褒められるべきだ。しかし、褒めるという発想にすらならない。
うちも所詮、やっぱり4:6で奥さんの負担が多いと思う。なので、奥さんには感謝している。
確かに、男性子育てはまだまだ発展途上。イクメンという言葉が消えるためには。
男性がまだまだ業務時間が長い現実はある。
僕の勤めている企業も、まだ男性が育休を取ることに否定的な風潮がそこはかとなくある。
しかしイクメンという言葉が産まれ、働き方改革が進み、少しずつ解決されているのは嬉しいことだ。
未来、イクメンという言葉を聞かなくなる時。それは、『男性の育児が当たり前になった時』なんだろう。
ただ、子育て・家族の時間は楽しい。
人生は一度しかない。そして子育てが出来るのは、ほんの僅かな時間だけだ。
子育てや家族の時間でしか得られないものは山ほどある。
- 日々成長していく子どもの姿を沢山見られる幸せ。
- 子育てや家族から得られる新たな視点や新たな感情や大事なもの。
僕のいとこのひろちゃんのように、小林麻央さんのように、子どもの成長を見たくても見れなくなってしまう、家族の愛を育むことができなくなる方もいるのだ。
だから、僕は子育てがしたい。家族の時間を楽しみたい。単純に、それだけだ。みんなも、この楽しさを積極的に味わえばいいのにと思う。
そうしたら、イクメンでありたいなんて、思うことすらなくなるのにな。
イクメンなんて必要ない、育ママはすごいよ、というお話でした。
最後に、小林麻央さんの件。
奥さんが同い年で常に状況を横から聞いていたのですが、残念です。子育てや家族について考えさせられる良い機会となりました。御冥福をお祈りいたします。
それでは、んちゃ。