【宣伝会議サミット2017レポ】JapanTaxiに学ぶタクシー広告の進化とサービスプロモーションの心意気。
宣伝会議サミット2017参加レポート。
どうも、fkdです。
当ブログおなじみ、セミナーレポートです。今回は2017/11/15,16に開催された宣伝会議サミット2017です。
全体的に顧客体験の最適化、ブランドを意識したプロモーション・マーケティングのセッションが大半を占めている気がしました。
少し前のインフルエンサーとかバズとかはほぼ無くなり、本質的なマーケティングのテーマっぽくなったのではないでしょうか。
その中でも面白かったのが、以下のセッション。
テクノロジーで変わる 新時代のタクシーと広告
JapanTaxi株式会社
取締役CMO 金 高恩 氏
今回はこちらをまとめます。
JapanTaxiの概要。
超概要ですが、少しご紹介。
JapanTaxiは、日本交通のデジタル部分を推進している子会社(JapanTaxi株式会社)で、JapanTaxiの事業は
- 乗車プラットフォーム
- 決済プラットフォーム
- 広告プラットフォーム
の三本柱がメイン。
全てで見事なデジタル推進をしており、どの話も興味深かったです。
特に印象に残ったのは『1.乗車プラットフォーム』をデジタルで促進する上での心構え部分と、『3.広告プラットフォーム』です。それぞれまとめます。
目に見えない選択肢を提供することが重要
まずは『1.乗車プラットフォーム』のプロモーションの話。僕達はタクシーを捕まえる時、
- 手を上げて止める
- タクシー乗り場に行く
- 電話で呼ぶ
という三つしか思い浮かばないことが大半じゃないでしょうか。
そんな一般論に対し、『まだ知られていない選択肢があることを知らしめることこそが一番重要である』という心構えでマーケティングをしているのがJapanTaxi。
実際にGoogleMAPで経路を検索した時にさりげなく出てきたり、SiriやECHOと連携したりと、様々なタッチポイントで選択肢を提供しています。素晴らしい。
事業主は時として、サービスを訴求するのではなく『困った時、楽になる時、お得になる時などにサービスがあることを気づいてもらう』ということが一番大事なことであることを忘れがちです。
当たり前のようで忘れがちな視点を思い出させてもらい、非常に感銘を受けました。
タクシー広告にも注目。
あとは、『3.広告プラットフォーム』も非常に伸びているとのことでした。
タクシー広告にもデジタルサイネージが普及していて、JapanTaxiはフリークアウト社と合弁会社を作って広告配信システムを構築しており、高精度なプロモーションができているようです。
タクシー広告の特性としては、
- 都内だけでも月間5,000万人が乗っており、ビジネスユーザーがかなり乗る。(想像よりめちゃくちゃ多い!)
- 平均18分の乗車(山手線は平均11分。月間処分時間は9億分!)
- 実際は昼間の乗車がほとんど(酔っ払いの印象があるがそんなに多くない!)
- プライベート空間のため認知率や想起率がトレインチャンネルなどよりもかなり高くなる
などなど、意外とタクシー内の処分時間が多いのと、ターゲットがかなりピンポイントになるのと、閉鎖的が故に広告の注目度が高い点がポイントです。
フリークアウトと組んでいることでデジタル広告のノウハウも入り、単なる配信から細かいところにまで気が効いている動画配信になっているようでした。
また、プレタクというサービスでモニタリング×プロモーションをやっていたり、本当に可能性を感じまくります。これ、ほんとオシャレですよね。
こちらから画像お借りしています。Twitter
興味が湧きまくりましたので、さっそくJapanTaxiの営業にアポ依頼しました。笑
みなさんもぜひ、タクシーに乗る際は広告に注目してみましょう。
マーケターとしてのスタンス。
最後に、別のセッションで言われていた言葉が印象に残ったので紹介して終わります。
『マーケターには二種類いる。
- 正攻法ですべての施策を組み立て、報告していく人。
- とりあえずやってみて、成功したものを声を大にして伝え、縦展開、横展開していく人。』
どちらがいいかという話ではないのですが、僕は紛れもなく後者。せっかくセミナーで楽しそうな情報をたくさん得たのであれば、早く試してみたくなっちゃいます。
また近々セミナーに参加する予定ですので、報告します。お楽しみに。
それでは、んちゃ。