リクルートの『よもやま』に学ぶ、上司とのコミュニケーション活性化。
リクルートでのステキ文化『よもやま』。
どうも、fkdです。
少し前、リクルートのマネージメントをしている方とお話する機会があり、その中で面白い話を聞きましたので書きます。
それは、『よもやま』という話です。
齟齬がないようにリクルートのサイトからお借りしますと、
【よもやま】
「よもやま」話のこと。リーダーやメンバーが集まって、テーマを決めずに雑談をします。最近あったこと、温めているアイデアなど、世間話をしているうちに、新しい何かが思わぬところから生まれてくることも。
こちらからお借りしています
RECRUIT CAREER AtoZ|リクルートキャリア採用サイト
つまり、ざっくりいうと『単なる雑談をするミーティング』をやることなのですが、これ非常にいいと思いましたのでちょっと噛み砕いてみます。
なかなか上司と二人でミーティングルームに篭もりにくい。
『上司と軽く話したい。』というタイミングは実は結構あります。
僕の話をすると、一人でネタを探していたり、直接相談受けることが多いので『コソピン(コソコソ一人でやる)案件』が自然と多くなり、人よりそのニーズが多い気がします。
しかし、畏まって改めて上司と二人の面談を設定すると、
- 上司から問題が大げさに見られる
- 周りから何事かと思われる
という何気に大きなデメリットがあり、なかなか設けることが出来ません。
結果、評価面談の時に初めて話す内容が増えたり、辞めることが決まった時に初めて上司に伝えたりという、文字通り残念な状況が産まれます。
そこで、気軽に、ライトに上司との時間を設けられる『よもやま』が有効になります。
よもやまの有効性。
よもやまとは漢字で『四方山』と書きます。本来の意味も「とりとめのない雑談」です。その名の通り雑談時間を確保する、というのが『よもやま』。やり方は1ステップ。
部下は上司と自分のスケジュールに『よもやま』とだけ記載し、時間を取るだけ。
予めアジェンダを送付する義務も必要もありません。ミーティングのゴールも必要ありません。ただ、時間を確保し、上司と話せばいいです。
今の時代、上司と二人で飲みに行くことが比較的しにくくなりました。
もちろん会社の社風にもよりますが、例えば男性上司と女性部下というシチュエーションでは、二人で話をしにくいケースはかなり多いです。
うちの会社では、例え男同志だとしても、上司との1on1ミーティングを設定したら、前述の通り余計な詮索や勘ぐりが発生するリスクは高いです。
よもやまにはメリットだらけ。
よもやまがあることで、 リスクなく、ライトに相談できる場が増えます。それによって、
- 潜在的なリスク・不満の検知
- 埋もれがちな意見やチャンスの掘り起こし
- 単純なコミュニケーションの増加
などなどが可能となります。
おそらく1の効果がかなり高いのではないでしょうか。急に辞めると言われて、「なんでもっと早く相談してくれなかったの」って言われても、「いや、いう機会ありませんから。」って感じですからね。
もちろん、デメリットもあります。
よもやまにも、デメリットがないわけではありません。それは短期的なマネージャー以上の稼働の増加です。よもやまが増えれば増えるほど、マネージャーの時間はとられますから。たしかに、お会いした方もスケジュールはよもやまがかなり入っていました。
しかし、長期的に見たらどうでしょう。リスクが減って突発的な炎上が無くなったり、人材の確保ができたり、結果的に稼働はぐんと減るのではないでしょうか。
リクルートで長く根付いている文化。今も尚あるのは、もちろん、運用していないとわからない課題は出てくるのでしょうが、間違いなく好影響を及ぼしているからでしょう。
ぜひ当社にも取り入れたい。
ということで、社内にプレゼンテーションして、せめてうちのチームだけでも採用してみたいと思います。(レガシーな会社なのでどこまで出来るか不明ですが…)
取り組み状況、適宜報告いたします。
それでは、んちゃ。