FKDのWEBマーケティングをツラツラ(マケツラ)

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WEBマーケティングについてツラツラと書いていきます。

ドラクエⅢの転職から学ぶ、デジタルマーケターの最適な転職タイミング。

デジタルマーケターの転職は、ドラクエⅢのようにすべき。

今回は、デジタルマーケターの転職はドラクエⅢの転職システムを見習うべき』という、謎の話をかなりマジにします。

まず、ドラクエⅢの転職システムは、

  • 各職業から別の職業になるには、『レベル20以上』でなければなれない
  • 転職するとレベルは1から。ただ、能力は1にならず半分になる。
  • 覚えた技や呪文は使える

といった感じです。

じゃあ転職なんてリスクばかりじゃねえかと思われるかもしれませんが、転職後の成長はとても早く、かつ覚えられないはずの呪文や技を得られるので、強敵を倒すためにはいい感じで転職を駆使することが必要なのです。

自ら転職をしてみて『このシステムは本当によく出来てるなあ』と実感したと共に、転職する際の一つの基準として、ガチで提起したいと思います。

ドラクエⅢでいう職業はキャリア、呪文や技はスキルと言い換えて読んでください。

※職業凡例

  • 戦士・・・営業
  • 僧侶・・・プロジェクトマネージャー
  • 魔法使い・・・実務担当
  • 商人・・・バックオフィス
  • 遊び人・・・ニート

なぜドラクエⅢの転職システムは良く出来てるのか?

今のところ「ただの頭のおかしい奴」にしか思われてないと思いますが、まず、よく出来ていると思うところをきちんと三点述べていきます。

よく出来てる①レベルが20以上にならないと転職できない点。

レベル20というのは物語中盤に差し掛かるくらいで、ザコ敵は余裕で倒せますが、強敵がでるとさっぱり歯が立たない程度。

レベルがある程度ないと転職することすら難しく、転職した後も戦力になれないので、レベル20がボーダーラインというのは納得。

そして、レベル20になるくらい、つまり中堅社員と言われるくらいにまで社会人を経験すると、なんとなく転職したくなる時期。

うーん、絶妙。

よく出来てる②レベル1から、能力が半分になるという点。

転職直後は自分の持てる能力を100%出すことはまず無理です。

組織に合わせた役割、会社に必要な要素の分析、慣れない環境への適応などなど、確かにレベルは1からかつ、能力はマックスでも半分しか出せません。

これも絶妙。

よく出来てる③呪文と技が引き継がれること。

転職した後でも、もちろん自分で身につけた呪文や技は継続して使えます。

しかし、強力な呪文や技はMP(マジックポイント)を多く消費するため、レベル1になった状況だとそもそも使えないか、使えても1回だけ。

そして、技を使ったところで、新しい環境でその技が役に立つのかすらわかりません。

死ぬ気で唱えたマヒャド、それが実は全く効かなくて社内を凍りつかせただけ、なんてことが起こりかねません。

とりあえず使い方は覚えているだけ、というのが絶妙です。

よく出来てる④転職後の成長速度が早い

転職後はレベルが1からになります。つまり、レベル上げに必要な経験値が低いです。しかし出てくる敵はそこそこ強く経験値が高いため、はじめは敵を倒すのに苦労するのですが、早いスピードでレベルがどんどん上がります。

最初は大変ですが、レベル20に戻るスピードも早く、レベル20時点でのステータスは前のそれとは比較にならないくらい高いです。

絶妙やでほんまに。

本題/現実に転職するタイミングを試される部分が類似し、参考になる。

さて、本題。

ドラクエⅢの転職システムと現実を対比させながら、話を進めます。

  • A.レベル20になった瞬間に転職する場合。
  • B.レベルが高くなって極めてから転職する場合。

大きくわけて、ドラクエⅢの転職にはこの2パターンがあります。そして、これは現実に当てはめると、

  • A.30歳くらいの中堅になったくらいに転職する場合。
  • B.企業にとどまってスキルを極めてから転職する場合。

という感じ。

それぞれメリットデメリットがあり、ここがドラクエも現実も運命の分かれ道となるのです。

A.レベル20になった瞬間に転職する場合

早めの転職の場合、『転職前と転職後の職業両方で経験が積める』という点がポイントです。

大企業の場合、プロパーと似た扱いになるので出世もしやすく、転職した後の環境もまだそれほど強敵がいないので、レベル1からでも苦労が少なく環境に馴染みやすいです。

しかし、前の職業でそのままレベルを上げたら覚えられるはずだった呪文や技が覚えられなくなります。

あの環境のまま僧侶であとレベル1上げていたらベホマ(=プロジェクトの高度な火消し)が使えるようになったのに…。ベホマが使えたら役に立ったのに…。

そんな後悔をしないように、転職前にその職業でしか覚えられない呪文や技を見極めましょう。高度かつ希少価値の高い呪文や技が、低いレベルで覚えられるかもしれません。

いや、これまじ書いててほんとそう思います。まじで。

B.レベルを上げてから転職する場合

次のパターン。

極大な呪文や技(スキル)を覚えてから転職する場合、その呪文や技が次の環境で役に立てば即戦力で活躍できます。

しかし、中途半端な呪文や技を覚えた段階で転職すると、タイミングによっては呪文が役に立たない場合があり、全然役に立たないケースに陥ります。

また、極大な呪文を使えることをアピールに転職すると、かなりの期待とそれなりのポジションが一緒についてきます。

イオナズン(=高難度のプログラミング)で敵を一掃してくれると期待されていたのに、実は威力が弱くて全然倒せなかった…。転職したらレベル1でイオナズンが使えなかった…。

