FKDのWEBマーケティングをツラツラ(マケツラ)

FKDのWEBマーケティングをツラツラ(マケツラ)

WEBマーケティングについてツラツラと書いていきます。

宣伝会議アドタイデイズ2017セミナー共有。LOCARIが語るオトナ女子の三つのポイントと、DELISH KITCHENが語る動画制作のコツ。

宣伝会議アドタイデイズ2017に参加してきました。

Web担当フォーラムミーティングに引き続き「宣伝会議アドタイデイズ2017」に参加してきました。

トップページ 宣伝会議 AdverTimes Days 2017(アドタイ・デイズ)

Adobeのフォーラムも先日あったので、ここ最近大きめのカンファレンス続いてますね。

こういったセミナーに参加すると(最近はセミナーの内容が営業だったり、マーケティングとは程遠い出展があったりと正直当たり外れが激しいのですが。。)、何個かは新しい情報や潮流が入ってくるので、今回も行きました。

面白かった内容をまとめますので、行けなかった方は使えるところ使ってください。

前半はLOCARIさんのオトナ女子についての話、後半にDELISH KITCHENさんの動画制作のコツについての話を書いてます。

LOCARIが分析する『オトナ女子』って?

みなさんご存知かと思いますが、オトナ女子が利用するキュレーションメディア『LOCARI』。

実際の利用ユーザー分析を博報堂、ディグラムの方と行ったユーザー調査の結果をLOCARI木村さんが惜しげもなく公開してくれました。まじ参考になりました。

なお、LOCARIの基本として「1PVの価値をあげるために価値観ごとにセグメンテーションし、そのセグメントに合わせた記事を作る」というコンセプトのもと、ユーザー分析を徹底的に行っているとのこと。このコンセプトもすばらしいですよね。

オトナ女子の3つのポイント

さて本題。オトナ女子とは、20代後半から30代の女性を指します。

木村さんは、調査して見えてきたオトナ女子に共通するポイントとして、以下の3つを挙げていました。この3つのポイントがなかなか痛烈。。

1.いろんな私を作ることで『逃げ道』を作っておきたい

オトナ女子は「複数の人生プラン」を用意しておく。

  • 子どもができてもすぐに復職できるようにスキルアップをしておく。(働き口の確保)
  • 仕事を増やしすぎないようにセーブしておく。(プライベートの確保)
  • でも仕事は一生懸命頑張り、キャリアを形成しておく。(キャリアの確保)

といった感じで、リスクになりそうな場合逃げ道をあらかじめ排除しておきつつ、軸をしっかり作っておくようです。賢い。

2.『女子力』という言葉に違和感を感じている

オトナ女子は『女子』という一つに括られたくない。女性というより、個として認められたい。

『女性としてどうなりたい?』はNGワード

なので、彼に認められるためのコツ、といった記事は全く受け入れられないとのこと。

独立性を重んじるようですね。

3.遠くのビジョンより近くの幸せを求める

こんな時代だから、5,10年後が描けない。

理想の女子像はなく、近くの人にちょっと褒められたい。

毎日楽しく、幸せに生きていくことが大近々のリスクを排除して、小股で地に足をつけて生きることが大事。これまた賢い。

 

この3つを聞いて僕は、

  • 独立していて(個を追求していて)、
  • 論理的にしようとしてて、
  • しっかりしようとしてて、
  • 楽しもうとしてて、
  • 考えすぎるくらい考えている

というイメージをうけました。

もちろん、全部当てはまる女性はほとんどいないかもしれませんが、1個は当てはまるという方は多いのではないでしょうか。

僕はオトナ女子と年齢が同じで、楽しみたいし、でも地に足はつけたいという思いはすごく共感できます。

20,30代をFなんとかという一つのセグメントとして捉えるのは到底無理で、LOCARIのセグメンテーションアプローチは間違いなく正しいと感じました。

オトナ女子のセグメンテーション

LOCARIでは、更に細かくオトナ女子を12パターンに分類しています。今回はそのうちの4つを公開していましたので紹介します。

1.『〇〇ちゃんママ』

国産大好き、普通バンザイ。保守的で型にハマりたい。とにかく優しく、子ども中心。責任感が強く、人の喜びが自分の喜び。

しかし裏では人は人と割り切り、コツコツ努力する『隠れアルピニスト』タイプ。

2.『アネゴ系マザー』

最近増えている、子持ち有職の女性。効率一番、実利主義。同性から好かれたいとかは無く、悩んでいるより改善していきたい。

しかし裏では寂しがり屋で、やっぱり〇〇さんがいなきゃと言われたい『ソフトなあたりめ』キャラ。

3.『モテよりウケ、世渡り上手なちゃっかりさん』

層としてはマジョリティ。論理性が低いが、自分として一本すじは通しておきたい。女子力だけではなく自分力も磨きたいが具体的に何をしたらいいかわからないので、選択肢を出してほしい。