どの技を覚えるのかだけでなく、その技をどう使うのか、そもそもその技は有益なのか?そして自分は本当にその極大な呪文を使いこなせているのか?を見極める必要があります。

気がついたら転職出来なくなっていた。そんなこともあります。ハイリスクハイリターンなのがBパターンでしょう。

デジタルマーケターの転職に当てはめると。

さて、僕はデジタルマーケターなので、デジタルマーケターの転職に当てはめてみます。

デジタルマーケターには、色々な『職業』『呪文や技』があります。 

SEO、リスティング、WEB広告、メディア、PR、ソーシャル、メールなどのプッシュメディア、アクセス解析、統計、BIなどの見える化、MA、LPO、EFOなどなど…。

それぞれに特有の営業スキル、プロジェクトマネジメントスキル、実施スキルが必要です。

僕はAパターンに近く、比較的低いレベルで転職をしました。やはり転職で求められたのは一番技を覚えていて希少価値の高かったSEOで、認められたのもSEOありきのコンテンツマーケティングだった気がします。

デジタルマーケターとして転職するのであれば、何か一つの特出した得意スキルがないと転職してもやはり通用しないので、レベル上げとそこからの高レベルな呪文、技(スキル)の習得は必須です。 

オールマイティになる必要は無い

デジタルマーケティング業界は前述の通り、本当に多くの呪文や技が存在します。

一社にいるのではとてもじゃありませんが、炎も氷も風も操れるような大魔法使いになるのは無理です。

そして、全部使える大魔法使いになる必要はないと思います。

もちろん、複数使える方が重宝されるに決まってますが、結局リソースは1人なので炎の魔法を一生懸命使っている時に、氷の魔法をお願いしてもマジックポイントが足りなくなるだけです。

僕は集客という文脈での呪文は積極的に覚えていますが、プログラミングもデザインもMAも極めようとは今は到底思いません。

あんまり意味が無い。

しかし、圧倒的に得意な魔法があるのは重要

例えばメラでも、大魔王の『余のメラ』に代表されるように違う人が使うと威力が全く違うことがあります。

実は炎系最高呪文であるメラゾーマが使えると思ってても、実は使い方がイマイチで、使いこなしているメラにも勝てないなんてことはザラにあります。

例えば、リスティング運用で、ビッティングツールのような極大魔法を覚えるのより、目先の運用テクニックを知っている人の方が遥かに価値はありますから。

Aパターンの場合、低いレベルで覚えた呪文や技を徹底的に磨くのも手だと思います。

ただ、とにかくレベル20に達する前に転職するのは、職場が合わないなど別の理由がないのであれば避けるべきです。レベル10だと、覚えた呪文を使いこなしている場合なんてほとんど有り得ませんから。

まとめると、(転職前提とすると)

  • 社内でレベル20までは我慢。かつ、覚えられる呪文と技を意識し、それがもう少し我慢すれば覚えられるなら絶対に覚えるまでいること。もしくは、覚えた呪文や技を徹底的に磨くこと。
  • 徹底的にレベル40くらいまでキャリアを極めて、呪文や技を覚えてから、もしくは得意魔法を徹底的に磨いてから転職する。

の二択になるかと思います。

レベル20にもなってないのに転職するのはNG。

さて。ここからはデジタルマーケターに限らない話。

レベルが低く転職出来ないはずなのに神官を騙して転職すると、後で痛い目を見るのは自分です。

できない呪文をできると言ったり、力や素早さなどの能力が達していないまま転職して期待を下回ったり…。

キャリアアップのための転職であれば、基礎能力を高めるため、必要なスキルを身につけるためにもレベル上げはきちんとしてから転職しましょう。

前の職業を生かせるようなクロス型の転職がいい

  • 魔法戦士(営業として知識もあり、提案や見積もりの精度が高い)
  • 僧侶戦士(いざとなったらプロジェクトマネージャーも兼任できる営業)
  • 賢者(プロジェクト進行もでき、知識もあるユーティリティプレーヤー)

といった感じで、色々な職種を経験し、上級職にチャレンジしてもいいかもしれません。

上級職は、要はマネジメントができるということに繋がるので、非常に希少価値が高く、おそらく転職先で出世していく上でのマスト要件であるでしょう。

別に、職場は変えても変えなくてもいい

自ら話の腰を折るようですが、別に転職は会社を変える必要が無い時もあります。

会社の中で別のチャレンジができるのであれば、辞める前に検討すべきでしょう。

こちらの記事にも書きましたが、転職にはかなりのパワーが必要になります。

 受託側から事業主側に転職したので、いい点、悪い点を4つずつ書いてみる。 - FKDのWEBマーケティングをツラツラ(マケツラ)

あくまで転職は、会社を変えることがゴールではないのですから。

ちなみに、勇者と遊び人は?

ちなみに、勇者(社長)ははじめから勇者としての素養や覚悟が必要です。

また、ドラクエⅢは遊び人から賢者に行けるシステムがありますが、現実世界では遊びまくった後にいきなりユーティリティプレーヤーになれることはまずないのであしからず。

転職の際は、ドラクエⅢを意識してください。

さて、ここまで読んでいただいた稀有な方々。ぜひ、みなさんは、いまドラクエⅢだとするとどんな立場なのかを考えてみてください。

これ、まじで有効だと思ってます。笑

それでは、んちゃ。

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