『ゆる硬アルデンテ』で、〇〇さんが褒めていたよ!と褒めて欲しい。

4.『全てを手にいれたインスタママ

結婚して子持ちの専業。こども最重要ながら、個人として認められたい意識が高い。センスのある生き方をしたい。子供を通して自分が褒められたい。

 

残りの8分類はまた別途公開するとのこと。うーん、面白い。早く知りたい。

『妻としての自分』は全く重要視されていない。

セグメンテーションがあまりにも明確過ぎて驚きました。

あと、「自分、子ども、妻、仕事」のうち何を一番重要視しているか?という質問を合わせてしたところ、『妻としての自分』と答える率が最近は極端に減っているとのこと(全体の10%以下)。

自分や子どものことを重要視している方が大半のようです。しかし、妻としての自分を重要視している女性が人生の満足度が高いというデータが出ていることも注目で、本当の幸せとはなんだろう、という疑問が少し投げかけられている点も注目でした。

ちなみに僕は同じ質問をされたら妻を重視していると答えますが、妻は子どもと答えるような気がします。嗚呼、悲しきかなオトナ男子。笑

オトナ女子のことが少しだけわかった、非常に参考になるセッションでした。

DELISH KITCHENの動画制作のコツ

次に紹介するのは、クックパッドの座を脅かすまでに成長した料理動画メディアのDELISH KITCHENを運営するエブリーによる、動画の意義や作り方のコツについてのセッション。

まず、WEB動画は単純な認知の為ではなく、以下の3つの視点で制作する必要があるとのこと。

  1. 広告好感度をあげる 
  2. 広告認知度を高める
  3. 態度変容効果を高める

1ばかりがKPIになりがちですが、1を追うにはむしろ2,3が重要であり、出来てないとうまくいかないということをお話していました。

少し噛み砕いてみます。

2.広告認知度を高めるためには

広告を見たことがあるという認知度を高めるためには、『視聴維持率』をいかに高めるかが重要とのこと。

15秒以上見せると50%以上の視聴者で広告を認知すると回答。これは、テレビCMだと20回分のフリクエンシーが必要なため、圧倒的な効果と言えますよね。

  1. 音無しでわかるようにする
  2. 結果を先に見せ、5秒以上見させる
  3. 縦横比率を最適化する

というクリエイティブの最適化はマストで実施しつつ、デリッシュではこだわり要素を何個か決めて作っているようでした。

3.態度変容効果を高めるために

やはり、Web動画の最終的な目標は態度変容し、できれば購入までさせたいところ。そのためには、以下の3点が必要とのこと。

  1. 共感、自分ごと化(そもそも自分にとって必要か?)
  2. 身近さ、リアルさ(誰でもわかる、実際に出来る)
  3. 実践できる、自慢できる(やるといいことがある、カットしない)

上記は当たり前のように感じますが、改めて文字化してみるとしっかりと出来ていないことを実感します。

認知度アップのための視聴時間延長と、態度変容効果をアンケートなどで測る。これを忘れずに動画を作ろうと思います。

新しい発見があるわけではないですが、勝者の哲学が見える良セッションだと思います。

別のセッションはまた書きます。

あと、MixChannelのdonutsさんのセミナーも大変参考になったのですが、これは「若ツイ」として別途書きました。セッションの中身もさることながら、若者のエネルギーに普通に感動してしまいました。

【若ツイ】ポカリスエットの若年層向けキャンペーン『ポカリガチダンス選手権』に感動した話(宣伝会議アドタイデイズ2017レビューその2) - FKDのWEBマーケティングをツラツラ(マケツラ)

あと、森永製菓、カゴメブランディングに関するセッションも参考となりましたので別途書きます。

それでは、んちゃ。 

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